ファーストブックシリーズ薬理学がわかる
2012年5月17日紙版発売
鈴木正彦 著
A5判/200ページ
定価1,958円(本体1,780円+税10%)
ISBN 978-4-7741-5085-7
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書籍の概要
この本の概要
薬が効いたというのはどういうことなのでしょうか。自覚できる症状としては熱が下がる,血圧が下がる,痛みがひく等ありますが,薬はなぜこのような作用をもたらすことができるのでしょうか。本書では,薬が体内に入ってから,どのような経路で,どう作用していくかについて,わかりやすいストーリーを織り交ぜながら解説します。生物や化学の知識がなくても読める薬の入門書です。
こんな方におすすめ
- 服用している薬の作用,副作用を知りたい人
- 看護,薬学,コメディカル初学者
目次
第1章 薬理作用の基礎
- 1-1 薬物受容体:薬が効くということは?
薬物受容体 - 1-2 投与経路
経口適用(内服)/口腔内適用/注射/吸入/直腸内適用/皮膚・粘膜適用 - 1-3 薬の体内動態
吸入/分布/代謝/排泄/生物学的半減期/治療薬血中濃度モニタリング(TDM) - 1-4 年齢
薬物代謝酵素の活性/抱合/腎臓機能(糸球体濾過量)/その他の加齢にともなう変化 - 1-5 薬物相互作用:薬の飲み合わせ
血漿タンパク質との結合力の差による相互作用/薬物代謝酵素に影響を与える組み合わせ - 1-6 薬物相互作用:薬と食べ物や飲み物の相性
- 1-7 薬物依存性
- 1-8 剤形
薬物送達システム(DDS:Drug delivery system)
第2章 自律神経系の働きを変化させる薬
- 2-1 自律神経ってどんな神経?
自律神経が興奮するとどうなる?/解剖学的な特徴/生理学的な特徴 - 2-2 化学伝達物質と受容体
アセチルコリン受容体/アドレナリン受容体 - 2-3 自律神経作用薬
アドレナリン作用薬(交感神経様薬)/抗アドレナリン作用薬(交感神経遮断薬)/コリン作用薬(副交感神経様薬)/抗コリン作用薬(副交感神経遮断薬) - 2-4 非アドレナリン・非コリン作動性神経系に作用する薬
NO作動性神経/NO関連薬
第3章 中枢神経系の働きを変化させる薬
- 3-1 ベンゾジアゼピン系薬物
- 3-2 抗精神病薬
- 3-3 抗うつ薬
- 3-4 抗パーキンソン病薬
治療薬 - 3-5 麻薬性鎮痛薬
第4章 オータコイド系の薬
- 4-1 ヒスタミン
- 4-2 プロスタグランジン
- 4-3 アンジオテンシン
第5章 心臓血管系の薬(心臓血管系作用薬)
- 5-1 心不全治療薬
- 5-2 抗不整脈薬
- 5-3 抗狭心症薬
- 5-4 抗高血圧薬
- 5-5 利尿薬
第6章 血液系作用薬
- 6-1 貧血治療薬
- 6-2 白血球減少症治療薬
- 6-3 抗血栓薬
抗凝血薬/血栓溶解薬/抗血小板薬
第7章 呼吸器系の薬
- 7-1 気管支喘息治療薬
- 7-2 鎮咳薬(せき止め)
- 7-3 去痰薬
- 7-4 慢性閉塞性肺疾患治療薬
- 7-5 結核治療薬
第8章 消化器系の薬
- 8-1 消化性潰瘍治療薬
- 8-2 下痢を止める薬
- 8-3 便秘の薬
第9章 ホルモン系の薬
- 9-1 ホルモン系の薬
- 9-2 視床下部ホルモン
- 9-3 下垂体ホルモン
- 9-4 甲状腺ホルモン
- 9-5 副腎皮質ホルモン剤
- 9-6 糖尿病治療薬
第10 章 感染症とがんの薬(化学療法薬)
- 10-1 感染症の薬
抗菌薬/抗真菌薬/抗ウイルス薬 - 10-2 がんの薬
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