「国の借金」アッと驚く新常識
――"年金絶望世代"も元気が出る
――
2012年7月4日紙版発売
廣宮孝信 著
四六判/256ページ
定価1,628円(本体1,480円+税10%)
ISBN 978-4-7741-5149-6
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書籍の概要
この本の概要
「国の借金ばかり増やして日本は本当にヤバイ!」財政の痛み具合への警告が日々発せられています。しかし,国の借金をどうにかすることを目的としていいのでしょうか。「国の借金の奴隷」となってしまっては本末転倒です。国の支出と私たちの給与には密接な関係があります。そして,マスのメディアではなぜかほとんど語られないデータから見ると,日本は「ヤバイ!」などとはもっとも縁遠い位置にあることがはっきりします。豊かで充実した生活を,私たち一人ひとりが営める日本を再生する!そのための「新常識」がきっと見つかります。
こんな方におすすめ
- 就職難や不安定な雇用状況に置かれている方,現在の経済的な苦境の原因を理解したい方
- ヨーロッパの債務危機は他人事ではないと心配な方
- 日本を元気にする処方箋について知りたい方
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- 「日本の財政は先進国で最悪」ってホントですか?
- 消費増税の足音が迫っています。増税に踏み切ろうとする大きな理由の一つが日本の財政状態です。
目次
第1章 「破綻国家」は飛躍する
- 日本は世界史に残る偉業を達成した「破綻国家」
- 借金が1年で"700兆円"も増えた破綻国家・アルゼンチンの奇跡
- 破綻前後1年で"300兆円"も借金が増えたアイスランドの意外な真実
- 「破綻」9ヵ国が,日本やアメリカよりも成長していた!
- 「二度も破綻した」ロシアの首都が大富豪の数世界一の都市に
- 破綻は「絶好の投資チャンス」になることも
- 「万事塞翁が馬」なのは人も国も同じ
第2章 あなたを苦しめ続ける「国の借金が大変だ」という終末信仰
- 大恐慌前のアメリカは10年以上連続で黒字だった
- 「財政黒字」は不幸の始まり?
- 予算を"15兆円"から"380兆円"にしてようやく雇用が回復したアメリカ
- 「税収より借金が多い」状態は異常事態?
- 政府の支出を減らすことは,あなたの給料を減らすこと
- 「人口が減っているから日本はデフレ」は間違い
- デフレは「少子高齢化」よりも「政府支出」と密接な関係が
- 「国の借金の呪縛」の最大の犠牲者は若者たち
- 「悪しき常識」を根っこから断ち切ろう!
第3章 「お金の本質」を知れば少しも恐くない「国の借金900兆円」
- 100年後,国の借金が5万6千京円になったとしても不思議じゃない
- 「国の借金」がゼロになったことは明治維新後,一度もない!
- お金の本質――お金には限度がないが,モノには限度がある
- 「食は天下の本なり」――日本史が教えてくれる経済の原点
第4章 バフェットを世界第2位の大金持ちにした「お金の根本原理」
- あなたが1万円を使えば,あなた以外の貯金が1万円増える
- 誰かが借金を増やさなければ,あなたの貯金は増えない
- 世界全体の財政収支と金融純資産はプラスマイナスしてゼロになる
- 政府の借金は民間の貯蓄へ,政府の赤字は民間の黒字へ
- この10年間で「民間の借金」が460兆円も減ってしまった
- 株や不動産が暴落したからといってお金は減らない
- 株や土地の「時価総額」と「お金の量」が無関係な理由
第5章 日本の「財政余裕度」は世界一!
~「ギリシャは明日の日本」のフィクション~
- 日本とギリシャを隔てる二つの大きな違い
- 国連報告書の「5つの指標」から見た日本の"余裕度"
- もっとも重要な"財政余裕度"の指標はどれか?
- ユーロ債務危機を解消するための糸口は?
- 日本のインフレ率は世界最低! 【財政余裕度】補足①
- 国全体の貯金=対外純資産は,日本が世界最大! 【財政余裕度】補足②
- よく持ち出されるあの数字は役に立たない
- 「家計貯蓄率」も財政余裕度とは関係なし
- 「1100兆円が国の借金の限界」は真っ赤なウソ
- 預金封鎖はインフレ対策。モノ余りの日本ではあり得ない
- 年金が日本をパンクさせることはない
第6章 いま,日本と世界経済に施すべき「経済セラピー」
- お金の効果的な使い方――資本主義と社会主義のいいとこ取り
- 千年後も繁栄を続けるための政策論
- 格差拡大は社会にとっての脅威に他ならない
- 新自由主義政策は程度とタイミングを間違うと,貧困を広げてしまう
- 「財政再建」を目的にした消費増税は×
- 疑惑のグローバリゼーション,魅惑のローカリゼーション
- 信長の改革は「単なる自由化」ではなく「秩序の最適化」
- 「袋入り砂糖」でわかる超簡単マクロ経済論――まとめに代えて
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