悲観論に踊らされるな! ニッポン経済集中講義
2012年4月7日紙版発売
三橋貴明 著
四六判/272ページ
定価1,628円(本体1,480円+税10%)
ISBN 978-4-7741-5052-9
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書籍の概要
この本の概要
ネット発,気鋭の経済伝道師・三橋貴明氏が「経済はいまひとつわからない……」という"フツー"の人たちを相手に集中講義!抜け出せないデフレ不況に,積み上がる政府の借金,減っていく国内人口と,暗い気持ちを刺激する話題には事欠きませんが,「何となくわからないから,何となく不安」では,進むべき進路も見えてきません。まずは,ニッポン経済を押さえつける問題のありかを把握して,実は解決のための筋道がしっかりあるということを理解すること。テレビや新聞の断片的なニュースでは決して見つからない発見があります。
こんな方におすすめ
- 日本を覆う漠然とした悲観論に対するわかりやすい情報を求めている方
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- 三橋貴明さんに聞いてみよう!
- ネットの経済通の間で「ものすごい人がいる」と話題をさらって世に出ると,現在ではリアルの経済論壇で精力的に情報発信をしている三橋貴明氏。
目次
第1講 GDPがわかると解決法が見えてくる
1 GDP(国内総生産)は経済を知るためのマジックワード
- 「景気とは何か」に答えられますか?
- GDPの中身を覗いてみよう
- 土地の売買や借金はなぜGDPに含まれないのか
- 「付加価値」は,こう考えればわかる
- 「消費」と「投資」の正しい見分け方
- GDPが増えないことは大問題
2 デフレの野放しが日本経済最大の問題
- 増やせるのに増やそうとしない腰の重たさ
- 日本経済を蝕んでいる「デフレギャップ」
- 「人口が減少すれば経済も縮小する」は誤りだ
- GDPを押し上げるお金の使い方に知恵を絞れ
- 少子化はデフレの原因ではなく,結果である
3 消費税を上げたり,国を開くにはタイミングが悪すぎる
- 税率5%でも高すぎる
- ニッポンの大転換は1997年から
- 新自由主義はどのように生まれてきたか
- デフレのいま,TPPで市場を開放しても逆効果
- 公務員を減らすことは正しいか?
4 デフレ不況から抜け出す道はある
- お金が足りないとき,余ったときに国債が果たす役割
- 国内金融機関が国債の9割を持っている理由
- ケタはずれの借金と,世界最大の純資産
- 不毛なループから抜け出さなくてはならない
- 金を刷りつつ,需要をつくれ!
第2講 世界一の純資産国が抱えるユーウツを解消するには
1 日本経済の屋台骨は「付加価値を生むストック」
- バブル景気はどこからやってきたのか
- 国富とは付加価値を生み出せる資産
- 生産資産が分厚い日本でハイパーインフレはありえない
- バブル崩壊後の公共投資は,まったく無駄ではなかった
- フローとストックを混同してはいけない
2 国際収支を分解すると経済を見る目が変わる
- 「外貨準備高世界一の中国は金持ち」は誤り
- 経常収支の中の貿易収支とサービス収支
- 経常収支の中の所得収支と経常移転収支
- 米国債を買うと,日本の対外純資産は増える?
- 世界一の対外純資産国と,世界一の対外純債務国
- 国富が増えた反面,国内景気は低迷が続いていた
- 外貨準備高が増減する為替介入の仕組み
- 外貨準備はどういうときに活用される?
3 「貯蓄―投資=経常収支」 短い式が示唆する重大事
- 日本の実態をより正確に映すのはGNI(国民総所得)
- 経常収支の黒字と過剰貯蓄はコインの裏表
- 日本もギリシャのように財政破綻する?
- 国債にまつわる流言飛語が飛び交っている
- 個人消費は政府の支出があってこそ伸びる
第3講 ニッポンの「本当」がわかれば,前に踏み出せる
1 GDP,国際収支,バランスシートは一枚絵で考える
- この図がわかれば,一段レベルアップは間違いなし
- これならわかる! バランスシート
- GDPが積み重なって国の富を形作る
- 国富を増やす方法は3つ。消費では増えない
- 再論・日本国債の信用問題
- 「もう需要はない」なんて真っ赤なウソ
2 「不安」・「不満」・「疑問」を解消するヒント
- 銀行が国債を買わなくなったらどうなるのか?
- 日本が破綻することは本当にないのか?
- 景気回復のためにできることは何か?
- 日本は輸出に頼らなくても大丈夫?
- 高齢社会とどう向き合えばいい?
- 農業の未来をどう考えるか?
- デフレと震災に苦しむ日本でなぜ円高が進んだのか?
- ボランティアがデフレの背中を押す?
- 日本経済にとってベストの状態とは?
- 経済グローバル化は本当に必要か?
- ニッポンの将来展望は楽観? それとも悲観?
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