[完全解説]地理情報プログラミングの基本と応用

[表紙][完全解説]地理情報プログラミングの基本と応用

紙版発売

A5判/288ページ

定価3,278円(本体2,980円+税10%)

ISBN 978-4-7741-5343-8

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書籍の概要

この本の概要

今後間違いなく重要性を増すと思われるプログラムのテーマに「位置情報活用」があります。PCのみならずスマートフォンのアプリなどでも,地理的に近いユーザーをグループ化することで共通の話題を持ちやすくしたり,地理情報をもとにマッチングを行うことで的確な広告を表示可能としたり,地理条件によりユーザーを異なるサイトに誘導可能にしたりといったことが,位置情報を利用することで実現できます(他にも多くの活用場面が考えられるはず)。本書では,地理情報プログラミングの基礎のみならず,実例を通した応用にまで至ります。

こんな方におすすめ

  • 地図を利用するプログラムの開発に携わるプログラマー
  • 地理情報(位置情報)プログラミングに関心のあるプログラマーなど

目次

  • はじめに 「地理情報プログラミング」とは何か?

Part1 地理情報プログラミングのための基礎知識
Chapter1 地形と座標の基礎知識

  • 1.1 GIS:Geographic Information Systemとは何か?
  • 1.2 丸い地球と球座標系
  • 1.3 緯度,経度,高度
  • 1.4 測地系
  • 1.5 度分秒表記と小数表記と測地系変換
  • 1.6 2点間の距離の問題
  • 1.7 オルソ化
  • 1.8 歴史的な地形の変化
  • 1.9 場所の性質と人間の利用
  • Column 筆者と地図

Chapter2 位置を特定する手法

  • 2.1 GPSとは?
  • 2.2 GPSの原理
  • 2.3 GPSが利用できないケース
  • 2.4 GPSの精度が変動するケース
  • 2.5 各国のGPSと似たシステム
  • 2.6 携帯/PHS基地局による判定
  • 2.7 無線LANルータのMACアドレスによる判定
  • 2.8 IPアドレスによる判定
  • 2.9 複合的な情報ソースを利用した判定
  • Column 加速度センサの利用

Chapter3 地図サービスとソフト

  • Column G空間EXPO 2012に行ってきた

Chapter4 地図データの入手

  • 4.1 日本地図センター
  • 4.2 国土地理院(旧版地図の閲覧)
  • Column 地図混乱地域
  • Column IT郷土史

Part2 地理情報プログラミングのための実践知識
Chapter1 地理情報プログラミングのポイント

  • Column Webブラウザごとの警告文の違い

Chapter2 位置の取得

  • Column Wipseの地理情報分科会

Chapter3 HTML5の利用

  • 3.1 HTML5と地理情報
  • 3.2 HTML5のGeolocation API
  • Column 測位ができないケース
  • 3.3 HTML5で正確な位置を取得できるとき,できないとき
  • Column ジオコーディングとジオロケーションサービスと地図サービスの違い
  • Column ジオロケーションサービスの2形態
  • 3.4 精度を示すaccuracyの意味
  • 3.5 各ブラウザが依存する位置情報サービス

Chapter4 スマートフォンプログラミングのポイント

  • 4.1 iOS(iPhone,iPad)でのプログラミング
  • 4.2 Androidでのプログラミング
  • 4.3 Windows Phoneでのプログラミング

Chapter5 GPS内蔵デジカメの画像データからの座標抽出

  • Column 測地系の簡易変換

Chapter6 地図サービスのAPI等のポイント

  • 6.1 Googleマップ―Google Maps API
  • 6.2 Bing Maps―Bing Map App SDK
  • 6.3 Yahoo!地図―YOLP
  • Column W3C Geolocation API Specifification Level 2
  • Column W3C DeviceOrientation Event Specifification

Part3 実践知識を深めるための実例解説
Chapter1 「Plotier002」全ソース解説

  • 1.1 Plotier002について
  • 1.2 Plotier002の実装方針
  • 1.3 妥協する部分
  • 1.4 ソース解説
  • 1.5 まとめ
  • Column Plotier002号建造秘話
  • Column RFC 4199 A Presence-based GEOPRIV Location Object Format

Chapter2 「GPS距離計」全ソース解説

  • 2.1 GPS距離計について
  • 2.2 ソース解説
  • Column GPS距離計の意義
  • Column Windows 8と測位

著者プロフィール

川俣晶(かわまたあきら)

1964年4月生まれの東京出身。東京農工大化学工学科卒業。ENIXにてドラゴンクエスト2 MSX/MSX2版移植等のゲームソフト開発を行う。その後,マイクロソフトでMicrosoft Windows 2.1~3.0の日本語化に従事。現在はピーデー代表取締役。日本XMLユーザーグループ代表。過去に経験したプログラム言語はアセンブラ(8080A, Z-80, 6800, x86),BASIC,C言語,C++,Java,C#,JavaScript等。コンピュータの前を離れれば,下高井戸のアマチュア郷土史研究家となり,下高井戸周辺の暗渠や河川跡を探索する。

【主な著書】実践Web2.0論 Web2.0を第二のネットバブルにしないための警告の書/2006年/アスキー刊.実例で学ぶ! [入門と実践] Ajax+XML/2006年/技術評論社刊,パソコンにおける日本語処理・文字コードハンドブック/1999年/技術評論社刊,はじめてのWindowsプログラミング/1993年/ソフトバンククリエイティブ刊,C言語教科書 入門編/2009年/日経BP刊