知りたい!サイエンス
ガリレオ・ガリレイは数学でもすごかった!?
~数学から物理へ 名著「新科学対話」からの出題~
- 吉田信夫 著
- 定価
- 1,848円(本体1,680円+税10%)
- 発売日
- 2016.10.14
- 判型
- 四六
- 頁数
- 160ページ
- ISBN
- 978-4-7741-8434-0 978-4-7741-8512-5
サポート情報
概要
ガリレオ・ガリレイ(1564-1642)は物理だけではなく,数学でも関数(最速降下曲線など)のところで登場します。最速降下問題(物が最も速く落ちるときそれはどんな曲線を描くかという問題)を解いたのがガリレオでした。実はガリレオは,物理的な現象を予想し,式を立てて実験,検証していくということを多く行っています。本書はガリレオの名著「新科学対話」(1638年)を元に,数学と物理に関するガリレオの手法と現代の手法を比較しながら,ガリレオが考え、解いた問題を考えていきます。極力中学の物理,数学の範囲内でやさしく解説します。
こんな方にオススメ
- ガリレオ・ガリレイに興味がある人
- 理科の実験が好きな人
- 数学の公式や理論がどうやって組立てられていくのか知りたいと思ったことがある人
目次
- まえがき
第1章 ガリレオ・ガリレイってどんな人?
第2章 「新科学対話」とは? =第1、2 日=
第3章 「新科学対話」とは? =第3、4 日=
第4章 ガリレオ流 無限の取り扱い
第5章 これぞガリレオ 落下と振り子
第6章 予想を覆す 最速降下曲線
第7章 放物線のことを考える
第8章 エネルギーという近代的視点
- 参考文献
- あとがき
- 索引
- 著者プロフィール
プロフィール
吉田信夫
1977年 広島で生まれる。
1999年 大阪大学理学部数学科卒業。
2001年 大阪大学大学院理学研究科数学専攻修士課程修了。
2001年より、研伸館にて、主に東大・京大・医学部などを志望する中高生への大学受験数学を担当し、灘校の生徒を多数指導する。
そのかたわら、「大学への数学」などの雑誌での執筆活動も精力的に行う。
著書『複素解析の神秘性』(現代数学社 2011)、『虚数と複素数から見えてくるオイラーの発想』(技術評論社 2012)、『“数学ができる”人の思考法』(技術評論社 2015) など多数。