Software Design plusシリーズIBM Bluemixクラウド開発入門
Webから拡張知能Watsonまで実践解説

[表紙]IBM Bluemixクラウド開発入門 ―Webから拡張知能Watsonまで実践解説

紙版発売
電子版発売

B5変形判/288ページ

定価3,080円(本体2,800円+税10%)

ISBN 978-4-7741-9084-6

ただいま弊社在庫はございません。

電子版

→学校・法人一括購入ご検討の皆様へ

書籍の概要

この本の概要

IBMのクラウドサービスであるBluemixを,基本的な導入方法の解説から実際のアプリケーションを作る方法まで本書では紹介します。Bluemixの特徴はさまざまな事例に支えられた豊富なサービス群です。アプリケーションを開発・運用するためのDevOpsについて工夫が凝らされており,最近話題のAI:拡張知能利用のためのWatsonAPI等が提供されてます。IoTについても各種の対応が施されており,本書ではRaspberry PiとWatsonを組み合わせた事例を紹介しています。スマートなクラウド利用の手引きとしてご活用ください。

こんな方におすすめ

  • クラウドへのシステム移行を考えている方,クラウド上のソフトウェア開発を体験してみたい方,クラウド上でのIoTと拡張知能を組み合わせて新しいサービスを考えたい方

著者の一言

本書はBluemix をこれから学びたい方,ほかのクラウドサービスとの比較をしたい方などBluemix に初めて触れる方を想定して書きました。Bluemix は単にアプリケーションを実行する環境としてだけでなく,アプリケーションの開発,デプロイ,実行とクラウド開発を学んでいくにふさわしい機能が用意されています。そのため,これからクラウドネイティブなアプリケーションを学びたい方や,何かアプリケーションを作ってみたいけれど,サーバーやミドルウェアに詳しくなく自分で環境を用意できない方にもぜひ利用していただきたいと考えています。実際に利用してみるとこれまで開発以外に実施していた多くのことをする必要がなく,開発に集中できることが実感できます。Bluemix はこれまでの仮想サーバーでの開発とは違うルールがありますが,覚えることは多くありません。Bluemix はこれまでの開発知識の多くをそのまま利用できますが,最低限必要となる情報を本書で学んでいただければと思います。

この書籍に関連する記事があります!

クラウドコンピューティングが普通の時代に―IBM Bluemixクラウド開発入門の舞台裏
Web通販の巨人Amazonの付帯的な事業から成長し有名になったAmazon Web Service(AWS)ですが,クラウドコンピューティング提供社として全世界でそのサービスを展開し.いつの間にか人々の暮らしに溶け込んでいます。

本書のサンプル

本書の一部ページを,PDFで確認することができます。

本書の紙面イメージは次のとおりです。画像をクリックすることで拡大して確認することができます。

サンプル画像1

サンプル画像2

サンプル画像3

目次

第1章 Bluemixの背景

  • 1.1 Bluemix 登場の背景
    • 1.1.1 SoftLayerの買収からBluemixの登場まで
    • 1.1.2 SoftLayerとの統合とこれからのBluemix
  • 1.2 Bluemixサービスの全体像
    • 1.2.1 IBMクラウドの中のBluemix
    • 1.2.2 Bluemixとは
    • 1.2.3 Platform as a Service
    • 1.2.4 Infrastructure as a Service
    • 1.2.5 Container as a Service
    • 1.2.6 Function as a Service
    • 1.2.7 本書で取り扱う範囲
  • 1.3 Bluemixの基礎知識
    • 1.3.1 ランタイムとは
    • 1.3.2 ランタイムとビルドパック
    • 1.3.3 Bluemixサービスとは
    • 1.3.4 サービスの提供種類
    • 1.3.5 サービスの注意事項
  • 1.4 アプリケーションのクラウド対応
    • 1.4.1 BluemixにおけるThe Twelve Factor Appへの対応

第2章 はじめてのBluemixアプリケーション

  • 2.1 はじめてのアプリケーション「Hello World」を作成
    • 2.1.1 アプリケーション開発の準備
    • 2.1.2 アプリケーションを実行する
  • 2.2 アプリケーションの修正「Hello My Application!」
    • 2.2.1 cfコマンドの導入
    • 2.2.2 ダッシュボードからソースコードの取得
    • 2.2.3 エディターを利用したコードの変更
    • 2.2.4 環境ファイルで環境設定を変更
    • 2.2.5 CLIを利用したソースコードのデプロイ
  • 2.3 アプリケーションの停止と開始
    • 2.3.1 ダッシュボードでのアプリケーションの停止
    • 2.3.2 CLI からのアプリケーションの停止
    • 2.3.3 アプリケーション停止時の状態
    • 2.3.4 アプリケーションの開始
  • 2.4 アプリケーションの削除
    • 2.4.1 ダッシュボードからの削除
    • 2.4.2 CLIからの削除
    • 2.4.3 CLIからの確認

第3章 DevOpsサービスを利用した開発

  • 3.1 Bluemixにおける組織とメンバー
    • 3.1.1 IBMidについて
    • 3.1.2 アカウントとIBMidの関係性
    • 3.1.3 組織
    • 3.1.4 スペース
    • 3.1.5 組織への招待
    • 3.1.6 チーム・メンバーに招待されたとき
    • 3.1.7 招待後に管理者が行うこと
  • 3.2 BluemixのDevOpsサービス
    • 3.2.1 BluemixにおけるDevOpsサービスとは
    • 3.2.2 従来のDevOpsサービスとツールチェーンの相違点
    • 3.2.3 ツールチェーンの作成
    • 3.2.4 Delivery Pipelineの使い方
    • 3.2.5 Web IDEの起動

第4章 アプリケーションを拡張しよう

  • 4.1 アプリケーションのリリースと動作の確認
    • 4.1.1 Activity Monitoring 画面の詳細
    • 4.1.2 テストの追加
    • 4.1.3 テスト結果の通知
  • 4.2 独自ドメインを利用する(カスタム・ドメイン)
    • 4.2.1 設定の流れと動作の概要
    • 4.2.2 SSL通信に必要な証明書を準備する
  • 4.3 セキュリティをチェックする(Application Security)
  • 4.4 アプリケーションのリモートデバッグ(Node.jsの場合)
  • 4.5 404ページの作成

第5章 温度可視化・分析デモシステムを作ろう(IoT)

  • 5.1 Bluemixで作る温度可視化・分析デモシステム
    • 5.1.1 システム構築のために用意するもの
    • 5.1.2 Raspberry Pi 2Bの初期設定
    • 5.1.3 Raspberry Pi 2Bの初期セットアップ
  • 5.2 Raspberry Piからセンサー情報をWatson IoT Platformにアップロードする
    • 5.2.1 Raspberry PiとDHT11を接続する
    • 5.2.2 Raspberry Pi 上でDHT11を操作するための準備
    • 5.2.3 Raspberry PiからWatson IoT Platformへセンサー情報を送信するプログラムを準備する
    • 5.2.4 Watson IoT Platformのオーダーと資格情報の取得
    • 5.2.5 Raspberry PiからWatson IoT Platformへセンサー情報を送信する
  • 5.3 Watson IoT Platformの機能で,センサー情報のクレンジングとグラフ化する
    • 5.3.1 センサー情報から温度情報だけをグラフ化する
  • 5.4 Watson IoT Platformで受け取ったセンサー情報をCloudant(DB)へ格納する
    • 5.4.1 Cloudantをオーダーする
    • 5.4.2 Cloudantを設定する
    • 5.4.3 Cloudantのデータを確認する
  • 5.5 Rを使ってセンサー情報を分析する
    • 5.5.1 CloudantからdashDBへセンサー情報をレプリケーションする
    • 5.5.2 dashDB上でRを実行する

第6章 ToDoアプリを作ろう

  • 6.1 SwiftとBluemixで作るToDoアプリ
  • 6.2 XcodeでToDoアプリを作成する
    • 6.2.1 Xcodeのインストール
    • 6.2.2 必要なライブラリをインストール
    • 6.2.3 BluemixのCloudantサービスを準備する
    • 6.2.4 XcodeとSwiftでの開発準備をする
    • 6.2.5 ToDoアプリを作成する

第7章 Watsonを使おう

  • 7.1 Watsonとは
  • 7.2 Watsonで作成するスマートホーム・ボット
  • 7.3 Conversationを用いて対話を実現する
    • 7.3.1 Conversationサービスとは
    • 7.3.2 BluemixでConversationサービスをオーダーする
    • 7.3.3 Conversationの定義
    • 7.3.4 Conversationの動作確認
  • 7.4 ConversationとLINEをつなぐ
    • 7.4.1 Node-REDとは
    • 7.4.2 BluemixでNode-REDボイラープレートをオーダーする
    • 7.4.3 Node-REDフローの作成
  • 7.5 Visual Recognitionを用いて顔画像を分析する
    • 7.5.1 Visual Recognitionサービスとは
    • 7.5.2 BluemixでVisual Recognitionサービスをオーダーする
    • 7.5.3 Node-REDの機能拡張

第8章 資料

  • 8.1 Bluemixアカウントの登録
    • 8.1.1 Bluemixアカウントを取得する
    • 8.1.2 組織とスペースを追加する
  • 8.2 CLIツールのインストール
    • 8.2.1 cfコマンドの導入
    • 8.2.2 bxコマンドの導入
  • 8.3 Manifestファイルの記述方法
    • 8.3.1 Manifestファイルを指定したcfコマンドの指定方法
    • 8.3.2 Manifestファイルのサンプル
    • 8.3.3 属性について
    • 8.3.4 特殊なManifestファイルの利用方法
  • 8.4 ビルドパック
  • 8.5 ログイン・ログアウトのメッセージ

著者プロフィール

常田秀明(ときたひであき)

1975年,関西出身(転勤が多く関西は概ね住みました)。日本情報通信株式会社へ新卒で入社。業務ではネットワーク周りから始まりUNIX系のシステム設計,構築,運用系システムの構築を経て業務システムの運用を実施。クラウドの時代になりAWSから始まり現在はIBM Bluemixのエバンジェリストとして活動。個人ではiPhoneが出た当初からiOSアプリ開発を個人で行うなど新しいもの好き。昨今はコミュニティ活動にも参加,SoftLayer User Groupの立ち上げから参画し2017年はBluemixUser Groupの代表として活動。その成果もあり「IBM Champion for Cloud 2017」に認定される。


水津幸太(すいずこうた)

1982年山口県出身。2005年に日本情報通信株式会社へ入社。入社後は,RUP(Rational Unified Process)をベースとした開発標準化の推進,SOA(Service Oriented Architecture),BPM(Business Process Management)製品を用いた設計開発,メインフレームとWeb サービスとをメッセージング製品を用い連携するシステムの設計開発に従事。その後,セキュリティ,マーケティング,アナリティクスといったソリューション製品群の提案・技術支援を行うテクニカルセールスを経て,現在,IBM Watson製品群に関するテクニカルセールス兼アーキテクトとして,先進的なソリューションの提案や仕組みづくりを推進している。


大島騎頼(おおしまきらい)

1989年1月東京下町生まれ。芝浦工業大学工学部情報工学科を卒業。2011年に日本情報通信株式会社に入社。入社から6年間,IBM Power Systems,System X,SoftLayer(現在のBluemix Infrastructure)をベースとしたWebシステムのインフラ構築,運用業務に従事。AIX/Linux,WebSphere,DB2,Tivoli,Hinemosと幅広く製品を担当。現在は,さらなるスキルアップを目指してアプリケーションエンジニアとしてBluemix・Watson等のクラウド系ソリューションを利用したWebアプリケーションの開発に従事。