問題解決力とコーディング力を鍛える 英語のいろは
2018年11月23日紙版発売
2018年11月23日電子版発売
鈴木達矢 著
A5判/192ページ
定価2,178円(本体1,980円+税10%)
ISBN 978-4-297-10247-0
書籍の概要
この本の概要
「最新の技術を勉強したいけど,苦手な英語とどう向き合えばいいのかわからない」「とにかく効率的に必要な英語力だけを身につけたい」「もっと端的なクラスの命名ができるようになりたい」など,英語を勉強する際に悩んだことはないでしょうか。 本書では,英語の苦手な方でも読み始められるように,日本語と英語を比較しながら「エンジニアが本当に使える英語」を紹介します。かんたんな文法の復習をはじめ,インプット/アウトプットの方法,OSSに参加する際の英語の使い方を解説。コーディングのスキルを上げるための,文法と変数名の関連性やTDDへの応用まで扱うので,一歩踏み込んだ力も身につきます。
こんな方におすすめ
- 英語を勉強したいエンジニア
- 情報収集力やコーディング力を高めたい方
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- 「英語のいろは」を習得すると昨日わからなかったことがどんどん分かる・つながる
- 最近,英語で書かれた一次情報に接する機会が増えたのではないでしょうか?
目次
第0章 学習をはじめる前に
0-1 英語学習につまずくのはなぜ?
- 英語学習は難しいか?
- 今までの学習方法からスイッチしよう
- 楽しい状態を続ける 〜情意フィルター仮説
- 効率の良い学習方法が人によって異なるのは なぜ?
0-2 大人になってからの英語が覚えられないわけ
- 習うより慣れろ 〜習得-学習仮説
- COLUMN 海外に出てみたら毎日が楽しかった話
第1章 20分で復習する基本文法
1-1 動作や存在を表す ~動詞
- 目的語と動詞
- 他動詞・自動詞どちらにも使える動詞
- 日本語では自動詞だが英語では他動詞の単語
- COLUMN 大人の英語学習には机上の勉強が必要か? ~モニター仮説
1-2 時や場所の意味を補う ~前置詞
- どうして前置詞が必要なのか
- 前置詞は右脳の世界
1-3 状態や程度を表す ~副詞
- 前置詞と副詞の見分け方
1-4 よく使われる前置詞・副詞
- 時間に関する表現
- 動作主・手段に関する表現
- 相手・対象に関する表現
- その他
1-5 省略されている主語を推測する
- 分詞の形容詞的用法
- 動名詞の形容詞的用法
- COLUMN SVOCに注力しすぎては英語を話せるようにならない
第2章 日本語と英語の違いを意識しよう
2-1 単語単位の違い
- 文字数の違い
- 単語の発音
2-2 文章単位の違い
- 単語同士の発音
- 単語の順序
2-3 文をまたぐ法則
- 日本語はハイコンテキストで文脈依存度が高い言語
- 日本語における省略と異なる英語における省略
2-4 英単語と日本語単語が表す意味の範囲の違い
- 使われる組合わせが限定されている単語 〜コロケーション
- COLUMN 間違っていてもどんどん突き進もう ~認識化仮説
2-5 名詞に関する法則
- 英語では名詞を連続することは(あまり)ない
第3章 いろいろな情報をインプットする力を育てる
3-1 多読のススメ
- COLUMN 英文の意味がわからないのはなぜ?
3-2 情報源を英語圏のものに切り替えてみる
- 良い情報の取り方,吸収の仕方
- 興味駆動学習を手助けするニュースサイト
- Podcast
- 英文技術書で学習する
- 一般書で学習する
- ニュース,ドラマを字幕付きで見る
第4章 英語でアウトプットしてみよう
4-1 書くそれとも話す?
- ライティングは DSL のようなもの
- 人と話す
- COLUMN 読み書きはできるが話せない ~各スキルは相互に関係している
4-2 アウトプットを実践してみよう
- シャドーイングやディクテーションを行う
- アクセントに気をつける
- ブログを書いてみる
- Twitter でつぶやいてみる
4-3 開発でよく使う英単語・表現
- プログラミング用語
- セキュリティ
- キュー
- データベース,データ分析
- UI,デザイン
- その他共通してよく登場する言葉
- COLUMN イギリス英語のご紹介
第5章 OSSに参加しよう
5-1 開発時の課題に直面したら?
- 英語で検索する
- ライブラリのエラーに対処する
- COLUMN エラーメッセージはドメイン固有言語のようなもの
- GitHub 上で不具合を報告する
5-2 Gitのコミットメッセージの書き方
- コミットメッセージのルール
- 構成
- タイトル
- 本文
- COLUMN コミットメッセージによく使う動詞
5-3 コードレビューの仕方
- オーサーとして
- レビュアーとして
- COLUMN 自分が作ったツールを宣伝する
第6章 コーディングマナーとしての英語
6-1 レビュアーに読みやすいコードを書く
- コードは英語のネイティブスピーカーにとってどのように見えるのか?
- 読めないコード
6-2 動詞の態に関するコモンミステイク
- 時制に惑わされない動詞の活用形の求め方
- 主語に惑わされない動詞の活用形の求め方
- 誰が主語なの? ~SRP から動作の主体を探す
6-3 命名における日本語由来のコモンミステイク
- 日本語と英語の意味の範囲の違いを確認する
- 複数語からなる単語を1語で呼ぶのはやめよう
- 逆の動作をun-動詞で表す
- 省略してはいけない単語を省略しない
6-4 前置詞に関するコモンミステイク
- 前置詞の後は-ing 形
6-5 意味が曖昧だから避けたほうがよい単語
6-6 コード中での名詞の扱い方
- 動詞か名詞か?
- 名詞の連続をして良い場合,良くない場合
- 単数形か複数形か?
第7章 コーディングスキルアップのための英語
7-1 振る舞いを抽象化するときは形容詞を使う
- 抽象化する動詞の動作主には-erと-or,受け手には-able
7-2 具体には名詞を使う(クラスによる継承)
- 具体と振る舞いどちらを選べばよいのか?
- 誰が抽象メソッドを持つべきか?
7-3 メッセージングに名前を付ける
7-4 英語的な感覚をTDDに応用する
- 最初の例
- 主な改善点
- 日常会話のような表現
- さらなる改善
- スペックの準備が多い場合
- TDD のまとめ
付録 効率良く勉強するために便利なツール
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