GNS3によるネットワーク演習ガイド ―CCENT/CCNA/CCNPに役立つラボの構築と実践

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著者
関部然せきべぜん 著
定価
4,268円(本体3,880円+税10%)
発売日
2019.2.22 2019.2.15
判型
B5変形
頁数
496ページ
ISBN
978-4-297-10442-9 978-4-297-10443-6

概要

GNS3はOSSのネットワークシミュレータです。ネットワーク技術に関するトレーニングや机上検証用として、世界中で利用されています。本書は、IPネットワークの基礎やGNS3の使い方だけでなく、スイッチングやIPマルチキャスト、VPNなどを実際に構築&検証する方法まで説明しているので、ネットワーク技術の理解をより深められます。また、シスコ技術者認定のCCENT/CCNA/CCNPに挑戦する方にとって最適な自習環境になるでしょう。
なお、本書はCisco IOSをGNS3上でエミュレートして解説するので、Cisco IOSイメージの入手が必要になります。詳細は、第3章の「3-1-1:IOSイメージの入手方法」(P.69)を確認してください。本書では次の2つの方法を紹介しています。

  • CiscoのパートナーアカウントでCiscoの公式サイトにログインして目的のIOSイメージをダウンロードする
  • 個人で入手した本物のCiscoルータからIOSイメージをコピーする

こんな方にオススメ

  • 駆け出しネットワークエンジニア、ネットワーク検証にGNS3を活用したい方、CCENT/CCNA/CCNP受験者、CCIEをいつか取りたい人、サーバエンジニア、インフラエンジニア

目次

Part 1 GNS3とネットワークの基礎知識
第1章 GNS3の使い方

  • 1-1 GNS3とは
  • 1-2 GNS3のインストール
  • 1-3 GUI画面と機能
  • 1-4 パフォーマンスの最適化
  • 1-5 章のまとめ

第2章 Wiresharkと標準搭載ノード

  • 2-1 Wiresharkの基本操作
  • 2-2 VPCSの使い方
  • 2-3 標準搭載スイッチ
  • 2-4 章のまとめ

第3章 ゼロから作るGNS3ネットワーク

  • 3-1 IOSイメージ
  • 3-2 プロジェクトの作成と管理
  • 3-3 簡単なネットワークの構築
  • 3-4 章のまとめ

第4章 IPネットワークの概要

  • 4-1 通信プロトコルと標準化
  • 4-2 ネットワークアーキテクチャ
  • 4-3 IPアドレスとポート番号
  • 4-4 IPとネットワーク層のプロトコル
  • 4-5 TCPとUDP
  • 4-6 アプリケーション層のプロトコル
  • 4-7 ルーティングの概要
  • 4-8 ルーティングプロトコル
  • 4-9 章のまとめ

Part 2 基本演習ラボ
第5章 スイッチング

  • 5-1 GNS3のスイッチング機能
  • 5-2 ポートVLAN
    • 【演習ラボ】アクセスポートの設定
  • 5-3 タグVLAN
    • 【演習ラボ】トランクリンクの設定
  • 5-4 VTP
    • 【演習ラボ】VTPによるVLAN情報の自動設定
  • 5-5 STP
    • 【演習ラボ】PVST+の動作確認と収束時間の短縮
  • 5-6 EtherChannel
    • 【演習ラボ】EtherChannelの設定
  • 5-7 章のまとめ

第6章 フレームリレー

  • 6-1 フレームリレーの概要
  • 6-2 演習ラボ
    • 【演習ラボ】ハブ&スポーク
    • 【演習ラボ】P2Pサブインターフェイス
    • 【演習ラボ】マルチポイントサブインターフェイス
  • 6-3 章のまとめ

第7章 ATM

  • 7-1 ATMの概要
  • 7-2 演習ラボ
    • 【演習ラボ】ATMネットワークの基本設定
  • 7-3 章のまとめ

第8章 PPPとPPPoE

  • 8-1 PPP
  • 8-2 PPPoE
  • 8-3 演習ラボ
    • 【演習ラボ】PPP
    • 【演習ラボ】PPPoE
  • 8-4 章のまとめ

第9章 RIP

  • 9-1 RIPの概要
  • 9-2 演習ラボ
    • 【演習ラボ】RIPの有効化
    • 【演習ラボ】RIPv2の設定
    • 【演習ラボ】ホップ数によるルート選択
    • 【演習ラボ】RIPアップデートの最適化
    • 【演習ラボ】セキュリティ設定
  • 9-3 章のまとめ

第10章 EIGRP

  • 10-1 EIGRPの概要
  • 10-2 演習ラボ
    • 【演習ラボ】EIGRPの基本設定
    • 【演習ラボ】メトリックによるルート選択
    • 【演習ラボ】不等コストロードバランシング
    • 【演習ラボ】ルート制御
  • 10-3 章のまとめ

第11章 OSPF

  • 11-1 OSPFの概要
  • 11-2 演習ラボ
    • 【演習ラボ】OSPFの基本設定
    • 【演習ラボ】DRとBDRの選出
    • 【演習ラボ】マルチエリア
    • 【演習ラボ】マルチエリア(NSSAと完全NSSA)
    • 【演習ラボ】優先ルートの選択
    • 【演習ラボ】ルートの集約と制御
  • 11-3 章のまとめ

第12章 IS-IS

  • 12-1 IS-ISの概要
  • 12-2 演習ラボ
    • 【演習ラボ】IS-ISの基本設定
    • 【演習ラボ】マルチエリア
    • 【演習ラボ】ルートの集約と選択
  • 12-3 章のまとめ

第13章 BGP

  • 13-1 BGPの概要
  • 13-2 演習ラボ
    • 【演習ラボ】BGPの基本設定
    • 【演習ラボ】AS Pathによるベストパスの選択
    • 【演習ラボ】MEDによるベストパスの選択
    • 【演習ラボ】Local Preferenceによるベストパスの選択
    • 【演習ラボ】再配布とルート集約
    • 【演習ラボ】ルートリフレクタ
    • 【演習ラボ】コンフェデレーション
  • 13-3 章のまとめ

第14章 MPLS

  • 14-1 MPLSの概要
  • 14-2 演習ラボ
    • 【演習ラボ】MPLSの基本設定
    • 【演習ラボ】VRF-Lite
    • 【演習ラボ】MPLS VPN
  • 14-3 章のまとめ

第15章 IPマルチキャスト

  • 15-1 IPマルチキャストの概要
  • 15-2 演習ラボ
    • 【演習ラボ】PIM-DM
    • 【演習ラボ】PIM-SM
  • 15-3 章のまとめ

第16章 VPN

  • 16-1 代表的なVPN技術
  • 16-2 演習ラボ
    • 【演習ラボ】IPsec
    • 【演習ラボ】L2TPv3
    • 【演習ラボ】GRE
  • 16-3 章のまとめ

プロフィール

関部然せきべぜん

ネットワークエンジニア
2006年、東北大学大学院修士課程修了。同年、NTT東日本に入社し、NGN(次世代ネットワーク)のNNI(network-network interface)関連のネットワーク方式の検討と検証業務を経て、2013年よりサイバーセキュリティ担当としてセキュリティ施策の検討、セキュリティ関連製品の社内導入の検討および公開サーバへの不正アクセスの対策などに従事。2018年からNTTコミュニケーションズにて国際海底ケーブルの構築と運用に関するエンジニアリング業務に従事している。著書に、『Splunkではじめるビッグデータ分析』(2015、秀和システム)や『ネットワークエンジニアのためのヤマハルーター実践ガイド』(2016、技術評論社)がある。