IoT開発スタートブック
ESP32でクラウドにつなげる電子工作をはじめよう!

[表紙]IoT開発スタートブック ─ESP32でクラウドにつなげる電子工作をはじめよう!

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B5変形判/224ページ

定価2,728円(本体2,480円+税10%)

ISBN 978-4-297-10736-9

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書籍の概要

この本の概要

いまや普及期に入りつつあるIoT,興味のある方も多いのではないでしょうか。しかし電子工作に馴染みのない方にとっては,どこからどうはじめればよいのかわかりづらいことも多いでしょう。本書はそんなあなたに向けた一冊です。「ESP32」とういマイコンを使い,インターネットにつながる機器を実際に作っていきながら,IoT開発の世界に飛び込みましょう!

著者の一言

2000年代以降,ArduinoやRaspberry Piといったボードマイコンやシングルボードコンピュータが発売され,数千円で入手できるようになりました。このようなマイコンを使って世界中の技術者やホビーイストたちが自分たちの生活を便利に,楽しくするものを開発し,その事例をインターネットで公開するようになりました。
また温度センサ,光センサなどさまざまなセンサがスマートフォンに搭載され,大量に生産されたことで,安価に使えるようになりました。
このようにIoTシステムを作るのに必要な要素であるマイコンやセンサ,クラウドサービスが安価に入手できるようになり,その使い方の情報もインターネットで簡単に調べられるようになりました。まさに誰もがIoTシステムを作れる時代です。
一方,Arduinoにセンサをつないで温度を測定するというと,具体的なやり方は途方に暮れる方も多いと思います。本書はプログラミングは少し分かるけど,電子工作はやったことがない方を想定して,電子部品の基本や,選び方,買い方,つなぎ方,プログラムでの制御の方法などを丁寧に説明しています。
本書に沿って部品を集め,組み立て,プログラムを書けば,誰でもIoTシステムの開発をスタートできるでしょう。 さあ,IoTシステムの開発をスタートしましょう!

『はじめに』より

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さあ,IoT開発をはじめよう!
みなさんは「IoT」という言葉からどんなイメージを思い浮かべますか?
ESP32ではじめるIoTデバイス開発
IoTデバイスをみずから開発してみたいという方に向け,通信モジュール搭載のマイコン「ESP32」を使った電子工作の入門について解説します。

目次

第1章 IoTの登場人物 ── インターネットと現実世界を繋げるために必要なものを知ろう

  • IoTシステムとはなにか
  • 端末 ── 現実世界とのインタフェース
  • ネットワーク ── 2つの世界を仲立ちする技術
  • クラウドサービス ── 「人」とのインタフェース
  • まとめ

第2章 電子工作への第一歩 ── Lチカで「端末」を開発するための基本を知ろう

  • 「電子回路の基本」の最低限
  • 開発に必要なものを知る
  • 電子部品,道具類の購入
  • 作って学ぶはじめての電子工作
  • まとめ

第3章 温度・湿度を可視化する ── 簡単なセンサデータをクラウドに送ってみよう

  • センサについてもっと知る
  • アナログセンサで温度を測る
  • デジタルセンサで温度と湿度を測る
  • Wi-Fi経由でクラウドにデータを送信する
  • まとめ

第4章 より実用的なセンサ端末を作る ── 消費電力を下げ,バッテリーで動かしてみよう

  • より実用的なセンサ端末を作るには
  • 間欠動作で消費電力を下げる
  • 低消費電力な端末を開発する
  • まとめ

第5章 MicroPythonで制御する ── C++ではなく,おなじみのPythonで制御してみよう

  • MicroPythonとは
  • ArduinoとMicroPythonのメリットとデメリット
  • 開発環境を構築する
  • MicroPythonで端末にアクセスする
  • MicroPythonでネットワークにアクセスする
  • まとめ

第6章 電力利用量を可視化する ── 複雑なセンサデータを端末側で処理して送信しよう

  • 複雑なセンサデータの課題
  • 電流センサで測定する
  • データを処理し送信する
  • MicroPythonで制御する
  • まとめ

第7章 サーモグラフィカメラで熱分布を可視化する ── 「プレデター」の目のような動画を見られるWebカメラを作ろう

  • 赤外線アレイセンサで熱分布を測定する
  • 測定結果を液晶画面で可視化する
  • マイコンでWebサーバを動かす
  • サーモグラフィWebカメラを作る
  • まとめ

第8章 サーボモーターで熱源を追跡する ── 可視化だけでなく,モノを制御してみよう

  • サーボモーターを制御する
  • ジョイスティックでカメラの向きを制御する
  • 自動で熱源を追いかける装置を作る
  • まとめ

著者プロフィール

下島健彦(しもじまたけひこ)

NECで組込みシステム向けリアルタイムOSの開発,米スタンフォード大学計算機科学科への留学を経て,インターネットプロバイダ事業BIGLOBEの立ち上げからメディア事業を担当。2015年ごろから個人でIoTデーター可視化サービス「Ambient(https://ambidata.io)」を開発,運営。現在,アンビエントデーター株式会社代表取締役。日本のM5Stackユーザーグループ主催。趣味はお茶とツール・ド・フランス観戦。