図解即戦力
図解即戦力
ISO 14001の規格と審査がこれ1冊でしっかりわかる教科書
- 株式会社テクノソフト コンサルタント 福西義晴 著
- 定価
- 1,958円(本体1,780円+税10%)
- 発売日
- 2019.11.7
- 判型
- A5
- 頁数
- 208ページ
- ISBN
- 978-4-297-10899-1 978-4-297-10900-4
概要
国際標準化機構(ISO)による環境マネジメントシステムについての国際規格「ISO 14001:2015」を、基本から解説する書籍です。ISO認証の取得を目指している組織の担当者、すでにシステム運用中の企業で関連部門に配属された新人など、環境マネジメントシステムについて初めて学ぶ人が、規格の目的や取得する意義、ISO 14001で要求されている事項や重要用語について身に付けられるよう、図を多く使ってわかりやすく解説しています。
こんな方にオススメ
- ISO 14001環境マネジメントシステムの基本を学びたい方
- 認証取得を考えている企業の担当者
目次
第1章 ISO 14001とは
- 01 ISO規格とは
- 02 ISOマネジメントシステム規格
- 03 ISO 14001品質マネジメントシステムの要求事項
- 04 環境マネジメントシステムとは
- 05 ISO 14000ファミリー規格
第2章 ISO認証制度と認証の受け方
- 06 環境マネジメントシステムのロードマップ
- 07 環境マネジメントシステムの構築
- 08 環境マネジメントシステムの計画
- 09 環境マネジメントシステムの実施
- 10 環境マネジメントシステムの評価と改善
- 11 ISO認証制度
- 12 審査を受ける
- 13 認証を継続する
第3章 ISO 14001規格の重要用語解説
- 14 3.1 組織及びリーダーシップに関する用語
- 15 3.2 計画に関する用語
- 16 3.3 支援及び運用に関する用語
- 17 3.4 パフォーマンス評価及び改善に関する用語
第4章 4 組織の状況
- 18 4.1 組織及びその状況の理解
- 19 4.2 利害関係者のニーズ及び期待の理解
- 20 4.3 環境マネジメントシステムの適用範囲の決定
- 21 4.4 環境マネジメントシステム
第5章 5 リーダーシップ
- 22 5.1 リーダーシップ及びコミットメント
- 23 5.2 環境方針
- 24 5.3 組織の役割、責任及び権限
第6章 6 計画
- 25 6.1.1 リスク及び機会への取組み― 一般
- 26 6.1.2 環境側面 ①環境側面、環境影響
- 27 6.1.2 環境側面 ②ライフサイクルの視点、著しい環境側面
- 28 6.1.3 順守義務
- 29 6.1.4 取組みの計画策定
- 30 6.2.1 環境目標
- 31 6.2.2 環境目標を達成するための取組みの計画策定
第7章 7 支援
- 32 7.1 資源
- 33 7.2 力量
- 34 7.3 認識
- 35 7.4.1 コミュニケーション― ①プロセスの確立
- 36 7.4.1 コミュニケーション― ②順守義務の考慮と記録
- 37 7.4.2 内部コミュニケーション、7.4.3 外部コミュニケーション
- 38 7.5 文書化した情報
第8章 8 運用
- 39 8.1 運用の計画及び管理 ①運用プロセス
- 40 8.1 運用の計画及び管理 ②変更の管理
- 41 8.1 運用の計画及び管理 ③外部委託したプロセス
- 42 8.1 運用の計画及び管理 ④ライフサイクル
- 43 8.2 緊急事態への準備及び対応
第9章 9 パフォーマンス評価
- 44 9.1 監視、測定、分析及び評価
- 45 9.1.2 順守評価
- 46 9.2 内部監査
- 47 9.3 マネジメントレビュー
第10章 10 改善
- 48 10.1 一般
- 49 10.2 不適合及び是正処置
- 50 10.3 継続的改善
第11章 環境保護の具体的な取組み
- 51 環境問題に対する国内外の取組み
- 52 環境配慮型製品の支援制度
- 53 環境配慮型製品の事例
- 54 順守義務を満たすための環境関連法と規制の基本
- 55 環境関連の主要な国内法規制
- 56 環境関連の主要な海外法規制
- 57 順守義務を満たすための組織のワークフロー
プロフィール
福西義晴
株式会社テクノソフト 倉敷事業所 所長・コンサルティング統括、コンサルタント
JRCA登録 品質マネジメントシステム審査員補
CEAR登録 環境マネジメントシステム審査員補
IRCA登録 労働安全衛生マネジメントシステム審査員補
1986年に株式会社クラレに入社後、合成樹脂の研究開発、活性炭の研究開発・商品開発・原料調達・品質保証、工場の安全衛生に従事。2015年より株式会社テクノソフトでマネジメントシステム(品質、環境、労働安全衛生)の認証取得・維持支援やセミナーに従事。
著者の一言
2015年のISO 14001は、組織の状況に応じて有効に環境マネジメントを行うための工夫が多く盛り込まれました。環境マネジメントシステムを構築するときには、要求事項の意図をよく理解して取り入れることによって、より有効なマネジメントシステムにすることができるでしょう。
事業を取り巻く環境は常に変化していますので、変化によって生じる内外の課題を常に把握し、的確に対応していく必要があります。ISO 14001の要求事項骨格として環境マネジメントシステムを確立した後は、それを有効に動かすための筋肉としてのしくみを鍛えていくことが必要です。たとえばプロセスを構成する人の教育訓練、設備・環境の整備、技術や知識の蓄積、手順の見直しなど、環境マネジメントシステムのリスクや機会に取り組むことによって、環境マネジメントシステムを継続的に改善することが望まれます。 環境マネジメントシステムを導入し、有効に活用しながら改善していくことによって、組織の永続的な成長にお役立てください。
(「おわりに」より)