WEB+DB PRESS plusシリーズオブジェクト指向UIデザイン
――使いやすいソフトウェアの原理

[表紙]オブジェクト指向UIデザイン ――使いやすいソフトウェアの原理

紙版発売
電子版発売

A5判/360ページ

定価3,278円(本体2,980円+税10%)

ISBN 978-4-297-11351-3

電子版

→学校・法人一括購入ご検討の皆様へ

この本の概要

オブジェクト指向ユーザーインターフェース(OOUI)とは,オブジェクト(もの,名詞)を起点としてUIを設計すること。タスク(やること,動詞)を起点としたUIに比べて,画面数が減って作業効率が高まり,また開発効率や拡張性も向上する,いわば「銀の弾丸」的な効果を持ちます。ブログや雑誌記事などで大きな反響を得たこの設計手法について,前半部では理論やプロセスを詳説。そして後半部の「ワークアウト(実践演習)」では18の課題に読者がチャレンジ。実際に考え,手を動かし,試行錯誤をすることにより,OOUIの設計手法を体得できます。

こんな方におすすめ

  • Web/モバイルアプリケーション開発者
  • ユーザーインターフェースデザイナー
  • フロントエンドエンジニア

著者の一言

ソシオメディアは,デザインコンサルティング会社として約20年間,UIデザインの各種メソッドや評価手法をシステム開発の現場でいろいろと試してきました。そこから得た知見として本書では,私たちが最も重視し,ほとんどすべてのデザイン案件で実践している設計手法,「オブジェクト指向ユーザーインターフェース」について解説していきます。
私たちはこれまでデザインコンサルティングの仕事で数百の業務アプリケーションを見てきましたが,世の中の業務アプリケーションの8割ぐらいはタスク指向のUI構成になっているようです。それらのほとんどは,オブジェクト指向のUI構成に変えるだけで劇的に改善できるのです。デザインはトレードオフの集合であり,常に有効なメソッドというものはほとんどありませんが,「タスク指向からオブジェクト指向への転回」だけは,半ば機械的に行えることでもあり,もう銀の弾丸と言っていいほど汎用的で強力なUI改善方法なのです。
ここでいう改善とは,操作効率,学習効率,業務効率,UI拡張性などの向上を意味します。UIの構成をタスク指向からオブジェクト指向にすると,通常,画面数は5〜20分の1に減ります。それにより,同じ目的を達成するために必要な操作手順も圧倒的に少なくなります。また設計もシンプルになり,開発工数は低減され,保守性も高まります。既存システムのUIが複雑で困っていると言う担当者を多く見てきましたが,彼らは単にオブジェクト指向ユーザーインターフェースの設計手法を知らないだけなのです。(「はじめに」より)

この書籍に関連する記事があります!

動詞ではなく名詞を起点に画面を構成する ~OOUIでソフトウェアを使いやすく~
「あれ? どの入口から始めればいいんだっけ?」「ん? さっきと似た画面だけど,どこがちがうんだろう? ここでできるんだっけ?」

本書のサンプル

本書の一部ページを,PDFで確認することができます。

本書の紙面イメージは次のとおりです。画像をクリックすることで拡大して確認することができます。

サンプル画像1

サンプル画像2

サンプル画像3

サンプル画像4

サンプル画像5

著者プロフィール

ソシオメディア株式会社(ソシオメディアかぶしきがいしゃ)

著者。
デジタルプロダクトに特化したデザインコンサルティング会社。2001年の創業以来,インタラクションデザイン,ユーザビリティエンジニアリング,デザインマネジメントなどの分野で先端的な実績を積み重ねるとともに,書籍,雑誌記事,セミナー,イベントなどで活発な情報発信を行い,業界をリードし続けている。近年はOOUIのトレーニングサービスが好評。
ウェブサイト:https://www.sociomedia.co.jp


藤井幸多(ふじいこうた)

著者。
ソシオメディア株式会社ユーザーインターフェースデザイナー。各種ビジネスアプリケーションをはじめさまざまなアプリケーションのデザインコンサルティングを経験。UI設計,ユーザビリティテスト,デザインガイドライン策定,デザイン評価,OOUI メソッドとトレーニングプログラムの開発/実施などを通して,デザイン組織への支援を行う。
Twitter:@atochotto


上野学(うえのまなぶ)

著者・監修者
デザインコンサルタント/デザイナー。各種ビジネスアプリケーション,ウェブ/モバイル/デスクトップアプリケーション,その他の様々なインタラクティブメディアのヒューマンインターフェース設計およびユーザビリティ評価に従事。ソシオメディアにおいてデザインメソッド開発を担う。執筆,講演など多数。
Twitter:@manabuueno