仕事の現場で即使える Excel VBA ユーザーフォーム&コントロール 実践アプリ作成ガイド
- 今村ゆうこ 著
- 定価
- 3,058円(本体2,780円+税10%)
- 発売日
- 2020.8.28
- 判型
- B5変形
- 頁数
- 424ページ
- ISBN
- 978-4-297-11546-3 978-4-297-11547-0
概要
VBAを使えば、Excelと言えども、業務用のアプリとそん色がないオリジナルのアプリケーションを作成することができます。オリジナルのアプリケーションを作成するためには、VBAの文法以外に必ずマスターしないといけない機能、ユーザーフォームがあります。本書はユーザーフォームとユーザーフォーム上で利用するコントロールの使い方を詳細に説明し、その上で、高機能のアプリケーションを作成する方法を解説します。
本書で作成するアプリケーションは、
- 「商品」「顧客」「社員」の各マスターの登録・編集機能
- 「見積データ作成」「見積書発行」「受注」を管理する販売処理機能
- 「売上伝票」「納品書」「請求書」のPDFファイルを作成する伝票作成機能
を併せ持ちます。
付属のCD-ROMに各章の解説前・解説後のサンプルファイルを収録しているので、本書を読み進めながら、自分のPCでも同じファイルを操作できます。もちろん、最終の完成ファイルも収録されてあります。
その上で、完成アプリケーションにより高度な機能を持たせるテクニックも解説しています。
こんな方にオススメ
- Excel VBAを使って本格的なアプリを作成したい人
目次
CHAPTER 1 アプリケーションの解説
- 1-1 アプリケーション機能の概要
- 1-2 マスター編集機能
- 1-3 販売処理機能
- 1-4 伝票作成機能
CHAPTER 2 フォームの作成
- 2-1 土台の作成~ユーザーフォーム
- 2-2 部品の配置~コントロール
- 2-3 「名付け」のルール~命名規則
- 2-4 VBAの書き方~モジュールとプロシージャ
CHAPTER 3 フォームの操作
- 3-1 フォームの表示~メソッド
- 3-2 フォームからフォームを表示する~Clickイベント
- 3-3 フォームを閉じる~HideとUnload
CHAPTER 4 シートからフォームへ
- 4-1 編集フォームの作成~TextBoxとLabel
- 4-2 フォームへのデータの読み込み~プロパティ
- 4-3 「変化するモノ」を扱う~変数と型
CHAPTER 5 フォームからシートへ
- 5-1 シートへのデータの書き込み~型変換関数
- 5-2 ユーザーに選択肢を提示する~Ifステートメント
- 5-3 値をチェックする機能の作成~Fuctionプロシージャ
- 5-4 データの削除~Deleteメソッド
CHAPTER 6 フォーム間連携
- 6-1 連携フォームの作成~For Each-Nextステートメント
- 6-2 一覧の読み込み~配列
- 6-3 編集フォームの連携~Selectステートメント
- 6-4 新規作成ボタンの実装~Callステートメント
- 6-5 検索機能~省略可能な引数
CHAPTER 7 見積一覧フォーム
- 7-1 フォームの作成~ComboBox
- 7-2 一覧の読み込み~On Errorステートメント
- 7-3 各機能ボタンの実装~グローバル変数
CHAPTER 8 見積情報編集フォーム
- 8-1 フォームの作成~1 対多のデータ
- 8-2 フォームへの親子データの読み込み~2シートから1フォームへ
- 8-3 自動計算機能~Changeイベントの活用
- 8-4 フォームから親子データへの書き込み~1フォームから2シートへ
CHAPTER 9 プレビューフォームと受注フォーム
- 9-1 関連データへの連携~変更の有無をチェックする
- 9-2 伝票プレビューフォーム~スクロールバーのあるフォーム
- 9-3 プレビューと出力~シートから別形式へ
- 9-4 受注フォーム~複数シート・フォーム連携
CHAPTER 10 伝票出力
- 10-1 伝票未発行一覧フォーム~未完了のみ表示
- 10-2 伝票発行フォーム~InitializeとActivate
- 10-3 伝票プレビューフォームとの連携~複数伝票への対応
CHAPTER 11 アプリケーションの品質向上
- 11-1 シートを「メニュー」として使う~作業シートの非表示
- 11-2 Excel画面の非表示~より「アプリケーション」らしく
APPENDIX さらに完成度を高めるテクニック
- A-1 フォームに背景画像を設定する
- A-2 コマンドボタンにアイコンを表示させる
- A-3 フォームの印象を変える
- A-4 既存データを利用して新規データを登録する
- A-5 クラスモジュールでイベント処理を省コード化
- A-6 SQLを使ってデータを取得する
- A-7 既存データを利用して新規データを登録する
著者の一言
Excelの「ユーザーフォーム」は、ワークシートとはまったく別の「入出力画面」を自由に作成することができるため、Excelでありながら「独自アプリケーション」のように見せることができ、利便性向上にもつながります。
ワークシートの処理に加えて、ユーザーフォームの知識があれば、提案できる選択肢が広がり、より実務に活かせるスキルとなることと思います。本書がVBA活用のステップアップへのお役に立てたら光栄です。