かがくのえほんシリーズ重力波発見の物語

[表紙]重力波発見の物語

紙版発売
電子版発売

A5判/176ページ

定価2,508円(本体2,280円+税10%)

ISBN 978-4-297-11843-3

電子版

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この本の概要

新しい天文学の幕開けはどうやってもたらされたか?
重力波発見以降はもはや当たり前になりつつある
重力波観測のこれからがわかる!

重力波という考え方がどのように生まれ,
実際にどうやって観測され,
そして,今後どのように発展していくのかという一連の流れを,
やさしい言葉と挿し絵で解説する,サイエンス読みものです。

こんな方におすすめ

  • 宇宙観測に興味があるサイエンスファン

著者の一言

【「はじめに」より】

宇宙にある天体を観測する手段として,あなたは何を思い浮かべますか。真っ先に思いつくのは,光を観測する望遠鏡でしょう。実は,最近,科学と技術の進歩によって,新しい観測手段が生まれています。その1つが重力波を観測する重力波望遠鏡です。
重力波は,1915年に物理学者のアルバート・アインシュタインが完成させた一般相対性理論から導かれるもので,時空のゆがみが波のように周囲に伝わっていく現象です。その重力波は100年の時を経て,2015年9月に初めて観測されました。
重力波の初観測や,重力波望遠鏡の建設に関わった研究者がノーベル物理学賞を受賞したことは,大きなニュースとして報道されたので,何となく知っている人とも多いでしょう。でも,重力波が観測できるようになるまでには,とても長い時間がかかっていることを知っている人は少ないと思います。
日常生活を普通に送っている人にとっては,重力波が観測できても,できなくても,それほど問題にはなりません。というよりも,影響はまったくないでしょう。では,なぜ,物理学者たちは重力波を観測しようとしたのでしょうか。そのことがわかってくると,科学がもっとおもしろくなりますし,日々,研究を進めている研究者のことも,より身近に感じられると思います。
「重力波って何なの?」「ちょっと難しそうだけど,気になる」と思う人は,ぜひ,ページをめくってみてください。自分の知らないことを知ることは楽しいことですし,新しい視点で世の中を眺めることができるようになるはずです。

荒舩 良孝

本書のサンプル

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著者プロフィール

荒舩良孝(あらふねよしたか)

1973年,埼玉県生まれ。科学ライター/ジャーナリスト。「たくさんの人たちに科学をわかりやすく伝える」をテーマに,1995年から活動を開始。基礎から応用まで科学の現場を取材し,書籍や記事を多数執筆。おもな著書に『5つの謎からわかる宇宙』(平凡社),『思わず人に話したくなる 地球まるごとふしぎ雑学』(永岡書店),『美しい宇宙入門』(宝島社)など。


ごみたこずえ

1982年,埼玉県生まれ。大学や大学院で物理学を専攻し機械設計会社で8年間勤務。幼少期に科学の楽しさを教えてくれた絵や絵本に携わりたいという思いから2015年に絵本作家・イラストレーターに転職。2016年に文芸社えほん大賞優秀賞を受賞。