ユーザー中心組織論
〜あなたからはじめる心を動かすモノづくり〜
2021年4月16日紙版発売
2021年4月13日電子版発売
金子剛,並木光太郎 著
四六判/232ページ
定価2,200円(本体2,000円+税10%)
ISBN 978-4-297-11997-3
書籍の概要
この本の概要
「そのプロダクトは誰のためのものですか?」ーーこう質問したとき,モノづくりに関わるメンバーは皆同じユーザーを思い浮かべることができるでしょうか。
プロダクトやサービス開発などモノづくりをする組織では,ビジネス・テクノロジー・クリエイティブなどのさまざまなエキスパートが一同に集まります。多様なスキルを持ったメンバーが共創することで,1人の能力の限界を超える成果が得られるからです。しかし,組織の「誰のため」の視点がバラバラになった状態では,良いモノづくりはできません。
なぜなら,プロダクトやサービスの良し悪しを決める観点は人それぞれ違うため,全員が満足するモノをつくることは不可能だからです。せっかくエキスパートが集っても,視点がそろわないままでは,生み出されるのは誰の心にも響かないモノです。
この問題を回避するには「ユーザー中心な価値観」を組織に根付かせる必要があります。本書は,モノづくりに関わるメンバーの視点をユーザ中心な価値観にそろえていくための方法を解説します。ユーザ価値の解説からはじめ,ユーザ中心なモノづくりについて考えた上で,組織をどうやって動かすかを解説していきます。
本書に書かれている内容はけして難しいものではありません。明日からすぐにはじめることができます。本書が「ユーザーの心を動かすモノづくり」をしたいと願うあなたの,はじめの一歩になれたらうれしいです。
こんな方におすすめ
- モノづくりにかかわるすべての方
- プロダクトマネージャ/プロデューサー/プロジェクトマネージャ/UXデザイナー
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- そのモノづくりは誰のためですか?
- 「そのプロダクトを誰のためにつくっていますか?」ーーこう質問したとき,モノづくりに関わるメンバー全員が同じユーザーを思い浮かべることができるでしょうか。
目次
1章 ユーザーと組織とあなた
2章 ユーザー価値
3章 共創する組織
4章 モノづくりのビジョン
5章 ビジネスとの統合
6章 目的に向き合うチーム
7章 学習するサイクル
8章 カルチャーを築く
9章 小さく行動をはじめる
10章 共創ムーブメント
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