生物ミステリー(生物ミステリーPRO)
ゼロから楽しむ 古生物 姿かたちの移り変わり
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土屋健 著
土屋香 イラスト
芝原暁彦 監修 - 定価
- 2,420円(本体2,200円+税10%)
- 発売日
- 2021.7.3 2021.6.30
- 判型
- A5
- 頁数
- 160ページ
- ISBN
- 978-4-297-12228-7 978-4-297-12229-4
概要
同じ系統の古生物の姿かたちの移り変わりを、誰にでもわかりやすく解説してみた、アリそうでなかった古生物本です。
ティラノサウルスやアノマロカリス、その姿かたちはとっても魅力的。
でも、ティラノサウルスもアノマロカリスも、もともとはそんな姿をしていなかったはず。
紆余曲折の末、そんな姿にたどり着きました。
そんな、古生物たちの姿かたちの移り変わりの物語を、1冊の本にまとめてみました。
全長13mのティラノサウルス、その祖先の姿ってどんなだったの?
その祖先からどんなかたちに変わって、全長13mの姿になったのかな?
アノマロカリスの最初の最初はどんな形だったの?
それが最終的にはどんな姿になって滅んだのかな?
ステゴサウルスは?
クビナガリュウは?
みなが気になるアノ古生物の姿かたちの移り変わりを、すっきり解説。
愛らしいイラスト交え、軽快な文章でまとめてあるので、初心者からマニアまで存分にお楽しみいただける1冊です。
こんな方にオススメ
- 生物に興味があるけど、難しい内容は・・・と思われている方
- 古生物大好き!な方
- 生物たちの進化における変遷に興味のある方
目次
1章 哺乳類とその仲間たちの移り変わり
- 長鼻類 見た目は、似てますがね……
- 長鼻類 頭が重いんです……
- ゾウ類 実は〝新型〟なのです
- ステゴドン類 小さくなっちゃった
- 束柱類 泳ぎが上手になりました
- 海牛類 そして、〝人魚〟になった
- グリプトドン類 防御力の高さならお任せ!
- 齧歯類 ネズミの仲間だけど……
- ハリネズミ類 昔の仲間は大きかった①
- 食肉類 ボクら、祖先は同じやで
- イヌ類 イヌは、変化を重ねた
- クマ類 パンダとクマの関係
- ウマ類 捕まらなければ、どうということはない
- カリコテリウム類 こう見えても、ウマの仲間です
- クジラ類 海が好き!
- ハクジラ類 〝デッパリ〟こそが大事
- ヒゲクジラ類 ヒゲを選びました
- カンガルー類&ナマケモノ類 昔の仲間は大きかった②
- 哺乳類 忘れないで。こんな仲間がいたことを……
- スフェナコドン類 ペルム紀単弓類の〝英雄〟へ
- ディメトロドン 実は少しちがうんです
- カセア類 〝樽〟への進化
- ゴルゴノプス類 かくして古生代の王者となった
- キノドン類 僕らはこうして命をつないできた
2章 恐竜類、爬虫類、両生類、甲冑魚たちの移り変わり
- 竜脚形類 「大きい」は、正義
- 剣竜類&鎧竜類 板は有効に使うものです
- スピノサウルス類 私は水が好きだ!
- ティラノサウルス類 帝王も昔は弱かった?
- オルニトミモサウルス類 速いだけじゃないんやで
- テリジノサウルス類 〝メタボになる〟という進化
- 鳥類 もはや常識? 恐竜から鳥へ
- ペンギン類 かつては大型でした
- 翼竜類 小さな頭より大きな頭
- 偽鰐類 前恐竜時代は僕らの時代
- カメ類 守りを固めました
- ヘビ類 脚なんて飾りです?
- モササウルス類 短期間で海の王者へ
- 鰭竜類 〝日本古生物界〟の人気者へ
- 魚竜類 イルカに似ているんじゃない。イルカが似ているんだ!
- コリストデラ類 ボクら、ワニじゃありません。
- ノトスクス類 ボクらは、ワニの仲間です。
- パレイアサウルス類 重戦車タイプ
- 無尾類 尾なんて飾りです?
- コラム ディプロカウルス 個性はオトナになってから
- 板皮類 最強の甲冑魚へ
- 肉鰭類 筋トレをしてみたくて?
3章 骨のない仲間たちの移り変わり
- アンモノイド類 丸くなりました
- アンモナイト類 ねじって曲がって、日本代表
- 三葉虫類 でーんでーんむーしむーし?
- 三葉虫類 積めるだけ積みました
- 三葉虫類&アンモノイド類 〝化石の王様〟の栄枯盛衰
- 節足動物への路 うぞうぞから五つ眼へ そして、覇者へ
- ラディオドンタ類 僕ら、噂の「ラディオドンタ類」
- ラディオドンタ類 大きくなって、小さくなって……
- ウミサソリ類 ボクらの天下でした。顎持ちのサカナさえいなければ……
- ウミサソリ類 似ていても、生き様はちがいます
- マレロモルフ類 小さな動物の2億年進化
- コラム 分類不明 石炭紀のモンスター
プロフィール
土屋健
著者。
サイエンスライター。オフィス ジオパレオント代表。
日本地質学会員、日本古生物学会員、日本文藝家協会員。埼玉県出身。
金沢大学大学院自然科学研究科で修士号を取得(専門は地質学、古生物学)。その後、科学雑誌『Newton』の編集記者、部長代理を経て、現職。 愛犬たちと散歩、愛犬たちと昼寝が日課。古生物に関わる著作多数。2019年にサイエンスライターとして初めて古生物学会貢献賞を受賞。
近著に『ifの地球生命史』(技術評論社)、『生きている化石図鑑』(笠倉出版社)、『恐竜・古生物に聞く第6の大絶滅、君たち(人類)はどう生きる?』(イースト・プレス)など。
土屋香
イラストレーター。
古生物学や地球科学に関するイラストを描く。化石の写真撮影や執筆も行っている。
茨城県生まれ。
金沢大学大学院自然科学研究科で修士号を取得(専門は地質学、古生物学)。
愛犬2匹を愛でることが趣味。『地球のお話365日』(技術評論社、土屋健編著)のイラストの半分を担当。
『ときめく化石図鑑』(山と渓谷社)、『光る化石~美しい石になった古生物たちの図鑑』(日東書院本社)などでは、化石の撮影と執筆を担当した。
化石や古生物に関する知識を生かし、インターネットショップ「恐竜・化石グッズの専門店 ふぉっしる」で、化石や、制作したイラストをプリントした古生物関連グッズを販売している。
芝原暁彦
監修者。
1978年福井県出身。地球科学可視化技術研究所所長。博士(理学)。
18歳から20歳まで福井県の恐竜発掘に参加し、その後は北太平洋などで微化石の調査を行う。筑波大学で博士号を取得後は、(国研)産業技術総合研究所の地質標本館で化石標本の3D計測やVR展示など、地球科学の可視化に関する研究を行った。2016年に産総研発ベンチャー地球科学可視化技術研究所を設立、「未来の博物館」を創出するための研究を続けている。2019年より恐竜学研究所の客員教授を兼務。
おもな著書に『化石観察入門』(誠文堂新光社)のほか、共監修書に『学名で楽しむ恐竜・古生物』(エクスナレッジ)など。