YouTube 企業動画担当になったら これだけは知りたいマーケティング&プロデュースの基本

[表紙]YouTube 企業動画担当になったら これだけは知りたいマーケティング&プロデュースの基本

紙版発売
電子版発売

A5判/192ページ

定価1,980円(本体1,800円+税10%)

ISBN 978-4-297-12749-7

電子版

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書籍の概要

この本の概要

企業でも動画を取り入れて自社のマーケティングに活かそうという動きは待ったなしです。

しかし,もしあなたが上司から突然,YouTube企業動画担当者に任命されたら戸惑い,こんな疑問がわいてこないでしょうか。

  • 代理店に依頼する予算なんてないけどウチの会社でも始められる?
  • そもそも企業動画って何を目的にすればいいの?
  • よい企業動画ってどういうの?
  • バズる動画を作る自信なんてないけど?
  • 動画制作は外注するもの? 社内でやるもの?
  • 素人っぽい動画では話にならない?

本書は,代理店に丸投げするような予算はつけられていない,しかしそれでも企業動画に取り組むとなったときに,目の前に並ぶハードルを低くする本です。

YouTube企業動画の成功パターンを明らかにし,担当者は何から始めて,どうアクションしていけばいいのか,そのノウハウを事例とともに紹介していきます。

企業動画に参戦し動画によるマーケティングをスタートすること,企業動画プロデュースの基本を身につけてもらうことを本書が後押しします。

こんな方におすすめ

  • 企業動画の担当者になった方
  • 自社で企業動画を始めたい方
  • 企業SNSを担当している方

本書のサンプル

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目次

第1章 社命で「YouTube担当」といわれたら

  • 01 なぜ企業がYouTubeを運営するのか?
    • 企業がYouTubeを運営する目的
    • YouTube企業動画の[目的1]は売れ続ける仕組みを作ること
    • YouTube企業動画の[目的2]はエンゲージメントを高めること
  • 02 企業の売れる動画に必要なのはマーケティング力とプロデュース術
    • YouTube単体で考えないで常に全体を意識した上で考える
    • 企業担当者のためのプロデュース術
  • 03 動画を会社の「売れ続ける仕組み」の1つとして意識する
    • ビジネスの目的は,利益ではなく顧客の創造
    • 企業の「売れ続ける仕組み」が作れる動画とは?
    • 企業動画に求められるもの
    • YouTubeはもはやブルーオーシャンではない
  • 04 企業の目的は自然と売れ続ける仕組みを作ること
    • 自然と売れ続ける仕組みを作るフレームワーク「AISARE」とは?
    • あなたの会社を「AISARE」に当てはめて考えてみよう
  • 05 あなたは,プロデューサー
    • ポイントは,エヴァンジェリストを創造すること
    • 成果を上げるための役割分担を考える
  • 06 売れる動画の成功基準は「再生数」ではなく会社への「問い合わせ数」
    • 売れる動画の成功基準とは何か?
    • KGI,KPIとYouTube
  • 07 動画の目的は,売ることだけではない
    • 商品紹介以外の企業動画の[分類1]
    • 商品やサービスを知ってもらう「商品デモ」動画
    • 商品の「工程(ビフォーアフター)」動画
    • オンラインセミナーのまとめ「セミナー」動画
    • 商品が売れた後のサポートとして活用「マニュアル」動画
  • 08 売るだけでないYouTube動画,他にもある動画の種類
    • 商品紹介以外の企業動画の[分類2]
    • プロが教える「用語解説」動画
    • 企業を知ってもらう「会社見学・工場見学」動画
    • 人材の確保がうまくいく「採用」動画
    • YouTubeへの広告ではなく,YouTuberとタイアップして商品を売る「企業案件」
  • 09 自社内で動画を企画・制作・公開する際の全体像
    • 自社内で動画を制作する全体的な流れ
    • 企画と台本のポイント
    • 動画編集のポイント
    • 公開のポイント
  • 10 実際の制作・設定・運営で気をつけなくてはならないこと
    • 3つのポイント
    • コンプライアンス
    • YouTubeチャンネルの効果的な設定方法をおさえる
    • 分析方法もおさえる
    • 他のSNSとの連携も考える

第2章 動画マーケティング力を鍛える

  • 11 企業のファンが増える仕組み
    • AISAREを成約の流れに適用する
    • エヴァンジェリストに好かれるサービスのメリット
  • 12 エヴァンジェリストを増やす世界観と,その2大要素
    • 世界観を構成する2大要素
    • 機能的価値とは?
    • 機能的価値と情緒的価値との関係性
    • 情緒的価値のある企業をリストアップしてみよう
  • 13 賞味期限のある短命動画ではなく,長く見られる動画を
    • 短命の動画と長く見られる動画の違い
    • 長く見られる動画とは?
    • 動画の蓄積が資産となる
  • 14 キーワードプランナーで顧客のニーズを把握する
    • 自社のキーワードを調査する必要性
    • 潜在顧客の検索数を把握する「キーワードプランナー」
    • 顧客ニーズに沿った動画のキーワード群を決める
  • 15 Googleトレンドで増加傾向かどうかを把握する
    • 商品やサービス群が上がり基調なのか横ばいなのかを見分ける
    • もし下り基調ならば次に成長するプロダクトを調査する
    • Googleトレンドの利点
    • Googleトレンドの注意点
  • 16 売れる動画の切り口をラッコキーワードで調査する
    • 検索数の多いキーワードのどこに着目するか
    • ラッコキーワードを活用する
    • YouTube動画について見ていく
    • ラッコキーワードの注意点
  • 17 競合動画の現状をおさえる
    • YouTube内で,キーワード検索してみよう
    • 競合動画のどこがよいのか分析しよう
    • たくさん見て競合動画の「いいとこ取り」をしていこう

第3章 動画プロデュース術を身につける

  • 18 動画がどこでどのように見られているか,プロデューサーの視点
    • 動画をどこに設置するか
    • 顧客に求められる動画プロデュースのポイント
  • 19 PCとスマートフォンどちらで見ているか? 顧客の立場で考える
    • 顧客の視聴体験を考える
    • PCならどこで視聴しているか
    • スマートフォンならどこで視聴しているか
    • YouTubeアナリティクスで視聴動向を追える
  • 20 社内で動画制作する場合の体制
    • 動画制作の役割分担
    • 自社内で制作する場合 ―誰を何に配役するか―
  • 21 社内人材を育成する
    • 若手社員を育成する
    • 社内の社員教育にもなる
  • 22 手作り感のある動画が共感を生む
    • 手作り感を逆に活用する
    • 教育機関であれば学生が自主制作
    • 動画制作のコースがなくても可能
    • 複数チームで年間300本もの動画を公開
  • 23 ペットなど動きのある商品の販売
    • 動きのある生体そのものを撮る
    • 鮮度が大事
    • 重要なのは継続すること
  • 24 自社で作らずにプロの制作会社に任せる時のポイント
    • 社内で作るべき動画と,プロに任せるべき動画を分ける
    • プロが得意なこと,不得意なこと
    • 動画の目的を伝える
    • 制作会社に頼む予算がない場合には
  • 25 動画のオープニングの重要性
    • 動画ははじめの数秒が大事
    • オープニングの統一によるメリット
    • クラウドソーシングを利用する方法もある

第4章 売れるだけでない,他にもある企業動画の種類

  • 26 企業を知ってもらう「会社見学・工場見学」動画
    • 信頼感を得ることが目的である
    • 工場の外観から工場内部へと紹介
    • 工場の清潔感を見せる
    • 社内や工場の内部を適切に見せる
  • 27 商品やサービスの魅力を伝える「商品デモ」動画
    • 商品デモ動画について
    • 危険を伴う商品に
    • 重くてなかなか運べないような商品に
  • 28 作りやすい「セミナー」動画
    • 自社サービスの入り口でセミナー動画を公開する
    • 何度も行う必要がない
    • 古くなったらアップデートする
    • 限定公開もできる
  • 29 製品の「工程(ビフォーアフター)」動画
    • ブラックボックスの製造過程を見せる
    • 顧客の深い理解につながる
    • 信頼感が増し問い合わせが増える
  • 30 プロが教える「用語解説」動画
    • 専門家のポジショニングを取る
    • 先生と生徒の関係
    • 動画を見た後では商談から成約までがはやい
    • 副次的なメリットがあることも
  • 31 商品サポートとしての「マニュアル」動画
    • マニュアル動画で顧客満足度が高まる
    • マニュアルに関する問い合わせも減り効率化
    • 社内用のマニュアル動画も効果的
  • 32 人材の確保がうまくいく「採用」動画
    • 実際に働いている人へのインタビュー動画
    • 社員が辞めることがあるので対応策を考えておく
    • 経営者の動画
  • 33 YouTuberとタイアップして商品を売る「企業案件」
    • 企業案件とは
    • YouTuberと自社商品との相性を考える
    • 2通りのYouTuber
    • 自社の製品を紹介しているアカウントを探す
    • YouTuberとのタイアップ時のステマを回避する

第5章 自社内で動画制作・編集する際のTIPS

  • 34 絵コンテで社内共通認識を作る
    • 動画への共通認識
    • 共通認識を作るための絵コンテ
    • 構成をプロットする絵コンテ
    • 作画に便利なツール
  • 35 参考チャンネルの分析 -人気動画の特定-
    • 人気の動画を特定する
    • 人気の動画を並べる方法
    • 人気動画のサムネイルにも注目
  • 36 台本・シナリオを作成する
    • 参考動画の構成を分析する
    • スクリプトを表示する方法
    • 台本・シナリオの定番の構成
  • 37 動画撮影に必要な機材
    • 撮影機材について
    • 撮影用のカメラと三脚について
    • マイクについて
    • 照明について
    • 撮影機材の優先順位
  • 38 内容に応じて変わる適切な動画の長さと編集ソフト
    • 1分以内の動画
    • 10分前後の動画
    • 10分以上の長尺動画
    • PCでの動画編集ソフトについて
  • 39 動画編集のポイント
    • 動画を見やすくするためのポイントはテンポのよさ
    • ジャンプカットの活用
    • キャプションについて
  • 40 編集に便利な著作権フリー画像素材サイト
    • 画像の著作権フリーサイト
    • 著作権フリーサイト(利用も無料)の例
    • 著作権フリーサイトを利用する際の注意点
  • 41 BGMと効果音で映像表現を向上させる
    • 音楽には著作権がある
    • 無料音楽素材サイトのおすすめ
    • 効果音
  • 42 動画公開前に必ず確認すること
    • 公開前に社内で最終確認する
    • 動画確認時のシェア方法
    • 動画制作本数のノルマについて

第6章 YouTube企業動画の設定,運用での必須ポイント

  • 43 動画SEO対策とチャンネル設定
    • YouTubeチャンネルでのSEO対策の基本設定
    • 「チャンネル名」の設定
    • チャンネルの「概要欄」を設定
    • チャンネルの「キーワード」を設定
    • チャンネルアートについて
  • 44 各動画の概要欄を充実させる
    • 動画を見てもらうだけではない
    • 概要欄のはじめの3行に載せるべき情報
    • 概要欄「もっと見る」に掲載する情報
    • デフォルト設定の利用で手間を最小限に
  • 45 ハッシュタグの活用の仕方
    • ハッシュタグとメリット
    • ハッシュタグの作り方
    • ハッシュタグの特徴と気をつけたいポイント
  • 46 タイムスタンプで離脱を防ぐ
    • タイムスタンプとは
    • タイムスタンプの作り方
    • タイムスタンプの設定
    • Google検索結果にも反映されることがある
  • 47 YouTubeアナリティクス活用のポイント
    • YouTubeアナリティクスで見るべき指標
    • インプレッション
    • インプレッションと総再生時間の関係
  • 48 「視聴者維持率」を分析する
    • 視聴者維持率とは
    • 視聴者維持率のパターン
    • 視聴者維持率を高く保つ方法
  • 49 クリックを誘発するサムネイル
    • 動画が視聴されるためにサムネイルが重要
    • サムネイル画像のクリック率
    • サムネイルの作り方
    • 古くなってきた過去の動画のサムネイルを変える
  • 50 YouTubeとSNSとの連携のポイント
    • TwitterやInstagramなどのSNSと連携する際の注意点
    • 業種業態で相性のよいソーシャルメディアは異なる
  • 51 LINE公式アカウント,メールマガジンとの組み合わせ
    • プル型のYouTube,プッシュ型のLINE・メルマガ
    • 動画の最後で登録を促す
    • 企業のタイミングでお客様に連絡できる
    • ECならメールマガジンを発行する

著者プロフィール

押切孝雄(おしきりたかお)

デジタルマーケティング・コンサルタント,大学教員
1975年山形県生まれ。大手ディベロッパーを経て英国の大学院にて修士号を取得。帰国後,株式会社カティサークを設立し,以来15年以上にわたりWebサイト制作運営,デジタルマーケティング事業を行う。
クライアント企業とともに「売れる仕組みづくり」を構築することとコンサルティングに実績がある。また,大学にて10年以上にわたりデジタルマーケティング関連科目を担当。これからの世代への実践的教育を担う。
フジテレビ『めざましテレビ』,テレビ朝日『サタデーステーション』,朝日新聞,ダイヤモンド・オンラインなど,テレビ・新聞・Webメディアからの取材多数。