Graphic voyageシリーズ怪獣古生物大襲撃~怪獣として蘇った古生物たちの世界
2022年7月16日紙版発売
土屋健 著,林昭次,佐野祐介,古田悟郎,芝原暁彦 監修,服部雅人,増川玄哉 絵
B5判/192ページ
定価3,850円(本体3,500円+税10%)
ISBN 978-4-297-12892-0
書籍の概要
この本の概要
「古生物は怪獣になり得るのか?」
そんな疑問に,気鋭の古生物学者,獣医師,そして一流造形師が本気で挑む。
プロの英知を集結し,さまざま角度から古生物と怪獣を徹底的に考察。その結果生み出された「怪獣化した古生物」はどのような姿なのか!?古生物学とSFが融合した,他に類を見ないビジュアルブックです。
こんな方におすすめ
- 古生物ファン
- SF&特撮好きな方
- 生物の進化傾向について科学的に知りたい方
- 著者プロフィール
土屋健(つちやけん)
サイエンスライター。オフィス ジオパレオント代表。日本地質学会員。日本古生物学会員。日本文藝家協会員。埼玉県出身。金沢大学大学院自然科学研究科で修士(理学)を取得(専門は,地質学,古生物学)。その後,科学雑誌『Newton』の編集記者,部長代理を経て,2012年より現職。2019年にサイエンスライターとして史上初となる日本古生物学会貢献賞を受賞。愛犬との散歩,愛犬との昼寝を日課とする。著書多数。近著に『こっそり楽しむうんこ化石の世界』(技術評論社),『カラー図説 生命の大進化40億年史 古生代』(講談社),『ほんとうは“よわい恐竜”じてん』(KADOKAWA)など。好きな特撮怪獣は,『シン・ゴジラ』の「蒲田くん」。
- 監修者プロフィール
林昭次(はやししょうじ)
岡山理科大学生物地球学部 准教授。3歳の時にみたゴジラをきっかけに,怪獣研究者をめざす。しかし怪獣が現実にいないことに気づき,その後,見た目が似ている恐竜の研究者を目指すことに。ステゴサウルスをはじめとした装盾類恐竜を研究し,北海道大学で博士号を取得。その後,ドイツ・ボン大学を経て大阪市立自然史博物館で勤務した際に,天王寺動物園の佐野獣医師と出会ったことで,現生と化石動物の両視点から進化を明らかにすることにはまり,現在ではさまざまな動物園・水族館・動物学者とコラボしつつ,恐竜など大型脊椎動物の進化について研究をしている。ゴジラ・ガメラ・円谷作品シリーズの特撮怪獣はどれも好きですが,特にアンギラス,ビオゴジ,ガメラ3のガメラは好きです。
佐野祐介(さのゆうすけ)
2005年に岩手大学農学部獣医学科を卒業後,大阪市にある天王寺動物園で獣医師として勤務し,様々な動物診療を行っている。自称寄生虫と爬虫類の専門家。趣味で集めた生き物,怪獣,ガ〇ダム等のフィギュアが1室を埋め尽くしている(笑)。好きな怪獣は数多あるが,強いて一番を挙げるなら平成ゴジラシリーズのビオランテ(王道過ぎてすみませんw)。
古田悟郎(ふるたごろう)
造形師,塗装師。海洋堂所属。2021年度国際日本文化研究センター共同研究員。東京都出身。日本動植物専門学院,在学中に爬虫類屋,海洋堂でバイトして,現在に至る。海洋堂の動物系の塗装見本のほぼ全てに携わる。5~6歳の頃『UFO大戦争戦え! レッドタイガー』に出演。幼少期に特撮現場で影響を受けた。爬虫類や古生物への造旨も深く,爬虫類専門雑誌にて「幻想ビバリウム」連載で数々の古代生物の製作や,博物館の展示物モデルの製作など,造形師としても高い評価を得る。好きな特撮怪獣は蒲田くんと言いたいところですが,成田亨,高山良策,両氏の初タッグ『ウルトラQ』の「ペギラ」。
芝原暁彦(しばはらあきひこ)
古生物学者。博士(理学)。専門は微化石・3D-CAM。筑波大学で博士号を取得後,産業技術総合研究所(産総研)で地球科学の可視化技術を研究。2016年に産総研発ベンチャー「地球科学可視化技術研究所」所長に就任。2019年より恐竜学研究所の客員教授を兼務。特撮好きが高じて2021年に『特撮の地球科学 古生物学者のスーパー科学考察』(イースト・プレス)を出版。また『ウルトラマントリガー』の地学監修,『日本沈没-希望のひと-』の地図監修を行う。監修書に『ゼロから楽しむ古生物』(技術評論社),『世界の恐竜MAP』(エクスナレッジ)など土屋健氏との本も多い。好きな特撮怪獣は『ウルトラマンオーブ』のマガオロチ。
- イラストレータープロフィール
服部雅人(はっとりまさと)
「生命」をテーマとして主に古生物の復元画を中心に描く名古屋市生まれのえかきさん。幼い頃から絵を描くのが大好きで,ゴジラの絵をたくさん描いた記憶が今でも鮮明に残っている。その後,なんとなく先生という仕事にも憧れ,愛知教育大学教育学研究科芸術教育専攻で修了号を取得。名古屋市の公立小・中学校に長年勤務した後,早期退職して現仕事に就く。幼稚園の頃,将来はウルトラマンになりたいと思い,大きくなるためにたくさんご飯を食べた(本当の話!)。好きな特撮怪獣は『ウルトラマン』に出てくる「ドラコ」。
増川玄哉(ますかわげんや)
サイエンスイラストレーター,サイエンスライター。理学修士(地質学・古生物学)。科学的な思考プロセスを経て描く古生物の骨格図は国際的な評価を受けており,学術論文や専門書の図版も手掛ける。「恐竜博2019」,「ポケモン化石博物館」といったイベントや,国内外の博物館のほか北海道大学,福井県立大学,岡山理科大学など研究機関への協力も多数。著書に『新・恐竜骨格図集』(イースト・プレス),訳書に『アフターマン』,『新恐竜』(学研プラス)など。好きな特撮怪獣は『帰ってきたウルトラマン』の「ムルチ」。
本書のサンプル
本書の紙面イメージは次のとおりです。画像をクリックすることで拡大して確認することができます。
目次
序章「怪獣襲来」
- Mission01「巨大怪獣、来襲」 ギガケイオス 巨大怪獣
第1章「列島危機」
- Mission02「狙われたターミナル」 ゾーロック 飛行亀型怪獣
- Mission03「水深1000mからの挑戦」 バルナーゼ 長頸竜型怪獣
- Mission04「坂の街の戦い」 テアトリウム 四本角怪獣
- Mission05「迂回する侵略者」 スパーゴ 剣竜型怪獣
- Mission06「まぼろしの安全地帯」 ムームー 寒冷地対応型怪獣
- Mission07「熱源からの誘い」 スパンカー 帆恐竜型怪獣
- Mission08「夜の進撃者」 ベニケンザン 夜間行動型怪獣
第2章「反撃糸口」
- Mission09「金色の進撃を遅らせろ」 アルマ 甲冑魚型怪獣
- Mission10「怪獣接近戦」 チョウヒコング 長腕怪獣
- Mission11「火口から海を越えて」 ケレンアモン 恐鳥型怪獣
- Mission12「空母型怪獣の戦慄」 マクロクス 超空母大怪獣
- Mission13「宇宙からの挑戦者」 アルティマジロ 球変形怪獣
- Mission14「厄災は天空から」 ククルカン 翼竜型怪獣
- Mission15「狙われたベイエリア」 ガーフェイス 大口水竜大怪獣
- Mission16「全長85mの内陸侵攻」 シューヅゥー 四足蛇型怪獣
第3章「撃退作戦」
- Mission17「海へ還れ」 ギョガゼヤ 変形大怪獣
- Mission18「生きたサンプルを確保せよ」 ヤジリベロン ブーメラン型頭怪獣
- Mission19「発動! 富士迎撃戦」 ペタイタン 超巨大怪獣
- Mission20「この決戦に希望をのせて」 ガイアサルクス 肉食獣型大怪獣
海洋堂PRESENTS 古生物造形研究室
- サツマヨクリュウ
- エゾミカサリュウ
- サツマウツノミヤリュウ
- 和歌山スピノサウルス
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