Microsoft Power BI[実践]入門
BI初心者でもすぐできる! リアルタイム分析・可視化の手引き&リファレンス

[表紙]Microsoft Power BI[実践]入門 〜BI初心者でもすぐできる! リアルタイム分析・可視化の手引

紙版発売
電子版発売

A5判/348ページ

定価2,860円(本体2,600円+税10%)

ISBN 978-4-297-13793-9

電子版

→学校・法人一括購入ご検討の皆様へ

書籍の概要

この本の概要

ビジネスパーソンが簡単にデータの収集,変換,可視化,リアルタイム分析を行うことができるのがMicrosoft Power BIです。Excel初心者でもすぐできる手軽さで,本格的なBI(Business Intelligence)ツールとして利用できることから,非常に高い人気を誇っています。本書では,Power BI初心者でも現場ですぐに利用できるように,「基本編」「リファレンス編」「ハンズオン編」の3部構成で解説します。

<Part 1:基本編>

Power BI の基礎知識,インストール・設定と使い方,データ分析に必要なデータモデリング,データクレンジング,視覚化について,基礎からわかりやすく解説します。

<Part 2:リファレンス編>

データ分析・可視化の実現の仕方が目的別にわかる「ビジュアルリファレンス」,Power BI 上のデータ集計に役立つDAXの基本と使い方を解説した「DAXリファレンス」,Power BIで作成したレポートの活用,運用がわかる「レポート管理・運用リファレンス」で,実践的な利用方法を解説します。

<Part 3:ハンズオン編>

前章までで学んだ知識を活用して,「契約分析レポート」の作成を行うハンズオンです。データの取得,加工,リレーションシップの構築,可視化,Power BI Service への発行,共有までの一連の流れを学ぶことができます。

本書の内容は,ライセンスがない方でも試用版ライセンスで一定期間,無料で試すことができます。

こんな方におすすめ

  • データ分析を自分で行ってみたいビジネスパーソン
  • Power BIに触ってみたい,より使いこなしたい方
執筆者

株式会社FIXER(かぶしきがいしゃふぃくさー)

株式会社FIXERは,クラウドを活用したエンタープライズシステム構築に強みを持つクラウドインテグレーターである。クラウド基盤である「Microsoft Azure」が本格的にサービスを開始する前の2009年に創業し,翌年の正式サービス開始と同時にエンタープライズクラウドシステムの事例を次々と発表。日本におけるクラウドの黎明期からその普及の一翼を担ってきた。その実績を評価され,2021年にはMicrosoft CorporationよりCloud Native App DevelopmentのカテゴリーでWinnerに選定されている。

市場と真のビジネスニーズとのギャップを常に意識し,最先端の技術的アプローチを含むベストプラクティスを用いて,顧客とユーザーの両方に最高のサービスを届けている。「Technology to FIX your challenges.」を企業理念とし,顧客と従業員のチャレンジを共に成就することで,社会への貢献を目指している。

著書に『Microsoft Power Platformローコード開発[活用]入門 ―現場で使える業務アプリのレシピ集』(技術評論社),『Microsoft Power Apps ローコード開発[実践]入門――ノンプログラマーにやさしいアプリ開発の手引きとリファレンス』(技術評論社)がある。

オウンドメディアの『世界一クラウドネイティブな技術メディア cloud.config Tech Blog』では,明日の仕事に役立つPower Platform ノウハウ情報を発信している。

URL:https://tech-blog.cloud-config.jp/

青井航平(あおいこうへい)

Cloud Solutions Engineer

営業管理アプリ(Sales Force Automation)開発を経て,現在は行政向けシステム開発業務に従事している。

cloud.config Tech Blog』ではPower Platformの新機能解説や性能検証ブログなど,実務に活用できるノウハウを発信している。

萩原広揮(はぎはらひろき)

Cloud Solutions Engineer / DX Consultant

FIXERの社内BPR & DX業務に従事し,営業管理アプリ(Sales Force Automation)開発や,経理業務の自動化,費用予測システムの開発などバックオフィス全体の業務効率化を推進している。

デジタル人材育成のため,行政向けDXセミナーで講師としての登壇や, 現場で役立つローコード・ノーコード開発の知見を『cloud.config Tech Blog』にて発信している。

荒井隆徳(あらいたかのり)

FY23 Microsoft Top Partner Engineer (Business Applications) / Microsoft Certified Trainer / Microsoft Power Platform Solution Architect

すべての人がクラウドとAIをもっと身近に・もっと簡単に使えるよう,メディアへの技術記事の寄稿や自社オウンドメディアの『cloud.config Tech Blog』でのノウハウの発信を通じた啓蒙活動を積極的に行っている。また,FIXERが三重県四日市市に開所したMicrosoft Base Yokkaichi(地域連動型人材育成拠点)で,行政と連携した四日市市民,地域企業のデジタル人材育成を推進している。

上記の実績を評価され,2023年には日本マイクロソフトの「Microsoft Top Partner Engineer Award」のBusiness ApplicationsカテゴリーでWinnerに選定されている。

寄稿記事に『Azure資格試験対策』(日経クロステック),『ポイントを速習!「Azureの基礎(AZ900)」をみんなで学ぶ』(TECH.ASCII.jp)がある。

監修

春原朋幸(すのはらともゆき)

Partner Technology Strategist / 日本マイクロソフト株式会社

Microsoftのクラウドサービスを提供しているSystem Integrator(パートナー)の技術戦略を支援し,パートナーのソリューション開発やクラウド人材の育成を推進している。

西村栄次(にしむらえいじ)

Sr Partner Solution Architect / 日本マイクロソフト株式会社

サービス部門でデータベース関連製品のコンサルタントとして活動していたが,現在はパートナー事業本部に所属し,ソリューションアーキテクトとして活動している。パートナー様が Azure のデータ分析関連製品や Power BI を使用して Analytics ソリューションを開発するための支援を行っている。

目次

  • この本の読者の方々へ
  • 監修者の言葉
  • 本書の活用の仕方

Part 1 基本編

Chapter1 Power BI入門

  • 1-1 Power BIでできること
  • 1-2 Power BIで利用できるサービス
  • 1-3 Power BIで分析できるさまざまなデータ
    • Column Microsoft Fabricとは

Chapter2 セルフサービスBI開発環境の準備

  • 2-1 Power BIのセルフサービスBI開発の始め方
  • 2-2 サインアップが必要なサービス
    • Microsoft 365開発者プログラム
    • Power BIライセンス
  • 2-3 Microsoft 365開発者プログラムのサインアップ
  • 2-4 二段階認証の使用を無効化する
  • 2-5 Power BI Desktopをセットアップする
    • ダウンロード
    • サインイン
  • 2-6 Power BI Serviceをセットアップする
    • ワークスペースの作成
  • 2-7 Dataverseをセットアップする

Chapter3 Power BIの基本

  • 3-1 セルフサービスBI開発の基本的な流れ
  • 3-2 データモデリング
    • データモデリングとは
    • スタースキーマとは
    • ファクトテーブルとディメンションテーブル
    • データのインポート
    • リレーションシップ
    • DAX
    • Power Queryを使ったデータモデリング
  • 3-3 Power BI Desktopの画面構成
  • 3-4 視覚化
    • ビジュアルの追加とデータの割り当て
    • フィルターの追加
    • プロパティ設定
  • 3-5 レポートの発行
  • 3-6 Power BI Serviceの画面構成

Part 2 リファレンス編

Chapter4 ビジュアルリファレンス

    • 目的別ビジュアルの早見表
    • Column カスタムビジュアルでビジュアルを拡張する
    • サンプルデータを読み込む
  • 4-1 データの時系列変化を表示する
    • 折れ線グラフ
    • Column 折れ線グラフのビジュアル設定
    • 折れ線グラフおよび積み上げ縦棒グラフ
    • 集合横棒グラフ,集合縦棒グラフ
    • ウォーターフォール図
  • 4-2 データの構成比を表示する
    • 円グラフ
    • ドーナツグラフ
    • Column ビジュアルのテーマを変更してみよう
    • ツリーマップ
    • ファネル
    • 100%積み上げ横棒グラフ,100%積み上げ縦棒グラフ
  • 4-3  データの構成推移を表示する
    • 面グラフ
    • 積み上げ面グラフ
    • リボングラフ
  • 4-4 データを地域別に表示する
    • Column Power BIでマップと塗り分け地図ビジュアルを使用できるようにする
    • マップ
    • 塗り分け地図
  • 4-5 データの相関関係を表示する
    • 散布図
    • 分解ツリー
    • 主要なインフルエンサー
  • 4-6 データを一覧する/カードで表示する
    • カード
    • 複数の行カード
    • KPI
    • テーブル
    • マトリックス
    • Column ドリルダウン,ドリルアップを使ってデータ分析を強化する
  • 4-7 データの絞り込み,要約,問い合わせを行う
    • スライサー
    • スマート説明
    • Q&A

Chapter5 DAXリファレンス

  • 5-1 計算列とメジャー
    • サンプルデータを読み込む
  • 5-2 計算列の基本
    • 2列を使用して乗算する計算列の作成
    • Column DAXで使用できる演算子
    • 関数を使った計算列の作成
    • Column DAXでよく使用される関数
    • 条件式を使った条件付きの計算列の作成
  • 5-3 メジャーの基本
    • 合計を計算するメジャーの作成
    • 関数を使ったメジャーの作成
    • フィルターを使ったメジャーの作成
  • 5-4 データ分析に使用する標準期間(日付テーブル)を作成する
    • Column 日付テーブルとしてマークする

Chapter6 レポートの管理,運用

  • 6-1 レポートの保管場所(ワークスペース)を作成する
    • ワークスペースの作成と管理
  • 6-2 ワークスペースのアクセスを管理する
  • 6-3 Power BI Serviceへレポートを発行する
  • 6-4 レポートをさまざまな方法で共有する
    • リンクのコピー
    • PowerPointへの共有
  • 6-5 レポートのデータ取得スケジュールを管理する
    • Power BI Serviceのデータセットでデータ取得のスケジュールを設定し,データの自動更新を行う
    • Power BI Serviceのデータセットでデータの手動更新を行う
  • 6-6 レポート運用状況を通知する
    • レポートを購読し,更新があった場合に通知する
    • データセットの更新失敗時に通知する
    • 指標とする数値が一定の範囲を超過した場合にアラートを通知する
    • メール通知機能の動作をテストする

Part 3 ハンズオン編

Chapter7 契約分析BIレポートを作成してみよう

    • Power BIレポート開発ハンズオンの流れ
  • 7-1 Power BI Desktopでデータソースからデータを取得する
    • 正しいデータ型で読み込まれているかPower Queryで確認する
    • Column Power Queryでデータを加工する
    • データ分類を指定する
  • 7-2 Power BI Desktopでスタースキーマを構成する(リレーションシップの設定)
    • 日付テーブルを作成する
  • 7-3 Power BI Desktopでデータを可視化し,レポートを発行する
    • 1. レポートのページの名称設定と背景画像を設定する
    • 2. 概要レポートの作成
    • 3. 影響分析レポートの作成
    • 4. 分解分析レポートの作成
    • 各ビジュアルの動きを確認する
    • Column クロスフィルターの調整方法

Appendix付録

Appendix1 Dataverseを活用しよう

  • A1-1 Dataverseとは
    • Dataverseの始め方
  • A1-2 データソースの準備(Dataverseテーブル作成)
  • A1-3 リレーションシップを構成する
  • A1-4 Power BI DesktopでDataverseに接続する
  • A1-5 まとめ

Appendix2 Microsoft Fabric──AI時代のデータ分析ソリューション

  • A2-1 Microsoft Fabric
    • Microsoft Fabricの登場
    • Microsoft Fabricの特徴
  • 索引