Microsoft Power Apps ローコード開発[実践]入門
――ノンプログラマーにやさしいアプリ開発の手引きとリファレンス

[表紙]Microsoft Power Apps ローコード開発[実践]入門 ――ノンプログラマーにやさしいアプリ開発の手引きとリファレンス

紙版発売
電子版発売

A5判/320ページ

定価2,992円(本体2,720円+税10%)

ISBN 978-4-297-13567-6

電子版

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書籍の概要

この本の概要

「Power Apps」はMicrosoftが提供するローコード開発ツール。PowerPointのスライドを描くような感覚でボタンや入力フォームなどのパーツをドラッグ&ドロップで画面に並べ,Excelのように関数を入力して動作を指定するだけで,ビジネスアプリを開発できます。本書はそんなPower Appsの入門書です。プログラミングの知識がない人でも,現場ですぐに利用できる実践的な内容を3部構成でまとめています。

<第1部:基本編>
Power Apps,およびPower Appsで利用するDataverseの基礎知識を解説します

<第2部:リファレンス編>
Power Appsでよく使うコントロール,Power Fxの関数を目的別に引けるよう紹介します

<第3部:ハンズオン編>
第1部,第2部で紹介した機能を使って,2つのアプリを実際に作ります

なお,ライセンスがない方も開発者プランで一定期間,アプリ開発を無料で試すことができます。

こんな方におすすめ

  • Power Apps/Power Platformの導入を考える情報システム担当者
  • 業務の自動化に興味のある非エンジニア
  • ノンプログラマーのビジネスマン
著者プロフィール

青井航平(あおいこうへい)

Cloud Solutions Engineer/株式会社FIXER

営業管理アプリ(Sales Force Automation)開発を経て,現在は官公庁向けシステム開発業務に従事している。「cloud.config Tech Blog」ではPower Platform の新機能解説や性能検証ブログなど,実務に活用できるノウハウを発信している。

荒井隆徳(あらいたかのり)

Microsoft Certified Trainer/Microsoft Power Platform Solution Architect Expert Consultant/株式会社FIXER

すべての人がクラウドとAIを,もっと身近に,もっと簡単に使えるようメディアへの技術記事の寄稿や,オウンドメディアの「cloud.config Tech Blog」を通じたノウハウの発信など,啓蒙活動を積極的に行っている。また,FIXER が三重県四日市市に開所したMicrosoft Base Yokkaichi(地域連動型人材育成拠点)で,行政と連携した四日市市民,地域企業のデジタル人材育成を推進している。寄稿記事に『Azure 資格試験対策』(日経クロステック),『ポイントを速習!「Azure の基礎(AZ900)」をみんなで学ぶ』(TECH.ASCII.jp)がある。

佐藤晴輝(さとうはるき)

Microsoft Certified Trainer/Power Platform App Maker/Cloud Solutions Engineer/株式会社FIXER

クラウドを活用したシステム開発業務の傍らで学んだノーコード・ローコード開発の知見を活かし,社内RPA支援や,Power Appsポータルを活用したWebサービス開発に従事している。「cloud.config Tech Blog」ではそれらの経験を活かし,ノウハウの発信を行っている。

萩原広揮(はぎはらひろき)

Cloud Solutions Engineer/株式会社FIXER

FIXERの社内BPRに従事し,営業管理アプリ(Sales Force Automation)開発や,経理業務改善などバックオフィス全体のDX推進を行っている。「cloud.config Tech Blog」では業務で得た現場で役立つノーコード・ローコード開発の知見を発信している。

監修者プロフィール

春原朋幸(すのはらともゆき)

Partner Technology Strategist/日本マイクロソフト株式会社

Microsoftのクラウドサービスを提供しているSystem Integrator(パートナー)の技術戦略を支援し,パートナーのソリューション開発やクラウド人材の育成を推進している。

曽我拓司(そがたくじ)

Cloud Solution Architect/日本マイクロソフト株式会社

もともとはDynamics 365のアーキテクトとして活動していたが,現在はパートナー事業本部に所属し,日本のパートナーのPower Platformビジネス,主にサービス開発ソリューション開発について支援を行っている。

本書のサンプル

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目次

Part 1 基本編

Chapter 1 Power Apps入門

  • 1-1 Power Appsでできること
  • 1-2 Power Appsのアプリ開発で利用できるサービス
    • キャンバスアプリ
    • モデル駆動型アプリ
    • Dataverse

Chapter 2 アプリ開発環境の準備

  • 2-1 Power Apps のアプリ開発の始め方
  • 2-2 サインアップが必要なサービス
    • Microsoft 365開発者プログラム
    • Power Apps開発者プラン
  • 2-3 Microsoft 365開発者プログラムのサインアップ
  • 2-4 二段階認証の使用を無効化する
  • 2-5 Power Apps開発者プランのサインアップ
    • [Column] Power Platformにおけるテナントと環境
  • 2-6 Dataverseのセットアップを確認する

Chapter 3 アプリ開発の基本

  • 3-1 アプリ開発の基本的な流れ
  • 3-2 データモデリング
    • データモデリングの方法
    • データモデリングのメリット
  • 3-3 Dataverse入門
    • Dataverseのテーブル形式とデータの種類
    • [Column] GUID
    • Dataverseでテーブルを作成する
    • [Column] グローバルな選択肢にするのはどんなとき?
    • リレーションシップ
    • [Column] プライマリ列にオートナンバー型を設定する方法
    • Dataverseのテーブルにデータを追加する

Chapter 4 キャンバスアプリ開発の流れ

  • 4-1 キャンバスアプリの作成方法
    • 空のアプリから作成する
    • データからアプリを自動作成する
    • テンプレートから作成する
  • 4-2 データからキャンバスアプリを開発する
    • データからアプリを自動作成する
    • Power Apps Studioの画面構成
    • アプリの自動保存を設定する
  • 4-3 キャンバスアプリの画面とコントロールを設定する
    • 画面および,コントロールを配置する
    • コントロールにアクションを加える
    • 動作を確認する(プレビュー)
  • 4-4 キャンバスアプリのデータソースを管理する
  • 4-5 キャンバスアプリを公開,共有する
    • アプリの公開
    • アプリの共有
    • アプリへのアクセスリンクの確認方法
    • [Column] Power AppsアプリをスマートフォンのPower Apps Mobileアプリで使う
    • [Column] 近日公開の機能の設定

Chapter 5 モデル駆動型アプリ開発の流れ

  • 5-1 モデル駆動型アプリの作成方法
    • 空のアプリから作成する
    • Dataverseテーブルを指定してアプリを自動作成する
    • テンプレートから作成する
  • 5-2 データからモデル駆動型アプリを開発する
    • Dataverseテーブルを指定してアプリを自動作成する
    • Power Apps Studioの画面構成
  • 5-3 モデル駆動型アプリの画面とコンポーネントを設定する
    • ビューおよび,フォームコンポーネントをカスタマイズする
  • 5-4 モデル駆動型アプリのデータソースを管理する
    • [Column] コンポーネントとは

Part 2 リファレンス編

Chapter 6 画面遷移

  • 6-1 画面の命名について
  • 6-2 画面遷移のための関数について
    • Navigate関数
    • Back関数
  • 6-3 アプリを準備する
    • 画面にコントロールを配置する
    • 作成画面をもとに画面を複製する
  • 6-4 コントロールに遷移のアクションを加える
    • [Column] Part 2で紹介する各コントロールの
    • ナンバリング表記について

Chapter 7 日付・時刻操作

  • 7-1 アプリ開発における「日付と時刻」
  • 7-2 現在の日付や時刻を取得する
    • Today関数
    • Now関数
  • 7-3 任意の日付をDate(日付)型で取得する
  • 7-4 日付からNumber(数値)型を取得する
  • 7-5 過去や未来の日付を取得する
    • [Column] 今月末の日付を取得する

Chapter 8 集計

  • 8-1 Excelのようにデータを集計する
  • 8-2 合計値と平均値を取得する
    • Sum関数
    • Average関数
  • 8-3 最大値と最小値を取得する
    • Max関数
    • Min関数
  • 8-4 テーブルのレコード数を取得する
    • CountIf関数
    • [Column] キャンバスアプリのデータソースへの委任

Chapter 9 変数

  • 9-1 変数とは
  • 9-2 変数の値をテキストラベルに表示する
    • UpdateContext関数
  • 9-3 変数の値を変更する
  • 9-4 変数の値を別画面から読み取る
    • Set関数

Chapter 10 データを扱う

  • 10-1 アプリでデータを扱うには
  • 10-2 ギャラリーを使ってテーブルのデータを表示する
    • ギャラリーコントロール
    • 検索型列を持たないテーブルをギャラリーに表示する
    • 検索型列を持つテーブルをギャラリーに表示する
  • 10-3 検索機能を作成する
    • Filter関数
    • StartsWith関数
  • 10-4 レコードの追加や修正をする
    • フォームコントロール
    • SubmitForm関数
    • First関数
  • 10-5 ギャラリーで選択したレコードを編集する
    • Selectedプロパティ
    • [Column] ギャラリーの表示順を並び変える
    • [Column] 名前付き演算子

Chapter 11 条件分岐

  • 11-1 アプリ開発における「条件」
  • 11-2 条件分岐とは
    • If関数
    • Switch関数
  • 11-3 比較演算子
    • ThisRecord
  • 11-4 複数の条件を指定する方法
    • And関数,&&演算子
    • Or関数,II演算子

Chapter 12 通知

  • 12-1 アプリ開発における「通知」
  • 12-2 通知バーのしくみ
    • Notify関数
  • 12-3 通知バーを表示する

Part 3 ハンズオン編

Chapter 13 スマートフォンで使うレポートアプリ

  • 13-1 サンプルデータの準備
    • テーブルを作成する
    • 「活動」と「添付ファイル」機能とは
    • テーブルのプロパティ設定でオプションを有効化する
    • テーブルにデータを追加する
  • 13-2 アプリの仕様
  • 13-3 画面を作成する
    • 点検テーブルをベースにアプリを自動作成する
    • テンプレートから機械の一覧表示(リスト)画面を追加する
    • [Column] 論理名とその確認方法
    • テンプレートから機械の編集(フォーム)画面を追加する
  • 13-4 画面同士をつなぐ
    • 機械の一覧表示画面から機械の編集画面へつなぐ
    • 機械の一覧表示画面から点検の一覧表示画面へつなぐ
  • 13-5 画面を修正する
    • 点検の編集画面を修正する
    • 点検の詳細表示画面を修正する
    • デフォルトのスクリーンを設定する
  • 13-6 アプリを公開する
    • [Column] さらなるクオリティアップを目指して
    • [Column] スマホアプリからの画像の追加

Chapter 14 パソコンで使うダッシュボードアプリ

  • 14-1 アプリの仕様
  • 14-2 モデル駆動型アプリを作成する
  • 14-3 画面とコンポーネントを設定する
    • ビュー,およびフォームをカスタマイズする
    • フォームにデータ管理機能を拡張するオプションを加える
    • 動作を確認する
  • 14-4 Excel Onlineでデータを編集する
  • 14-5 ページを作成する
    • ページを追加する
    • フォームに関連する入力を分けて分割表示する
  • 14-6 フォームを拡張する
    • ビューの種類と活用方法
    • フォームにビューを追加する
  • 14-7 データ分析をサポートするグラフを作成する
    • テーブルからグラフを作成する
  • 14-8 ダッシュボードを作成してモデル駆動型アプリに組み込む
    • ダッシュボードを作成する
    • ダッシュボード上段にグラフを追加する
    • ダッシュボード下段にビューを追加する
    • [Column] 作成したグラフを個別に利用してデータ分析する方法
    • [Column] ソリューションとは