Microsoft Power Apps ローコード開発[実践]入門
――ノンプログラマーにやさしいアプリ開発の手引きとリファレンス
――ノンプログラマーにやさしいアプリ開発の手引きとリファレンス
2023年7月15日紙版発売
2023年7月15日電子版発売
青井航平,荒井隆徳,佐藤晴輝,萩原広揮 著,春原朋幸,曽我拓司 監修
A5判/320ページ
定価2,992円(本体2,720円+税10%)
ISBN 978-4-297-13567-6
書籍の概要
この本の概要
「Power Apps」はMicrosoftが提供するローコード開発ツール。PowerPointのスライドを描くような感覚でボタンや入力フォームなどのパーツをドラッグ&ドロップで画面に並べ,Excelのように関数を入力して動作を指定するだけで,ビジネスアプリを開発できます。本書はそんなPower Appsの入門書です。プログラミングの知識がない人でも,現場ですぐに利用できる実践的な内容を3部構成でまとめています。
<第1部:基本編>
Power Apps,およびPower Appsで利用するDataverseの基礎知識を解説します
<第2部:リファレンス編>
Power Appsでよく使うコントロール,Power Fxの関数を目的別に引けるよう紹介します
<第3部:ハンズオン編>
第1部,第2部で紹介した機能を使って,2つのアプリを実際に作ります
なお,ライセンスがない方も開発者プランで一定期間,アプリ開発を無料で試すことができます。
こんな方におすすめ
- Power Apps/Power Platformの導入を考える情報システム担当者
- 業務の自動化に興味のある非エンジニア
- ノンプログラマーのビジネスマン
- 著者プロフィール
青井航平(あおいこうへい)
Cloud Solutions Engineer/株式会社FIXER
営業管理アプリ(Sales Force Automation)開発を経て,現在は官公庁向けシステム開発業務に従事している。「cloud.config Tech Blog」ではPower Platform の新機能解説や性能検証ブログなど,実務に活用できるノウハウを発信している。
荒井隆徳(あらいたかのり)
Microsoft Certified Trainer/Microsoft Power Platform Solution Architect Expert Consultant/株式会社FIXER
すべての人がクラウドとAIを,もっと身近に,もっと簡単に使えるようメディアへの技術記事の寄稿や,オウンドメディアの「cloud.config Tech Blog」を通じたノウハウの発信など,啓蒙活動を積極的に行っている。また,FIXER が三重県四日市市に開所したMicrosoft Base Yokkaichi(地域連動型人材育成拠点)で,行政と連携した四日市市民,地域企業のデジタル人材育成を推進している。寄稿記事に『Azure 資格試験対策』(日経クロステック),『ポイントを速習!「Azure の基礎(AZ900)」をみんなで学ぶ』(TECH.ASCII.jp)がある。
佐藤晴輝(さとうはるき)
Microsoft Certified Trainer/Power Platform App Maker/Cloud Solutions Engineer/株式会社FIXER
クラウドを活用したシステム開発業務の傍らで学んだノーコード・ローコード開発の知見を活かし,社内RPA支援や,Power Appsポータルを活用したWebサービス開発に従事している。「cloud.config Tech Blog」ではそれらの経験を活かし,ノウハウの発信を行っている。
萩原広揮(はぎはらひろき)
Cloud Solutions Engineer/株式会社FIXER
FIXERの社内BPRに従事し,営業管理アプリ(Sales Force Automation)開発や,経理業務改善などバックオフィス全体のDX推進を行っている。「cloud.config Tech Blog」では業務で得た現場で役立つノーコード・ローコード開発の知見を発信している。
- 監修者プロフィール
春原朋幸(すのはらともゆき)
Partner Technology Strategist/日本マイクロソフト株式会社
Microsoftのクラウドサービスを提供しているSystem Integrator(パートナー)の技術戦略を支援し,パートナーのソリューション開発やクラウド人材の育成を推進している。
曽我拓司(そがたくじ)
Cloud Solution Architect/日本マイクロソフト株式会社
もともとはDynamics 365のアーキテクトとして活動していたが,現在はパートナー事業本部に所属し,日本のパートナーのPower Platformビジネス,主にサービス開発ソリューション開発について支援を行っている。
本書のサンプル
本書の一部ページを,PDFで確認することができます。
- サンプルPDFファイル(146KB)
本書の紙面イメージは次のとおりです。画像をクリックすることで拡大して確認することができます。
目次
Part 1 基本編
Chapter 1 Power Apps入門
- 1-1 Power Appsでできること
- 1-2 Power Appsのアプリ開発で利用できるサービス
- キャンバスアプリ
- モデル駆動型アプリ
- Dataverse
Chapter 2 アプリ開発環境の準備
- 2-1 Power Apps のアプリ開発の始め方
- 2-2 サインアップが必要なサービス
- Microsoft 365開発者プログラム
- Power Apps開発者プラン
- 2-3 Microsoft 365開発者プログラムのサインアップ
- 2-4 二段階認証の使用を無効化する
- 2-5 Power Apps開発者プランのサインアップ
- [Column] Power Platformにおけるテナントと環境
- 2-6 Dataverseのセットアップを確認する
Chapter 3 アプリ開発の基本
- 3-1 アプリ開発の基本的な流れ
- 3-2 データモデリング
- データモデリングの方法
- データモデリングのメリット
- 3-3 Dataverse入門
- Dataverseのテーブル形式とデータの種類
- [Column] GUID
- Dataverseでテーブルを作成する
- [Column] グローバルな選択肢にするのはどんなとき?
- リレーションシップ
- [Column] プライマリ列にオートナンバー型を設定する方法
- Dataverseのテーブルにデータを追加する
Chapter 4 キャンバスアプリ開発の流れ
- 4-1 キャンバスアプリの作成方法
- 空のアプリから作成する
- データからアプリを自動作成する
- テンプレートから作成する
- 4-2 データからキャンバスアプリを開発する
- データからアプリを自動作成する
- Power Apps Studioの画面構成
- アプリの自動保存を設定する
- 4-3 キャンバスアプリの画面とコントロールを設定する
- 画面および,コントロールを配置する
- コントロールにアクションを加える
- 動作を確認する(プレビュー)
- 4-4 キャンバスアプリのデータソースを管理する
- 4-5 キャンバスアプリを公開,共有する
- アプリの公開
- アプリの共有
- アプリへのアクセスリンクの確認方法
- [Column] Power AppsアプリをスマートフォンのPower Apps Mobileアプリで使う
- [Column] 近日公開の機能の設定
Chapter 5 モデル駆動型アプリ開発の流れ
- 5-1 モデル駆動型アプリの作成方法
- 空のアプリから作成する
- Dataverseテーブルを指定してアプリを自動作成する
- テンプレートから作成する
- 5-2 データからモデル駆動型アプリを開発する
- Dataverseテーブルを指定してアプリを自動作成する
- Power Apps Studioの画面構成
- 5-3 モデル駆動型アプリの画面とコンポーネントを設定する
- ビューおよび,フォームコンポーネントをカスタマイズする
- 5-4 モデル駆動型アプリのデータソースを管理する
- [Column] コンポーネントとは
Part 2 リファレンス編
Chapter 6 画面遷移
- 6-1 画面の命名について
- 6-2 画面遷移のための関数について
- Navigate関数
- Back関数
- 6-3 アプリを準備する
- 画面にコントロールを配置する
- 作成画面をもとに画面を複製する
- 6-4 コントロールに遷移のアクションを加える
- [Column] Part 2で紹介する各コントロールの
- ナンバリング表記について
Chapter 7 日付・時刻操作
- 7-1 アプリ開発における「日付と時刻」
- 7-2 現在の日付や時刻を取得する
- Today関数
- Now関数
- 7-3 任意の日付をDate(日付)型で取得する
- 7-4 日付からNumber(数値)型を取得する
- 7-5 過去や未来の日付を取得する
- [Column] 今月末の日付を取得する
Chapter 8 集計
- 8-1 Excelのようにデータを集計する
- 8-2 合計値と平均値を取得する
- Sum関数
- Average関数
- 8-3 最大値と最小値を取得する
- Max関数
- Min関数
- 8-4 テーブルのレコード数を取得する
- CountIf関数
- [Column] キャンバスアプリのデータソースへの委任
Chapter 9 変数
- 9-1 変数とは
- 9-2 変数の値をテキストラベルに表示する
- UpdateContext関数
- 9-3 変数の値を変更する
- 9-4 変数の値を別画面から読み取る
- Set関数
Chapter 10 データを扱う
- 10-1 アプリでデータを扱うには
- 10-2 ギャラリーを使ってテーブルのデータを表示する
- ギャラリーコントロール
- 検索型列を持たないテーブルをギャラリーに表示する
- 検索型列を持つテーブルをギャラリーに表示する
- 10-3 検索機能を作成する
- Filter関数
- StartsWith関数
- 10-4 レコードの追加や修正をする
- フォームコントロール
- SubmitForm関数
- First関数
- 10-5 ギャラリーで選択したレコードを編集する
- Selectedプロパティ
- [Column] ギャラリーの表示順を並び変える
- [Column] 名前付き演算子
Chapter 11 条件分岐
- 11-1 アプリ開発における「条件」
- 11-2 条件分岐とは
- If関数
- Switch関数
- 11-3 比較演算子
- ThisRecord
- 11-4 複数の条件を指定する方法
- And関数,&&演算子
- Or関数,II演算子
Chapter 12 通知
- 12-1 アプリ開発における「通知」
- 12-2 通知バーのしくみ
- Notify関数
- 12-3 通知バーを表示する
Part 3 ハンズオン編
Chapter 13 スマートフォンで使うレポートアプリ
- 13-1 サンプルデータの準備
- テーブルを作成する
- 「活動」と「添付ファイル」機能とは
- テーブルのプロパティ設定でオプションを有効化する
- テーブルにデータを追加する
- 13-2 アプリの仕様
- 13-3 画面を作成する
- 点検テーブルをベースにアプリを自動作成する
- テンプレートから機械の一覧表示(リスト)画面を追加する
- [Column] 論理名とその確認方法
- テンプレートから機械の編集(フォーム)画面を追加する
- 13-4 画面同士をつなぐ
- 機械の一覧表示画面から機械の編集画面へつなぐ
- 機械の一覧表示画面から点検の一覧表示画面へつなぐ
- 13-5 画面を修正する
- 点検の編集画面を修正する
- 点検の詳細表示画面を修正する
- デフォルトのスクリーンを設定する
- 13-6 アプリを公開する
- [Column] さらなるクオリティアップを目指して
- [Column] スマホアプリからの画像の追加
Chapter 14 パソコンで使うダッシュボードアプリ
- 14-1 アプリの仕様
- 14-2 モデル駆動型アプリを作成する
- 14-3 画面とコンポーネントを設定する
- ビュー,およびフォームをカスタマイズする
- フォームにデータ管理機能を拡張するオプションを加える
- 動作を確認する
- 14-4 Excel Onlineでデータを編集する
- 14-5 ページを作成する
- ページを追加する
- フォームに関連する入力を分けて分割表示する
- 14-6 フォームを拡張する
- ビューの種類と活用方法
- フォームにビューを追加する
- 14-7 データ分析をサポートするグラフを作成する
- テーブルからグラフを作成する
- 14-8 ダッシュボードを作成してモデル駆動型アプリに組み込む
- ダッシュボードを作成する
- ダッシュボード上段にグラフを追加する
- ダッシュボード下段にビューを追加する
- [Column] 作成したグラフを個別に利用してデータ分析する方法
- [Column] ソリューションとは
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