ビジュアルはてなマップ 現地調査で実感! 知っておきたい地球史の重大イベント40 ~世界自然遺産が伝える地球の成り立ち~
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古儀君男 著
竹内章 監修 - 定価
- 2,970円(本体2,700円+税10%)
- 発売日
- 2024.5.7
- 判型
- B5
- 頁数
- 192ページ
- ISBN
- 978-4-297-14053-3 978-4-297-14054-0
概要
近年の地球環境の変化や災害の多様化により,地球そのものの成り立ちに関心が高まっています。
世界自然遺産は,景観の美しさはさることながら,地形や地質,生物多様性など,地球がこれまで辿ってきた歴史を伝える貴重な場所でもあります。
本書では,46億年におよぶ地球が辿ってきた歴史から,重大な40のイベントを取り上げ,世界自然遺産に刻まれる地球の成り立ちを写真やイラストで解説。著者の古儀さんが実際に足を運び,調査した地球の奥深さ,魅力についてまとめた貴重な1冊です。
こんな方にオススメ
- 世界自然遺産の地形,地質に興味のある方
- 地球史について知りたい学生,社会人の方
目次
第1部 地球のいとなみ
- 第1部 地質年表
第1章 プレートテクトニクス
- 01 海洋プレートが生まれる中央海嶺
- 02 海洋プレートが衝突して沈み込む火山帯
- 03 プレートがすれ違うトランスフォーム断層
- 04 火山活動が活発なホットスポット
- 05 プレートテクトニクス理論の発展
第2章 大陸の衝突と分裂
- 06 大陸どうしの衝突
- 07 大地を引き裂く大陸衝突
- 08 大陸が分裂する東アフリカ地層帯
- 09 大陸が分裂するバイカル地溝帯
- 10 大陸分裂の爪痕が残る降水玄武岩
第3章 生物の進化
- 11 進化論を生み出した島
- 12 植物の多様な進化が見られる植物地域
第2部 地球の歴史
- 第2部 地質年表
第4章 先カンブリア時代
- 13 隕石衝突と原始地球の誕生【冥王代・原生代】
- 14 地球初期の情報を留める山脈【太古代】
- 15 酸素の発生【太古代】
- 16 地球史の博物館といえるグランドキャニオン【原生代~古生代】
- 17 太古の大山脈と山麓堆積物【原生代】
- 18 単細胞生物から大型多細胞生物への転換【原生代】
第5章 古生代
- 19 進化のビッグバン【カンブリア紀】
- 20 生き物の多様化―大量絶滅1【オルドビス紀】
- 21 植物の上陸と古大西洋の消滅【シルル紀】
- 22 動物の上陸―大量絶滅2【デボン紀】
- 23 巨木と森の爬虫類の出現【石炭紀】
- 24 超大陸パンゲアの誕生とサンゴの海【ペルム紀】
- 25 超巨大噴火と生命絶滅の危機―大量絶滅3【ペルム紀】
第6章 中生代
- 26 恐竜の登場―大量絶滅4【三畳紀】
- 27 中生代の姿を留めるギアナ高地【三畳紀~】
- 28 恐竜・裸子植物の繁栄と哺乳類の登場【ジュラ紀】
- 29 花崗岩の形成と山の多様性【白亜紀~】
- 30 世界最古の砂漠の誕生【白亜紀】
- 31 巨大隕石の衝突と恐竜の絶滅―大量絶滅5【白亜紀】
第7章 新生代
- 32 哺乳類時代の幕開け【古第三紀】
- 33 新期造山帯(大山脈)の形成【古第三紀~第四紀】
- 34 海へ戻った哺乳類(クジラ)【古第三紀】
- 35 地中海の消滅と再生【新第三紀】
- 36 人類の誕生と進化【第四紀】
- 37 氷河時代の襲来【第四紀】
- 38 超巨大噴火―人類への脅威【第四紀】
- 39 ホモサピエンスの登場【第四紀】
- 40 氷河とアイソスタシー【第四紀】
プロフィール
古儀君男
ジオサイエンス・ライター。1951年生まれ。元京都府立高等学校教諭。金沢大学大学院理学研究科修士課程修了。専攻は地質学,火山学。世界各地の自然遺産や地質の名所を訪ね歩き,地質や地震・火山などについての市民学習会を行うなど「地学」の普及に努める。
著書に『核のゴミ~「地層処分」は10万年の安全を保証できるか?!』(合同出版),『地球ウォッチング2~世界自然遺産見て歩き』(本の泉社),『火山と原発』(岩波ブックレット),『地球ウォッチング~地球の成り立ち見て歩き』(新日本出版社),『新・京都自然紀行』(共著,人文書院),『京都自然紀行』(共著,人文書院)などがある。
竹内章
1950年生まれ。大阪市立大学大学院理研究科博士課程単位修得退学。理学博士(地質学)。
有人潜水船「しんかい6500」を用いた深海底調査をはじめ,海陸の地殻変動と防災に関する調査研究に携わる。
著書に,『アジアの変動帯』(海文堂出版),『火山とプレートテクトニクス』(東京大学出版会),『海の力』(角川書店),『地形の事典』(朝倉書店),学術論文に『北陸の地体構造と地震・地震災害』(地盤工学会誌),『地質構造から見た富山湾と北アルプス』(ビオストーリー),『富山トラフおよび周辺海域のネオテクトニクス』(地質学雑誌)などがある。