【図解】コレ1枚でわかる最新ITトレンド
[改訂第5版]
[改訂第
2024年6月22日紙版発売
2024年6月22日電子版発売
斎藤昌義 著
A5判/480ページ
定価2,640円(本体2,400円+税10%)
ISBN 978-4-297-14204-9
書籍の概要
この本の概要
「技術の背景,価値,そのつながりまでも一望できる」累計7万部のロングセラーが大改訂!
知らないでは済まされない生成AIの基礎知識から,あらためて問うDXの本質まで,新規項目を大幅追加。もちろんクラウド,サイバーセキュリティ,IoTなど,変わらず重要であり続けるITトピックも,時流に合わせて見直しています。デジタル前提のビジネスに適応し,さらに一歩先んじるための知識がコレ1冊で身に付きます!
【特典】図版はすべてPowerPointデータで提供,ロイヤリティフリーで利用可能! 研修教材や提案書などで,学んだ知識を活かす際にご活用ください。
こんな方におすすめ
- IT業界全体のトレンドを知りたい就活生/エンジニアの方
- トレンドをビジネスに活用していきたい社会人の方
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- 著者の一言
- ビジネスの潮流を見通すための,デジタル・リテラシーを身につける
- 現代,ITの専門職ではないビジネスパーソンにも,一定のIT知識が求められるようになりました。DXを重要な経営課題として取り組む企業も,年々増加の一途を辿っています。しかし,充分な理解のないままにDXなどに取り組んでしまうと,思わぬ失敗が待っているかもしれません。
本書のサンプル
本書の紙面イメージは次のとおりです。画像をクリックすることで拡大して確認することができます。
目次
- はじめに
第1章 デジタルの基礎知識~デジタルの本来の意味と役割を理解する
- 接点となるUI,体験をもたらすUX
- 具体例からひも解くUIとUXの関係性
- データとUXとサービスの関係
- ソフトウェアで世界を再構築する
- デジタルとITの関係
- 「デジタル」と「IT」に必要な能力の違い
- 2つのデジタル化:デジタイゼーションとデジタライゼーション
- なぜデジタル化しなければならないのか:「レイヤー構造化」と「抽象化」
- 「レイヤー構造化」と「抽象化」をどうやって実現するか
- 経営資源の一元管理を目指すERP/ERPシステム/ERPパッケージ
- 変化に俊敏に対応するために,業務プロセスを階層化する
- イノベーションを加速するデジタル化
- デジタルが支える2つの経営基盤
第2章 DX/デジタル・トランスフォーメーション~デジタル前提の社会に適応するために会社を作り変える
- デジタル・ネイティブ企業が既存の業界を破壊できる理由
- デジタル・ネイティブ企業の発想
- 私たちが直面している「VUCA」とは
- VUCAがもたらすハイパーコンペティション
- ビジネスの前提となる時間感覚の変化
- VUCA時代に生き残るための価値観
- 高頻度な「Try and Learn」で,圧倒的なスピードを実現する
- パラダイムの変遷とDX
- デジタルがリアルを包括する社会
- 「社会」と「事業」の視点からひも解くDXの定義
- DXとは何をすることか
- パーパスに根差したDXへ
- DXを支える4つの体験(Experience)
- コラム:DXとは人間との共生を推し進める変革
- 2つのデジタル化とDXの関係
- デジタル活用の2つのベクトル
- コラム:私たちがいまやっていることはDX?
- サイバー・フィジカル・システムとDX
- DXを支えるテクノロジー・トライアングル
- DXのメカニズム
- DXとは「デジタル力」と「人間力」の合わせ技
- デジタルの渦に巻き込まれるビジネス
- コラム:DXの2つの系譜と今使われている解釈
第3章 ITインフラストラクチャー~変化に俊敏に対処できるITの実現
- 情報システムの3層構造
- 仮想化の本当の意味
- 仮想化の3タイプ
- 汎用機を専用機に変身させる「ソフトウェア化」
- ITインフラにおけるソフトウェア化:「SDI」
- ソフトウェア化とクラウド・コンピューティング
- 仮想化/コンテナの歴史的変遷
- サーバー仮想化
- サーバー仮想化とコンテナ
- コンテナ管理ソフトウェア/コンテナ・エンジン
- 実行場所を選ばず処理能力をかんたんに増減できるコンテナ
- コンテナを一元管理するコンテナ・オーケストレーションツール:Kubernetes
- 仮想化の種類
第4章 クラウド・コンピューティング~所有せずに使用するITのこれからの常識
- 「自家発電モデル」から「発電所モデル」へ
- 「所有するIT」から「使用するIT」へ
- クラウドならではの費用対効果の考え方
- クラウド登場の歴史的背景
- 情報システムの現状から考えるクラウドへの期待
- クラウドの起源と定義
- クラウドの定義:サービス・モデル
- 多様化するクラウドのサービス区分
- クラウドの定義:配置モデル
- パブリックとプライベートを組み合わせた「ハイブリッド・クラウド」
- ハイブリッド・クラウドとマルチ・クラウド
- クラウドに欠かせない5つの特徴
- クラウドを使う4つの理由
- パブリック・クラウドの不得意なところ
- コラム 市場を席巻する3大クラウド事業者と生成AI戦略
- クラウド・コンピューティングのビジネス・モデル
- パブリック・クラウドはセキュリティ対策の外部委託
- 日米のビジネス文化の違いとクラウド
- クラウド・バイ・デフォルト原則
- 所有しているシステムをパブリックへ移行するための勘所
- クラウドに吸収されるITビジネス
第5章 サイバー・セキュリティ~デジタル化が進む事業基盤の安全対策は重要な経営課題
- セキュリティの区分と脅威
- 情報セキュリティの3要素と7要素
- コラム:PPAP
- リスク・マネージメントの考え方
- コラム:マルウェア
- 不正アクセス対策の基本となるアクセス制御
- 認証方法と多要素認証
- パスワードレスとFIDO2
- パスワードを使わないでログインできるパスキー
- 認証連携とシングル・サインオン
- 「境界防衛」型セキュリティの破堤とゼロトラスト・ネットワーク
- ゼロトラストとは何か
- サイバー・ハイジーン
- 常に信頼できる状態を維持するための動的ポリシー
- ゼロトラストのまとめ
- コラム:ランサムウェア
- サイバー攻撃への対策を担う中核組織:CSIRT
第6章 IoT/モノのインターネット~現実世界と仮想世界の狭間をつなぐゲートウェイ
- IoTにできる3つのこと
- IoTで変わる現実の捉え方
- 「狭義のIoT」と「広義のIoT」
- 「広義のIoT」が価値を生みだす2つのループ
- デジタル・ツインと3つのバーチャル世界
- コラム:ムーアの法則
- IoTがもたらす2つのパラダイムシフト
- デジタル・ツインの活用①:現実世界の最適化
- デジタル・ツインの活用②:サービス間連携による新たな価値の創出
- IoTが実現させる「モノのサービス化」
- モノのサービス化のメカニズム
- IoTの3層構造
- IoTのセキュリティ
- 超分散の時代
- コラム:メトカーフの法則
- 5G/第5世代移動通信システム:3つの特徴
- ローカル5G
- ネットワークのサービス品質によって分割するネットワーク・スライシング
- NEFで連携するネットワークとアプリケーション
- 次世代情報通信基盤IOWN(アイオン)
第7章 AI/人工知能~人間の知的能力を拡張するコンパニオン
- AIとは何か
- 脳とAIの関係
- AIの分類方法(1):AIとAGI
- AIの分類方法(2):弱いAIと強いAI
- AIと機械学習の関係
- コラム:AIはノーベル賞を取れるか
- 機械学習とその活用
- 機械学習が担う「学習」と「推論」
- 「学習」プロセスで使われる3つの基本手法
- ニューラル・ネットワークとディープラーニング
- ディープラーニングにおける「学習」と課題
- 従来の機械学習とディープラーニングの違い
- 機械学習とAIアプリケーション
- 機械学習の応用(1)
- 機械学習の応用(2)
- 生成AIが代替する「人間の知的作業」
- さまざまなタスクに対応するための「基盤モデル」
- 基盤モデル・大規模言語モデル・生成AIの関係
- Googleによる自然言語処理モデル:トランスフォーマー
- トランスフォーマーの中核技術:自己注意機構
- トランスフォーマーにおける自己教師あり学習
- 生成AIは何を変えたのか
- ハルシネーション(幻覚)とその対策
- 生成AIが現状抱える課題の解決策
- RLHF:人間のフィードバックによる強化学習
- AIエージェント
- AIエージェントが担うデータ取得のフロントエンド
- コラム:ドラえもんはAGIかAIエージェントかそれとも?
- AIエージェントにできること
- 生成AI活用の発展段階
- AIと人間の知能の違い:効率
- AIと人間の知能の違い:身体性
- AIとともに働く時代
- AIにできることと人間に求められる能力
- データ・サイエンス
- データ・サイエンティスト
- データ活用の実践プロセス
第8章 開発と運用~できるだけ作らずにITサービスを実現する
- システムの「開発」「運用」「保守」の役割の違い
- できるだけ作らないでITサービスを実現する
- 作らない技術
- コラム:技術的負債
- 変化に即応するためのアジャイル開発(1)
- 変化に即応するためのアジャイル開発(2):TDD
- アジャイル開発のメリットと狙い
- システムのワークロードとライフタイム
- 生成AIで変わるシステム開発の常識
- システム開発をビジネスの現場に近づけるノーコード/ローコード開発
- 生成AIとノーコード/ローコード開発ツールの組合せ
- AIOps:AIを使ったITシステムの運用
- RPA:PC操作の自動化ツール
- RPAの課題や制約とその対処法
- 開発と運用の協調・連携を実現するDevOps
- DevOps×コンテナで圧倒的なスピードを実現する
- イミュータブル・インフラストラクチャとインフラストラクチャ・アズ・コード
- 変化への俊敏な対応を実現するマイクロサービス・アーキテクチャ
- サーバーレスとFaaS
- アプリケーション開発に集中するためのクラウド・ネイティブ
- アプリケーションの付加価値を高めるAPIエコノミー
- システム開発とクラウド・サービスの役割分担
- これからの運用技術者とSRE
第9章 いま注目しておきたいテクノロジー~留まることのない進化,置き換わる常識に目を向ける
- ITと人との係わり方を大きく変えるxR/VRとARとMR
- スマート・グラスが実現する没入感とモビリティの統合
- 第三者機関に頼らなくても取引の正当性を保証するブロックチェーン
- ブロックチェーンが改ざんを防ぐしくみ
- ブロックチェーンで実現されるアプリケーション
- 通貨と同等の価値を持つ「デジタル通貨」
- 自律分散型インターネットを目指すWeb3
- Web3時代の組織形態であるDAO(自律分散型組織)
- デジタル・データに資産価値を与えるNFT(非代替性トークン)
- 現実世界と仮想世界を融合するメタバース
- コンピュータの新しい形であるニューロ・モーフィック・コンピュータ
- 量子コンピュータが必要とされる理由
- 量子コンピュータと古典コンピュータ
- 3種類の量子コンピュータ
- 量子コンピュータが高速である理由
巻末 DXの実践~まずは「いま」を終わらせることから始める
- DXという魔法の杖はない
- DX実践の3つのステップ
- DXに至る3つのステージ
- 現場からの変革
- コラム:他人は変えられない,変えられるのは自分だけ
- DX推進組織の役割
- 変革は「いま」を終わらせることから始める
- DX人材
- コラム:DXとリスキリング
- DXの実現を支える4つの手法と考え方
- 最適な解決策を見つけ出すためのデザイン思考
- 新規事業の成功確率を高めるリーン・スタートアップ
- 自然界とビジネス界では大きく異なるエコシステム
- コラム:DXの実践と生成AI
- おわりに
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- 索引
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