問題地図
モチベーションの問題地図
~「で、どう整える?」ため息だらけ、低空飛行のみんなのやる気
- 関屋裕希 著
- 定価
- 1,760円(本体1,600円+税10%)
- 発売日
- 2024.11.29
- 判型
- 四六
- 頁数
- 256ページ
- ISBN
- 978-4-297-14500-2 978-4-297-14501-9
概要
「指示があいまい、後出し、一方的、適正無視、コロコロ変わる」
「全部自分のせい」
「がんばっても報われない」
「言ってることとやってることが違う」
「やる気が長続きしない」
「“わくわく”がない」
「誇りや自信が持てない」
そんなモチベーションの“あるある”、どこから変える?問題の全体像と、半径5m以内からのアクションを集大成!
【巻頭付録】モチベーションの問題 全体マップ
こんな方にオススメ
- モチベーションが上がらないビジネスパーソン
- チームメンバーのモチベーションが上がらないと感じているマネージャー
目次
はじめに どうしてモチベーションが上がらない、やる気が出ない?
- 1つめの誤解「責めることで、やる気やモチベーションが湧いてくる」
- 2つめの誤解「やる気やモチベーションを引き出すには“アメとムチ”が有効」
- 3つめの誤解「やる気やモチベーションの問題は『内側』の問題だと思われている
1丁目 やる気を奪う指示
- やる気を奪う5大指示
- かけ違いは「前提の違い」から
- まずは基本的な5W1Hをチェック
- 不幸なかけ違いには6つの「見せる」
- よく効く「訊く」と「聴く」
- コラム モチベーションを「下げない」工夫も大事
2丁目 全部自分のせい
- 「新しいチャレンジにモチベーションが湧かない」その原因は?
- 責任をどこか1つに追及すること自体が非現実的
- 責任追及よりも原因究明(WhoよりWhy)
- 原因究明が終わったら、対策志向の視点で問いを立てる(WhyからHowへ)
- 「お腹を見せられる」関係をつくる
- 「うまくいっていない」をうまく伝える方法
- 「わからない」「うまくできない」をサポートしあう
- 視線を遠くに送ることで、批判や否定から抜け出す
- 問題を「外在化」する
- 一度は“舞台裏”に目を向ける
- 1人で失敗しないための3つのコツ
- 「成長体験」は100%ハッピーな経験ではないことが多い
- コラム 感情を「なかったこと」にするとモチベーションが下がる
3丁目 がんばっても報われない
- 何ごともなくてあたりまえ、問題が起きたら責められる
- 「一生懸命やっている人のほうが責められる」という不思議な事態も
- 「あたりまえ」って、本当?
- 「あたりまえ」になってしまったよさが見える3つの視点
- 目標の「性質」を自分に合わせたものにする
- 仕事の複雑性をふまえて目標を「萌える」ようにカスタマイズしていく
- 効果的にフィードバックする3つのコツ
- あの手この手でフィードバックをもらいやすく
- 「お金」だけではない報酬を大事にする
- コラム 「がんばっても無駄」無力感から自分で抜け出すには
4丁目 言ってることとやってることが違う
- 言動不一致あるある
- 会社や上司への信頼が失われるこの現象の原因は?
- 自分をがっかりさせた相手の裏事情を分析する
- 「一緒にがんばれる」相手を分散確保する
- 「思いやり目標」をもつ
- 組織として心がけたい4つの工夫
- コラム ネガティブなフィードバックこそ、成長のカギ
5丁目 やる気が長続きしない
- いつの間にか「アメとムチ」が日常に
- 「アメとムチ」の限界
- モチベーションには「種類」があることを知る
- 「3つのスイッチ」でやる気のレベルを上げよう
- エネルギーが自然と湧いてくる「セルフ・コンパッション」
- 自分の人間観を見つめ直す
- 「目標設定」にもセルフ・コンパッションを
- 目の前で現実に起きていることに集中する ~マインドフルネス
- 苦痛を表明する
- 自分のリソースを差し出す
- 内発的な人生目標を立てる
- コラム 成果主義が目標を高めるどころか低める結果になってしまった理由
6丁目 「わくわく」がない
- 「退屈」が人の元気を奪うことも
- 「踊る警備員」に学ぶ! わくわくプラス
- 仕事や自分の役割に対する「捉え方」を変える
- 「やり方」を工夫する
- 「対人交流」の総量をプラス
- 「夢中になれる」をつくる
- ゲーム感覚でフロー状態をつくり出す
- コラム あなたの仕事は接近モチベーション? 回避モチベーション?
7丁目 誇りや自信がもてない
- 「仕事のことはそれ以上聞かないで」その裏側にある気持ちとは
- 仕事や会社の歴史を知る
- 仕事と社会とのつながりを知る
- 働くうえで大切にしたいことを見つける25の視点
- 強みを捉える2つの見方
- 自分の強みを見出す3つの視点
- 強み×働くうえで大切にしたいことのクロスで働き方を考える
- コラム 強みは「知る」だけでなく「活用する」
おわりに モチベーションとの自分らしいつきあい方を見つけるために
プロフィール
関屋裕希
博士(心理学)。臨床心理士。公認心理師。キャリアコンサルタント。
東京大学大学院医学系研究科デジタルメンタルヘルス講座特任研究員。
早稲田大学文学部心理学専攻卒業、筑波大学大学院人間総合科学研究科発達臨床心理学分野博士課程修了後、2012年より現所属にて勤務。2022年より現職。
専門は、産業精神保健(職場のメンタルヘルス)であり、おもにポジティブ心理学、組織心理学、認知行動的アプローチの知見を活用して、従業員や管理監督者向けのワーク・エンゲイジメントやウェルビーイング向上プログラムの開発に従事している。業種や企業規模を問わず、メンタルヘルスに関する講演、ストレスチェックをはじめとする企業の組織的なメンタルヘルスや健康経営施策に関するコンサルティング、執筆活動をおこなっている。
エビデンス(科学的根拠)に基づいたプログラムでありながら、現場で取り入れやすいアプローチである点が特徴。
臨床心理士として、精神科クリニック、小中高のスクールカウンセリングでの個人カウンセリング経験があり、現在も、企業内健康管理室にて個人カウンセリングを担当する経験から、組織的視点と個別的視点の両方をもちあわせている。
ホームページ:https://www.sekiyayuki.com/
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