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気象の専門家になろう
地球温暖化や最近のゲリラ豪雨など,天気関係の話題には事欠かない毎日です。なぜ地球温暖化が起こっているのか,なぜゲリラ集中豪雨が起きるのか,その科学的な理由を知りたくありませんか。
気象の専門家といえばテレビでおなじみの気象予報士です。気象予報士は,気象現象の予想を行うことができる国家資格の保持者です。気象予報士は,気象現象の起こるしくみを熟知して,予報に活用している気象のプロといえます。気象現象の予想とは,いつどこで雨が降るのかなどを科学的に予想することです。科学的根拠に基づき予想しますので,占いとは異なります。それだけに一定の気象知識と予報技術をもつと判断された者でないと,気象予報の業務が行えないとされます。その知識と技術をもつに足りうるかどうかをテストするのが気象予報士試験です。
まずは学科試験の合格を目指せ
気象予報士になるには,気象予報士試験に合格したのち,気象庁長官の登録を受ける必要があります。気象予報士試験は,年齢や学歴などによる受験制限がないので,誰でも受けることができます。中学生でも合格した人がいますし,理系の試験ではありますが,文系出身の気象予報士はたくさんいます。合格率は5%未満で,難易度の高い試験のひとつですが,決して合格が不可能な試験ではありません。
試験には3つの科目があります。①学科・一般知識科目,②学科・専門知識科目,③実技科目です。気象学の基礎的な知識を問う科目が①学科・一般知識科目です。気象予報士試験全般に必要とされる知識の基礎となる科目なので,まずはこの科目の合格を目指しましょう。予報士試験は科目一つずつの合格が可能です。一つずつ合格していけば,最後の関門である実技試験合格を果たせるでしょう(学科合格から2年以内に実技試験に合格しないと学科合格は抹消されます)。『らくらく突破 気象予報士かんたん合格テキスト〈学科・一般知識編〉』でまずは学科・一般知識科目に合格しましょう。