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ITパスポート試験は,経済産業大臣認定の国家試験である「情報処理技術者試験」の中でもっとも初級の入り口にあたるものであり,平成21年の春期試験から開始されました。それまで行われていた初級システムアドミニストレータ試験(初級シスアド試験)の後継試験にあたります。
ITパスポート試験の要項としては,「ITに携わる職業人として誰もが共通に備えておくべき基礎的な知識を測る」ものということになっており,パソコンがらみの仕事に就く人には是非ともおさえておきたい基礎知識となります。そのため,仕事柄どうしても取得しなければいけない人々もいらっしゃると思います。
しかし,“基礎知識”といいながら,このIPパスポート試験は,ITといえば慣れない人にはチンプンカンプンな横文字専門用語が目白押しです。しかも,ディジタル(情報処理試験ではデジタルではなくディジタルと表記されます)に関する知識から,IT業界に務める人は知っておくべきこととして,財務や法務のことまで含まれており,試験範囲も相当広範囲におよびます。
そのためにも試験対策では「まず解説書を1冊完読して,用語や計算に慣れること」がはじめの一歩となります。
ところが,この「解説書を1冊完読」というのが思いのほか難しかったりします。なんせ慣れない用語のオンパレードではあるし,試験範囲も広いので学習しなければならない項目もめちゃめちゃ多いので。
そこで,オススメなのが,きたみりゅうじ著の「キタミ式イラストIT塾 ITパスポート試験」です。
本書では,著者自身によるふんだんなイラストやマンガをベースに,多少のおふざけも入れつつ,「とにかく最後まで飽きずに読んでもらえること」を重視し,丁寧に解説された書籍です。
著者のきたみ氏が一番重視したポイントは,イラストやマンガをふんだんに入れてわかりやすい解説にすることはもちろんこと,それだけではなく,「なぜ? なに?」に応えること。そして「試験のためだけの勉強」で終わらないこと。この2点です。この部分に関しては,本書のはじめに以下のように書かれています。
勉強って,わからないままに暗記を強いられると苦しいですけど,「わからないことがわかるようになる」瞬間って,本当は楽しくて飽きないものだと思うんです。だから「なんでこーなるの」「だからこーしてるの」的な部分をとにかく掘り下げるように心がけて書いたのでした。
ぜひ,本書を手に取り,情報処理技術者試験の第一歩を踏み出してみてください。
本書の特徴
導入マンガ部
各Chapterで学習しなければならない項目のおおよその概要をつかんでいただく導入部です。あまり難しいことは気にせず,気楽な気持ちで読み進めることができます。
解説部
メインの解説となる部分です。イラストをふんだんに使い,またわかりやすい例などをあげていますので,イメージをつかみやすく,理解しやすくなっています。
過去問題と解説
実際にITパスポート試験とITパスポート試験の前身である初級シスアド試験で,実際に出題された過去問題と解説です。理解度の確認や学習の力試しができるようになっています。