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Appleはこのところ毎年,新型のiPhoneやiPadを発売していますが,大幅にデザインが変更された2014年版のiPhone 6&iPhone 6 Plusに比べ,iPadの新型はあまりぱっとしない印象です。
iPad Air 2はそこそこの進化
そこで,旧機種との主な違いを,ざっくりと表にまとめてみました。この表以外に,iPad Air 2のディスプレイパネルが新しくなり,映り込みが減っているそうですが,室内で利用している分にはぶっちゃけ違いはわかりません。
表 iPad新旧機種の主な違い(Wi-Fi版)
| iPad Air 2 | iPad Air | iPad mini 3 | iPad mini 2 |
CPU | Apple A8X+M8 | Apple A7+M7 | Apple A7+M7 | Apple A7+M7 |
ストレージ | 16GB/64GB/ 128GB | 16GB/32GB | 16GB/64GB/ 128GB | 16GB/32GB |
iSightカメラ | 8MP | 5MP | 5MP | 5MP |
FaceTimeカメラ | 1.2MP | 1.2MP | 1.2MP | 1.2MP |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/ n/ac | 802.11a/b/g/n | 802.11a/b/g/n | 802.11a/b/g/n |
Touch ID | 搭載 | なし | 搭載 | なし |
バッテリー容量 | 27.3Wh | 32.4Wh | 23.8Wh | 23.8Wh |
厚さ | 6.1mm | 7.5mm | 7.5mm | 7.5mm |
重量 | 437g | 469g | 331g | 331g |
iPad Air 2は大幅に機能強化されているように見えますが,軽くなったといっても約30g,100円玉6枚分に過ぎません。また,CPUの強化は主に消費電力の軽減に寄与しているようですが,軽量化の弊害でバッテリー容量が減ったため,むしろ旧機種の方がバッテリーが保ちます。Wi-Fiが802.11acに対応したのはうれしいですが,現時点でその恩恵を受けられる方は多くないでしょう。あと,iPad Air 2に気圧センサーが追加されましたが,使い道はほとんどありません。
旧機種からの買い換え理由は2つだけ
iPad(Wi-Fi版)は,iPhoneのような2年縛り明けなどの買い換えタイミングがなく,iPad Retinaディスプレイモデル以降なら最新のiOS 8が使えるため,従来のユーザーが急いで買い換える必要はありません。…と言えますが,買い換えるべき理由が2つだけあります。
1つ目は「Touch ID」です。iPadは常に身に付けているデバイスではないため,ついつい机などに置き忘れがち。そのため,セキュリティに気を付ける必要がありますが,暗証番号やパスワードでロックをかけるのは面倒ですし,家族など複数人で利用していると利便性が損なわれます。Touch IDによる指紋認証なら,家族の指紋を複数登録できますし,指紋ごとにセキュリティレベルも変更できます。
2つ目は「ストレージ容量」です。長いことiPadを使っていると,購入したアプリやコンテンツで32GBがカツカツになり,古いコンテンツを削除しながら使っている人が多いでしょう。特に家族で利用していると,それぞれ使うアプリやゲームが違うので管理が大変です。新しいiPadでは,64GB版や128GB版が追加されたため,容量に関する不満も一気に解消できます。
家族で利用しているなら買い換えるべき!
このように,新型iPadは,主に家族での共同利用を見越して機能が強化されていることがわかります。さらに,買い換えたときに旧機種を売らずに新機種と別のApple IDで利用すれば,iOS 8の新機能「ファミリー共有」も活用できます。これまでは同じApple IDを使わなければ実現できなかったアプリやコンテンツの共有が可能になり,年齢によるコンテンツ制限もできるので,年少の子どもがいるご家庭には超オススメの機能です。
この記事では,新型iPadを家族で使うときの2つの利点について説明しました。家族持ちの方は,この記事をプリントアウトして説得交渉に持ち込めば,成功する確率がぐっと上がりますよ!