こちら仮設広報部部屋
はい、そういうわけでございまして!
サルでき流企業サイトの作り方、第7回を迎えました。皆さまいかがお過ごしですか。昔から7はラッキーセブンなんて申しまして、実に縁起がいい数字とされております。この連載を7回目からうっかり見てしまったアナタはとってもラッキー。もうこれは最後まで読むしかありませんね。ねっ!
さてさて、今週のウミネココーポレーション仮設広報部の面々ですが、自分たちの新しい部署部屋をチェック中です。やりますね。部屋チェック。男友達の部屋に行ったら、それとなくイカガワシイ本置き場をチェックする。とか、意中の彼女の部屋に行ったら、それとなく歯ブラシの本数をチェックする、とか。そういうキャピキャピっとした類のヤツです。
幸い、というか何というか。ウミネココーポレーションは彼らになかなかの待遇を用意してくれているようです。これならば「仕方がないから頑張るか」という気にもなりそうですね。そう、何事も大事なのは準備なのですよ。
ということで、今回も前回に引き続き、サーバー準備編をお届けします。前回は契約までのお話でしたので、今回は管理画面を見ながら、軽く設定についてのお話をしていきましょう。
サーバーを契約すると
さて、前回のサーバー選びの話を受けて、皆さまどこかしらのサーバーと契約された状態かと思います。
え?もうとっくに先に進めてる?
ですよねー。
いやいや、話の都合上ココではそうさせてくださいませ。連載はのんびりまったり進めていきますので、追い越し車線を走行しなければならない「お急ぎ」の皆さまは、どんどんお先にどうぞ。でも、詰まったらいつでも戻ってきてくださいね。
で、契約が完了すると、ほとんどのサーバー運営会社では、初期設定完了メールを送るようになっています。何かメールが来ましたでしょう?そうそう、それです。
この初期設定完了メール。おおむね内容的には、「サーバー管理画面への入り方(URL・ログインID・パスワード)」が書かれていまして、今後はこの内容に従って、サーバー管理画面から設定を行っていくことになります。なんだかんだで後々チェックする機会が多くなるメールですので、大事に保管しておくことをオススメします。
あ、そうそう。前回から今回の間でひとつだけ補足があります。もし、皆さまが「この運営会社とサーバー契約するのは初めてです」という場合、多くのサーバー運営会社でオリジナルドメインの取得を同時に行ってくれます。
(ドメインって何?という方、いらっしゃいますか?もちろんいませんよね!ねっ!…いらっしゃいましたら、第1回をコッソリ再読してきてくださいな)
ずいぶん急な話ですね。「まだ気持ちの準備ができていないのに、ドメイン名を決めなければならない」、確かにコレはなかなかに悩ましい問題です。おまけに、ここで「うっかりドメイン」を付けてしまうと、後々で変更するのは結構面倒なことになります。
うーむ、困りましたね。
もちろん、サーバーはサーバーとして契約し、ドメインはドメインで別途取得する、という方法もありますが、その場合は当然別の手続きが必要になります。こちらも、それはそれである程度面倒です。
うーむ。一体どうしたらいいのでしょう。
ワタシのオススメは「このテのことに慣れていない場合は、このタイミングで一緒にサーバー運営会社にドメインも取得してもらう」です。とりあえず気持ちの準備だけで済みますので、そのほうが後々楽ですし。
くれぐれも「うっかりドメイン」にならないように、ある程度余裕を持って契約に臨んでくださいね。
サーバーの管理画面はこんな感じ
ということで!
はれてサーバー契約が完了した皆さま。おつかれさまでした。ステキなドメインは取得できましたか?それは良かったです。ハッピーバースデー、ユアドメイン。
それでは、ドッキドキのサーバー管理画面見学ツアーを始めましょう。手元に用意するものは、先ほど出てきた「初期設定完了メール」です。
用意できましたか?それでは、ブラウザにURLを入力して、ユーザーIDとパスワードを入力して、ポチッとな。
サーバー管理画面は、サーバー運用会社さんが使用している管理システムによりまちまちです。前回の話と同じように例えると、同じ飲食店でも京会席料理の料亭と街の定食屋さんでテーブルの色や形が違うようなものです。「ごはんを食べる」ということ自体はどちらでもできますので、どうぞご安心を。
では、ココでどんなことができるか、と言うと……いろいろできます。
そんな気がしますよねえ、サイドバーにたくさんメニューが並んでいますし。もちろん、どれもこれも大切な機能、なのですが、これらすべてを覚えようと思ったら、あっという間にWebサイト作りが嫌になりますので、ひとまず「サラッと見て、ふーんと思う」くらいにしておきましょう。今回は見学ツアーですからね。触らぬメニューになんとやら、です。
その上で、2つだけ確認をしておきます。ひとつは、ファイルをアップロードするメニュー、もうひとつはデータベースをいじるメニューです。
……あ、「データベース」という言葉が出てきた瞬間に、意思が砕ける音がディスプレイ越しにボッキボキ伝わってきました。いえいえ、ご安心下さい、データベースのお話は次回にします。今回はしません。……次回も読んでくれるかなー!(耳に手を当てて「いいともー!」待ち)
ということで、今回はファイルをアップロードするメニューをチェックしてみましょう。
ファイルをアップロードするとは
ここで、ほんの少しだけおさらいをします。
ワタシたちは、Webサイトを作りたいんでしたね。そして、そのWebサイトを公開するために、Webサーバーというものを準備しようとしています。Webサーバーは、自前でも用意できますが、サーバー運営会社のものを利用したほうが便利でオトクなので、そうしましょう、というお話でした。
で、Webサイトというものは、世界中のどこからでも見ることができる「文書やメディア」のこと、でしたね。ついでに言うと、それはHTMLという形式で作られている必要がありました(ここらへんは第3回をチェック!)。
つなげて考えましょう。
つまり、Webサイトを公開するということは、言い換えると「HTML形式で準備した文書やメディアを、全世界からアクセスできるWebサーバーの上に置くこと」ということになります。
では最初に戻って、ファイルのアップロードというのは、自分のパソコンからWebサーバーに、文書ファイルやメディアファイルをアップロードすること、という意味になります。
まわりくどい言い方をしていますが、Webサイトは必要なファイルをWebサーバーに置いて、初めて成り立つという当たり前のことが、最初の頃は案外ピンとこなかったりするのですよ。
ファイルをアップロードしてみよう
ということで、サーバー管理画面には、どこかしらにファイルアップロード機能がくっついています。ファイルマネージャーなんていう名前になっていることが多いですので、探してみてくださいね。
……とか言ってしまいましたが、残念ながら、すべてのサーバー運営会社が用意してくれているわけではありません。理由は後述します。気になる場合は自前に確認しておきましょう。
見つかりましたか?見つかった方は、おめでとうございます。見つからなかった方、もしくは、異常にポンコツな機能しか無かった方(例えば、一度に1ファイルずつしかアップロードできないなど)は、涙を拭いて新しいことにトライしてみましょう。
そう、FTPツールと呼ばれる専用のソフトウェアの導入です。
FTP、略さず書くと「File Transfer Protocol」と言いまして。ファイル転送のための決まりごと、という意味の言葉です。FTPツールとなると、「その決まりごとに則って動く、ファイル転送のためのツール」ということですね。
FTPツールの基本的な設定項目は「ファイルのアップロード先Webサーバーのアドレス」「そのWebサーバーに接続するためのFTPユーザー名」「そのFTPユーザーのパスワード」の3つです。
一瞬「ナニソレ!?」となる言葉ですが、ご安心下さい。大体の場合「初期設定完了メール」に書いてあります。FTPというキーワードで探してみてくださいね。
ファイルマネージャーを用意していないサーバー管理会社は、これらFTPツールでのアップロードを前提としているわけです。「当たり前でしょ」ってところが技術屋さんポイ感じですねえ。まったく。
さてさてではでは、ファイルマネージャーがあった人も、FTPツールを導入した人も、試しに何かファイルをアップロードしてみましょうか。
皆さま、第4回のときにダウンロードしてきたWordPressの本体。まだお持ちですか?
え?ゴミ箱に捨てた?マジで?
なんてサッパリした性格なのかしら……そんなアナタはこちらからもう一度ダウンロードしてくださいませ。
ダウンロードしたWordPress本体のzip(圧縮)ファイルを、ダブルクリックで解凍してみましょう。何やらたくさんのフォルダとファイルが出てきました。
「解凍したフォルダを選んで」、「アップロード先のフォルダを選んで」、「アップロードボタンをポチッ」とな。
Cyberduckですとアップロード完了後はこんな感じになります。
サーバーのどこの場所にアップロードすればいいのかは、サーバーによって異なりますので、不明な場合は運営会社に電話をして「ドキュメントルート(Webサイト用のファイル置き場)はドコですか」と聞いてみましょう。
まとめ
いかがでしたか?
サーバー管理画面とファイルマネージャー(およびFTPツール)、ドッキドキの見学ツアーでしたね。ちょっと賢くなった気がしますか?やりましたね!
……そんな皆さまの勢いを削ぐのは何なのですが。実は、WordPressの設定が完了してしまうと、これらの画面やツールに触る機会はほとんどなくなります。
いや、別にWordPress導入後もこうやって裏側からガリガリいじってもいいんですけどね。裏側からいじるとうっかり大事なファイルを消してしまうこともありますので、WordPress導入後はなるべくWordPressを通してサーバーとのやりとりを行っていきたいのですよ。
ということで、最初だけの特別な手順です。次回のデータベースのお話とあわせて覚えてくださいね。
え?「今回アップロードしたWordPressのファイルはどうなるの?」ですか?
ほっほっほ。実は、その作業でWordPressのインストール作業の6割くらいは完了しています。もう半分以上終了です。よくがんばりましたね。ホントですよ?……何ですかその疑いのマナザシは。
…おっと。
と、いうところで終了の時間です。
ではでは、今回はここまで!
次回をお楽しみに~。