サルでき流 WordPressではじめる企業サイトの作り方

第17回 ブログに歴史あり。投稿と固定ページの違い

この記事を読むのに必要な時間:およそ 3 分

ホームページとブログは,何が違う?その2

ここで,少しだけ歴史を紐解いてみましょうか。ホームページとブログ,その違いは,機能的なものよりもむしろ歴史的な違いを追いかけたほうがわかりやすいです。今から17~18年くらい前,1990年代後半から順々に見て行きましょう。

レッツ!ターイムスリーップ!

(タイムスリップの掛け声がすで古い)

その1:ホームページ黎明期

その昔,Webサイトと言ったら「手作業で作られたホームページ」のことを指していました。ブログがまだなかったころのお話です。

HTMLという特殊な言葉を使って,エディタというメモ帳の上に,ページの構成から本文までをごちゃまぜに書いて保存し,そのファイルをサーバーにアップロードして,ホームページは公開されます。

1ページ1ページ,ページをバラバラに作っていって,それらのページをリンクでつなぎ,そのリンクをまとめてメニューにする。そうすることで,1つのカタマリとしてのホームページになるのです。

作り方の特殊さ,構成の面倒臭さ,さまざまな障害があって,ホームページは誰にでも簡単に作れるものではありませんでした。ホームページ制作会社がグーンと伸びたのは,この頃です。

その2:個人ウェブ日記台頭期

そうこうしているうちに,ホームページを使って「日記を公開する人」が出てきました。ウェブ日記時代の到来です。

もちろんまだブログシステムはありませんでしたので,基本的な制作工程はホームページ作りと何も変わらず,HTMLを使って本文装飾を行い,HTMLファイルをサーバーにアップロードする,という形で更新が行われていました。

今考えると,こんなに面倒くさい作業を,誰に頼まれたワケでもないのに,仕事上がりに夜1人でチマチマとやっていたわけです。⁠ウケたいという欲求は,これくらいの作業ですら日常茶飯事で行わせてしまうほど強い」ということがよくわかりますね。

その3:ウェブログシステム誕生期

で,少しずつウェブ日記でウケる人が出てくるようになります。⁠あのホームページ見た?」なんて,仲間内で話題になるようになったり。

そうすると,⁠私もやりたい」という人が出てくるのが世の常でして。今まではある程度コンピューターに詳しい人が作っていたのが,そうでない人も頑張ってトライするようになってきます。

そこに目をつけたのが,サイバーエージェント社やニフティ社,FC2社などの,Webサービス会社でした。彼らがはじめたことは,⁠HTMLのコーディングをしなくても,日記が公開できるサービス⁠⁠,だったわけです。

世界的にもその頃,⁠WebでLog(日常を記録)する,Weblog(ウェブログ⁠⁠」が流行の兆しを見せておりました。例えば,一時期はWordPressよりも勢いがあったブログツール,⁠MovableType」などが流行したのもこの頃です。

見えてきましたね。この,Weblogが短くなってブログとなり,各日記系サービスの名前に付けられることで,日本でもブログが大流行することになるのです。

その4:そして現在

ブログは今や,どんな人でも簡単に始められるウェブ日記ツールとして,広くユーザーに利用されています。

ブログ自体の性能も日々向上していて,単に日記を書くだけ,というものから,各記事を上手くつなぎ合わせる機能をプラスすることで,一見すると,かつて手作業で作られていたホームページと,まったく同じような外観を持たせることまでできるようになってきました。

そうなんです。今でこそホームページとブログって,同じような見た目になってきているのですが,元々は「記事を自動生成するだけのブログじゃ,手作業でコーディングするホームページみたいに小回りが利かないよね」と言われていたのです。

ホームページを「簡単に効率よく」作るために「簡易版」としてのブログが生まれ,ブログが「機能を進化させること」によって「フルセット」のホームページに見劣りしないものになった。

これが,ホームページとブログの関係,というわけなのです。

固定ページの使い方

……ということで,WordPressでは,ウェブ日記(ブログ)のように「時系列でじゃんじゃん記事を書く役割」を担っているのが投稿機能で,ホームページのように「1ページ1ページ,ページを作る役割」を担っているのが固定ページ機能となっています。

やたら似たような2つの機能が,どうして同じWordPressの中に存在しているのか,これでなんとな~くわかりましたね。

WordPress自体,本来はブログシステムですので,投稿機能だけがあれば充分なのですが,機能を進化させていくためには,ホームページとしての各種機能も必要だったわけです。

そうとわかれば,あらためて固定ページの画面を見てみましょうか。

どこからどう見ても投稿機能と同じ……ですね

どこからどう見ても投稿機能と同じ……ですね

では,記事を書いてみましょう。

文字装飾も投稿とまったく同じように行うことができます

文字装飾も投稿とまったく同じように行うことができます

公開ボタンをポチッとな。

公開できました!

公開できました!

じゃーん。無事に公開できました。

ただし,トップページに戻ると,今公開した固定ページヘのリンクがどこにもありません(URLを直接打ち込めばちゃんと表示されます⁠⁠。

さらに,固定ページには,投稿のように一連の記事をまとめておくカテゴリーやタグの機能もありません。

どこから辿り着けばいいのか……困りましたねえ。

固定ページには表示する方法については,次回の「メニュー作成」でお話しましょう。1週間首を長くしてお待ちくださいませ!

まとめ

いかがでしたか?

似たような機能あるところ歴史あり

前回のカテゴリーとタグのときにも少し出てきましたが,今回の投稿と固定ページに関しては,より色濃くその雰囲気が出ています。

ちなみに,記事を投稿に書くのと,記事を固定ページに書くのでは,どっちがいいんでしょう?なんて質問がもし来た場合,ワタシだったらこう答えます。

「とりあえず投稿使っとけ」です。

同じような機能と言っても,WordPress自体が元々ブログシステムとして作られていますので,カテゴリーやタグをはじめ,何かと投稿のほうに機能が寄っています(優遇されています⁠⁠。どうしても単独なページを作りたい,という場合でない限り,安全のためにも投稿機能を使っておきましょう。

…おっと。

と,いうところで終了の時間です。

ではでは,今回はここまで!

次回をお楽しみに~。

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著者プロフィール

カワサキタカシ(かわさきたかし)

元アイ・ビー・エムERPコンサルタント,元アップル教育ソリューション開発者兼営業,他にも様々な経験を経て,人材育成会社『株式会社マイウェイ』を夫婦で起業。現在,同社の取締役兼なんでも担当。

「Webサイト」から「iPhoneアプリ」,「ビジネスサービス」から「会社」まで,『作ること』が好き。そして作る楽しさを誰かに『教えること』も好き。楽しく作る技術を学ぶコミュニティ,『サルでき.jp』をぐーたら管理中。

著書に『iPhoneアプリ開発塾』(技術評論社),『サルにもできるiPhone同人誌の創り方』(飛鳥新社)がある。

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