業務を改善する情報共有の仕掛け~DevOpsの実現、RPAの導入に向けて~

第8回TrelloとSlackではじめる、楽しいチームコラボレーション(後編)

前編ではTrelloというコラボレーションツールの基本を簡単に紹介しました。

他ツールとの連携(Power-Up)

Trelloには、Atlassianおよびサードパーティによって、機能を拡張するためのPower-Upというアドオンが提供されています。Power-UpをTrelloのボードに追加して、お気に入りのアプリケーションと連携すれば、さらにTrelloを便利に利用できます。

たとえば、Jira、Slack、Google Drive、InVision、Salesforceなどの外部サービスの情報やデータをTrelloに直接取り込んだり、カレンダー表示、カスタムフィールド、カードの繰り返しなどを設定したりして、Trelloボードを充実したアプリケーションに変えていくことができます。時間の節約やコンテキストの切り替え防止になるのはもちろん、Trelloがハブとして機能し、生産性がさらに向上します。

Power-Upは、109個(2018年11月時点)が提供されています。最新情報はhttps://trello.com/power-upsを参照してください。

TrelloからSlackへの連携

連携の例として、TrelloのアクションをSlackに通知する方法を紹介します。

Slack連携を行う場合は、ボードメニューを表示して「Power-Up」をクリックし、Slack連携アドオンを「追加」します図1⁠。無償版ではボートに対して1つのPower-Upしか追加できませんが、ビジネスプランとエンタープライズプランでは無制限で追加できます。

図1 Slack連携アドオンの追加
図1 Slack連携アドオンの追加

追加されると、図2のようにTrelloのメニューに「Slack」という文字が表示されるので、これをクリックします。するとSlackへのユーザ認証が要求されます。認証されるとSlackのチームとチャンネルの設定、ならびにSlackへ通知するTrelloのアクションを選択できます図3⁠。

図2 メニューに「Slack」が追加される
図2 メニューに「Slack」が追加される
図3 Slackへのユーザ認証
図3 Slackへのユーザ認証

以上でTrelloからSlackへの通知設定は完了です。このSlack連携でできることは表1のとおりです。

表1 TrelloのSlack連携のPower-Upでできること

できること説明
Slackへ通知ボード、リスト、カード、チェックリストに対するアクションをSlackへ通知する
Slackへ送信カードを指定したチャンネル、もしくはダイレクトメッセージで送信する
カードを指定したチャンネル、もしくはダイレクトメッセージでリマインド送信する
Slack会話の追加Slackの会話をカードに添付する

このPower-Upにより、Trelloのカードに対するアクションがSlackの指定されたチャンネルに通知されるので、いつ・誰が・何をしているのか把握できるようになってチーム生産性を向上できます。

SlackからTrelloへの連携

次に、SlackからTrelloへの連携を説明します。ここでは次のことが前提となります。

  • 「Trelloの構成」で説明したチームが設定され、そのチームが利用できるボードが割り当てられていること
  • Trelloの「設定」「Slackチームとのリンク」という項目にある「Add to Slack」をクリックして、Slackからのアクセス許可が行われていること

連携させるには、まずSlackのチャンネルとTrelloのボードをリンクさせる必要があります。これには、Slack側の/trelloコマンドを利用します。リンクするには次のコマンドを実行します([board url]は、TrelloボードのURLを表します⁠⁠。

/trello link [board url]

リンクが成功すると図4のように表示されます。この状態になれば、SlackチャンネルとTrelloボードのリンクは完了しているので、さまざまな/trelloコマンドが使えるようになります。

図4 リンクが成功した場合、Slack上に表示される
図4 リンクが成功した場合、Slack上に表示される

たとえばTrelloにカードを追加したい場合は、Slack側から

/trello add やること

を送信します。/trelloコマンドを使えば、カードの追加だけでなく、リンクの解除、フィードバックの送信、検索なども実行できます。

TrelloとSlackの連携でチームコラボレーション

Trelloは、世界中でTrelloを利用するユーザをボードに招待したり、ゲストを招待したりできます。

外部のメンバーやゲストにメールで仕事の依頼をしても、いつ・誰が・何をしているか、状況をタイムリーに知ることはメールでは困難です。Trelloで外部の人たちと気軽にチームで作業し、報告・連絡・相談などのコミュニケーションをSlackで行えば一気に生産性が向上します。しかもTrelloもSlackも無償版からはじめられるので、少人数のチームでも手軽に使うことができます。

こんなに便利で楽しいツールはなかなかないので、ぜひ使ってみてください。

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