組込み技術者の人材育成・教育支援への取り組み 
今回は、
当協会ではクラス2試験の利便性向上や品質向上のために、
その活動から以下のご報告をします。
(1)受験データの公開 
これまでクラス2試験を多くの方に受験していただき、
| 項目 | 内容 | 
|---|---|
| 平均スコア | 483点 | 
| 受験者のグレード割合 | A:19. B:58. C:22.  | 
| 分野別平均正答率 | 技術要素:58% 開発技術:63% 管理技術:67%  | 
総合点の平均、
ただし個人情報に関するものは公開することはありません。
(2)再受験率の向上 
クラス2試験の再受験率は2008年5月現在で全体の約8%、
- 1回目の試験の結果、
グレードがB・ Cだった方は2回、 3回と受験する率が高い (図1)  - 再受験全体の平均スコア
(新評価方式) が50点アップ  - 初回グレードCの再受験は1/
2がグレードBに、 初回グレードBの再受験は1/ 3がグレードA  - 初回受験後、
半年以内の再受験が全体の75%を締める (表2)  
| 受験の間隔 | 割合 | 
|---|---|
| 31~60日 | 11% | 
| 61~120日 | 41% | 
| 121~180日 | 23% | 
| 181日~1年未満 | 22% | 
| 1年以上 | 2% | 
(3)出題範囲の項目追加 
クラス2試験の出題領域の定義に経済産業省が策定した組込みスキル標準
これは、
| 第1階層 | 第2階層 | 第3階層 | スキル項目 | 
|---|---|---|---|
| ソフトウェア詳細設計 | ソフトウェアの詳細設計 | 設計手法 | 分割、 | 
| 信頼性設計、 | QoS、 | ||
| ソフトウェアの詳細設計のレビュー | レビュー | レビュー手法 など | |
| ソフトウェアコード作成とテスト | プログラムの作成とプログラムテスト項目の抽出 | プログラミング | C言語に関すること、 | 
| コードレビューとプログラムテスト項目のデザインレビュー | レビュー | レビュー手法 など | |
| プログラムテストの実施 | プログラムテスト | カバレッジ、 | |
| ソフトウェア | ソフトウェア結合 | ― | テスト環境設定/ | 
| クロス開発技術 | ― | ― | オブジェクトファイルフォーマット、 | 
(4)定期的なセミナーと組込み教科書との連動 
業界の底上げと組込みエンジニアの裾野を拡大したいという目的もあり、
さらに組込みソフト技術者育成のための参考書籍や試験対策書籍も発売されましたが、
- 『標準テキスト 組込みプログラミング』
 - ≪ハードウェア基礎≫、
A5判、 288ページ  - ≪ソフトウェア基礎≫、
A5判、 224ページ