概要
Google社の発表した「USB API」「Android Open Accessory」により, スマートフォンやタブレットなどのAndroid機器に, USB経由でいろいろな外部機器を接続できるようになりました。自作機器の制御装置や表示操作機器として, パソコンのかわりに, Android機器が使えるようになったわけです。スマートフォンやタブレットの特徴であるコンパクトさ, 美しい画面, タッチパネルでの直感的な操作性を生かすことができるので, さまざまな応用が考えられます。
本書では, PICマイコンを使ったAndroid用の外部機器のハードウェア・ ファームウェア, Android側のアプリの自作について, 具体的な製作例を通じて詳しく解説します。
こんな方におすすめ
スマートフォンやタブレットを電子工作に取り入れたい方
後閑哲也(ごかんてつや) 1947年生まれ。子供のころに電子工作に魅了され, 大学, 仕事とすべて電子の世界を歩む。この子供のころからの電子工作の趣味の世界と, 仕事としているコンピュータの世界を融合した遊びの世界をホームページや書籍で紹介し続けている。
目次
第1章 アンドロイド機器とアクセサリ
1-1 USBデバイスとアクセサリ
1-2 ホストモードとアクセサリモード
1-3 アンドロイドオープンアクセサリ開発キット
第2章 スマートフォンアプリとアクセサリの開発
2-1 アクセサリの開発
2-2 アンドロイドアクセサリ開発スターターキットの概要
2-3 デモプログラムの入手とインストール
2-4 スマートフォン側デモプログラムの詳細
2-5 PIC側デモプログラムの詳細
第3章 フルカラーLED制御
3-1 フルカラーLED制御システムの概要
3-2 スマートフォンのプログラム製作
3-3 フルカラーLEDアクセサリハードウェアの製作
3-4 フルカラーLEDファームウェアの製作
3-5 動作確認
3-6 応用 シークバーによるフルカラーLEDのPWM制御
第4章 電圧電流計アクセサリの製作
4-1 電圧電流計の概要
4-2 スマートフォンのプログラム製作
4-3 電圧電流計アクセサリのハードウェアの製作
4-4 電圧電流計アクセサリのファームウェアの製作
4-5 動作確認
第5章 ウェザーボードの製作
5-1 ウェザーボードシステムの概要
5-2 スマートフォンのプログラム作成
5-3 ウェザーボードアクセサリのハードウェア製作
5-4 ウェザーボードアクセサリのファームウェアの製作
5-5 動作確認
第6章 タブレットアプリとUSBデバイスの開発
6-1 USBデバイスの開発
6-2 タブレット側デモプログラムの詳細
6-3 USBデバイス側のデモプログラムの詳細
第7章 リモートI/Oシステムの製作
7-1 リモートI/Oシステムの概要
7-2 タブレットのプログラム作成
7-3 汎用I/Oボードのハードウェア製作
7-4 汎用I/Oボードのファームウェアの製作
7-5 動作確認
第8章 オシロスコープの製作
8-1 オシロスコープの概要
8-2 タブレットのプログラム作成
8-3 データ収集ボードのハードウェア製作
8-4 データ収集ボードのファームウェアの製作
8-5 オシロスコープの動作確認
第9章 ラジコンシステムの製作
9-1 ラジコンシステムの製作
9-2 タブレットのプログラム作成
9-3 ラジコン送信ボードの製作
9-4 ラジコン送信ボードのファームウェアの製作
9-5 ラジコンカーのハードウェア製作
9-6 ラジコン受信ボードのファームウェアの製作
9-7 ラジコンシステムの動作確認
付録
付録A Androidプログラム開発環境の構築
付録B PICマイコンの開発環境の構築
付録C プリント基板の作り方
サポート
ダウンロード
電子版用の収録コンテンツのダウンロードについて
電子版 用に, 付録CD-ROM収録コンテンツを以下から入手できます。ダウンロードには電子版本紙に掲載されているIDとパスワードが必要です。
Eclipse Junoの場合の操作方法とAndroid 4.1.1用プログラムについて
本書に掲載しているEclipse はIndigoですが, Eclipse Junoの場合の操作方法をまとめました。
また, Android 4.1.1の場合, Accessory Protocolが変更されたためPIC側のUSBホストプログラムの修正が必要となります。この件についても合わせて記載しています。
以下からダウンロードしてご利用ください。
(2012年9月12日更新)