概要
変数が多いデータを分析しようとする場合,まず最初に試してみると便利な方法は“似たものどうしを集めていく”クラスタ分析(グループ分け)です。それによりデータの特徴,グループ間の関係等が見えてきます。本書ではそこから単回帰分析,重回帰分析へと進めていきます。樹形図やグラフを作成するときにはフリーソフト「R」を使います。多変量解析は専門用語が多すぎてそれだけでうんざりしまっていた人も,まずは手を動かして,楽しみながらデータの扱い方が自然に身につきます。1変数の場合の考え方を活かしながら解説しているので,統計学の基礎を復習したい人にもおすすめです。
こんな方におすすめ
- 数学をやってこなかったけれども多変量解析を理解したい人
- 統計学の考え方を復習したい人
- 心理,金融,経営などに関わり,多変量解析を必要とする人
目次
第1章 似たもの同士でデータを分類
- 1-1 クラスタ分析
- 1-2 樹形図ができるまで
- 1-3 数字で見るクラスタ分析
第2章 視点を変えてデータを観察
- 2-1 3次元散布図
- 2-2 主成分分析
- 2-3 主成分分析の仕組み
第3章 原因と結果の関係を簡潔に表現
- 3-1 相関関係と因果関係
- 3-2 線形単回帰分析
- 3-3 線形重回帰分析
- 付録1 データセットのダウンロード
- 付録2 外部データの取り込み方
- 付録3 内部データの呼び出し方
- 付録4 n個の変数を使った主成分分析の理論的背景
- 参考文献