概要
本書は,電気工事の種類とあらまし,使用する電線,ケーブル,管といった資材と付属品,配線器具,よく使われる工具等を説明しています。さらに,竣工検査で使われる測定器,関係のある基本的な測定器具,施工作業の際に必要となる単線図,複線図と図面の中に使われる図記号についても解説します。本書を読めば電気工事に関係のある事柄のあらましをつかめます。また,これから電気工事士試験を受験される方は,本書で電気工事のあらましを学んでから受験参考書を読めばより理解が深まるはずです。
こんな方におすすめ
- 電気工事士資格の受験者,すでに現場で働いている電気工事作業関連の人
目次
1章 電気工事の分類と屋内の電気工事
- 1 電気工事とは?
- 2 電気工事の分類
- 3 金属電線管工事
- 4 合成樹脂電線管工事
- 5 線ぴ工事
- 6 可とう電線管工事4
- 7 フロアダクト工事
- 8 ライティングダクト工事
- 9 ケーブル工事
- 10 金属ダクト工事
- 11 その他の電気工事
2章 屋外の電気工事
- 1 引込工事
- 2 接地工事
- 3 放電灯工事
- 4 地中埋設工事
- 5 鉄筋コンクリート埋設工事
3章 工事材料
- 1 電線
- 2 ケーブル
- 3 電線管
- 4 可とう電線管
- 5 線ぴ
- 6 ダクトとケーブルラック
4章 工事部品
- 1 金属電線管の付属部品
- 2 合成樹脂電線管の付属部品
- 3 支持・固定用部品
- 4 ボックスとキャップ
- 5 接続部品
5章 配線器具と負荷設備
- 1 コンセント
- 2 スイッチ
- 3 分電盤
- 4 遮断器
- 5 タイムスイッチ
- 6 変圧器
- 7 電動機
- 8 照明器具
6章 作業工具
- 1 回す工具
- 2 切る工具
- 3 穴をあける工具
- 4 接続する工具と金具
- 5 叩く工具
- 6 管工事に関する工具
- 7 身を守る装備
7章 竣工検査と測定器材
- 1 竣工検査
- 2 絶縁抵抗の測定
- 3 接地抵抗の測定
- 4 回路計による電圧,電流等の測定
- 5 長さや角度を測定する工具や道具
- 6 墨出し作業用器材
8章 配線回路の設計
- 1 引込口配線の設計
- 2 幹線の設計
- 3 分岐回路の設計
- 4 コンセントから先の安全設計
- 5 小勢力回路の設計
9章 配線図と図記号
- 1 配線図①単線図
- 2 配線図②複線図
- 3 配線,配管の図記号
- 4 コンセントの図記号
- 5 スイッチの図記号
- 6 照明器具の図記号
- 7 その他の図記号
10章 電気工事関係の法令
- 1 電気保安に関する法律の体系
- 2 電気事業法
- 3 電気工事士法
- 4 電気工事業法
- 5 電気用品安全法
サポート
正誤表
本書の以下の部分に誤りがありました。ここに訂正するとともに,ご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。
初版1刷りに以下の誤植があります。なお,2刷り以降では訂正されています。
P.172の表10-2-1
誤 |
水力発電 50kW未満 内燃力発電 50kW未満 燃料電池 50kW未満 |
正 |
水力発電 20kW未満および最大使用水量1m3/s未満 内燃力発電 10kW未満 燃料電池 10kW未満 |
P.16 下から3行目
※JIS規格では金属製可とう電線管の一種,二種の区別は廃止されているので,P.24~25一種,二種表記を削除します。
P.24 7行目
誤 |
一種金属製可とう電線管 |
正 |
金属製可とう電線管 |
「一種」が不要です。
P.24 7行目と下から2行目
誤 |
二種金属製可とう電線管 |
正 |
金属製可とう電線管 |
「二種」が不要です。
P.25 表1-6-1のキャプションと表中の3行目
誤 |
二種金属製可とう電線管 |
正 |
金属製可とう電線管 |
「二種」が不要です。
P.64 図3-3-2
P.78 下から8行目と下から5行目
P.80 4行目
P.88 表4-Aのキャプション
誤 |
電気工事の種類と指示間隔 |
正 |
電気工事の種類と支持間隔 |