目次
第1部 銀行の勘定系オンラインシステムの特徴と歴史
第1章 勘定系オンラインシステムとは
- 1-1 勘定系オンラインシステムとは
- 1-2 銀行オンラインシステムの歴史
第2章 第1次オンラインシステム以前
- 2-1 預金業務の多くは手作業
- 2-2 業務における課題
- コラム 預金勘定元帳と記帳会計機
- 2-3 都市銀行独自の課題
第3章 第1次オンラインシステム
- 3-1 オンラインシステム登場の背景
- 3-2 この時代のオンラインシステムの特徴
- 3-2-1 単科目オンライン
- 3-2-2 どの支店からでも引き出し可能に
- 3-2-3 CDの登場
- 3-3 システムの構成
- 3-3-1 命令実行速度
- 3-3-2 窓口端末
- 3-3-3 機器の構成
- 3-4 その他の特徴
- コラム IBM 1410/1440システム
第4章 第2次オンラインシステム
- 4-1 オンラインシステム更改の背景
- 4-1-1 科目間連動とCIFの利用
- 4-2 店舗外CDとATMの登場
- コラム 入金専用の自動機
- 4-3 銀行間のCD提携
- コラム 海外の銀行ATM
- 4-4 システムの構成
- 4-5 オンラインシステムに対する信頼性
- コラム 世田谷火災と銀行業務への影響
第5章 第3次オンラインシステム
- 5-1 オンラインシステム更改の背景
- 5-2 システム更改内容と開発規模
- 5-3 システム的な特徴
- 5-3-1 システム構成
- 5-3-2 情報処理管理システムの採用
- 5-3-3 ホットスタンバイシステムの採用
- 5-3-4 データ共用のしくみの導入
- 5-3-5 開発生産性向上
- 5-3-6 サブシステム・パッケージの導入
- 5-3-7 情報系へのデータ受け渡しのしくみ
- 5-3-8 バッチ運用管理
- コラム 銀行システムのネットワーク①──ATMのネットワーク
- コラム 銀行システムのネットワーク②──銀行間の振込
- コラム 銀行システムのネットワーク③──電信扱いと文書扱い
第6章 ポスト第3次オンラインシステム
- 6-1 システムの統合
- 6-2 ネットワークのTCP/IP化
- 6-3 インターネットバンキングの普及
- 6-4 システムの共同化
- 6-5 オープンシステムの登場
- 6-6 災害対策システムの高度化
第2部 システムを構成するハードウェア,ソフトウェア
第7章 銀行オンラインシステムの構成
- 7-1 銀行オンラインシステムの全体像
第8章 メインフレームとオペレーティングシステム「z/OS」
- 8-1 メインフレームとはどんなコンピュータか
- 8-1-1 名称の由来
- 8-1-2 ほかのコンピュータとの違い
- コラム ホストとメインフレーム──用語の統一がされない世界
- 8-2 メインフレームとz/OSの特徴
- 8-2-1 アーキテクチャに基づいた仮想化
- 8-2-2 独立した入出力機構
- 8-2-3 マルチユーザを前提としたシステム
- コラム JCLのREGIONパラメータ
- 8-2-4 属性つきのデータ
- 8-2-5 複数システムを前提としたシステム
第9章 IMSというミドルウェア
- 9-1 歴史
- 9-2 IMSのデータベース管理機能
- 9-2-1 DEDB
- 9-2-2 MSDB
- 9-2-3 DEDBの拡張機能VSO
- 9-3 IMSのトランザクション管理機能
- コラム ATMの画面と電文の関係
- 9-4 IMSのアドレス・スペース構成
- 9-4-1 制御リージョン
- 9-4-2 DBRCリージョン
- 9-4-3 DLISASリージョン
- 9-4-4 従属リージョン
- 9-5 FP機能
- 9-5-1 高い処理能力
- 9-5-2 高い可用性
- 9-5-3 大容量データベース
第10章 SAIL/CAP
- 10-1 SAILのメリット
- 10-1-1 開発および保守生産性の向上
- 10-1-2 高可用性
- 10-1-3 拡張性
- 10-1-4 運用容易性
- 10-1-5 レス・バッチ・システム機能
第11章 メインフレームが選択された理由
- 11-1 信頼性に優れている
- 11-2 可用性に優れている
- 11-3 互換性に優れている
- 11-4 拡張性に優れている
- 11-5 業務全体の処理効率が優れている
- 11-6 I/O処理の効率が優れている
第3部 システムの安定性,性能を高める技術
第12章 障害に強いシステムを作るための技術
- 12-1 計画外停止を起こさないために
- 12-2 データの二重化
- 12-2-1 オンライン資源の二重化
- 12-2-2 バッチデータの二重化
- 12-2-3 新しいデータの二重化の方式
- 12-3 サーバの二重化
- 12-3-1 ホットスタンバイ方式
- 12-3-2 並列処理方式
- 12-3-3 サーバの二重化のまとめ
- 12-4 ネットワークの二重化
- 12-5 データセンターの二重化
- 12-5-1 災害対策の9レベル
- 12-5-2 アメリカと日本の災害対策の違い
- 12-5-3 新たな災害対策の考慮
- 12-5-4 災害対策の方式
- コラム GDPSとは
第13章 パフォーマンスを維持するための技術
- 13-1 基本機能としてのパフォーマンス向上技術
- 13-1-1 背景
- 13-1-2 データベース自体のI/O処理の高速化
- 13-1-3 データベースを高速化する技術
- 13-1-4 プログラム呼び出しを高速化する技術
- 13-2 データベースI/Oの長時間化を防止する技術
- 13-2-1 背景
- 13-2-2 技術
- 13-3 業務プログラムの処理の長時間化を防止する技術
- 13-3-1 背景
- 13-3-2 技術
- 13-4 デッドロックを解消させる技術
- 13-4-1 背景
- 13-4-2 技術
- 13-5 ロック待ちの長時間化を防止する技術
- 13-5-1 背景
- 13-5-2 技術
- 13-6 その他の技術 異常終了回数の制限
- 13-6-1 背景
- 13-6-2 技術
第4部 システム安定化への取り組みと今後
第14章 銀行オンラインシステムの技術を活かす取り組み
- 14-1 同じソフトウェアを使用してもシステムの安定性は異なる
- 14-1-1 使用している機能が異なる
- 14-1-2 ソフトウェアの修正度合いが異なる
- 14-1-3 システムに対する負荷が異なる
- 14-1-4 CPUのモデルや処理速度が変わる
- 14-1-5 統一したソリューションの展開
- 14-2 ソフトウェアの修正をどのように検証しているか
- 14-2-1 一般的なソフトウェアの修正と検証
- 14-2-2 銀行に特化した検証
- 14-3 パラメータを共通化することによるメリット
- 14-3-1 使用する機能が同じ
- 14-3-2 予定外の動きをしても見分けやすい
- 14-3-3 銀行に特化した検証をメーカー側で実施しやすい
- 14-4 安定化の取り組み事例
- 14-4-1 銀行に特化した検証
- 14-4-2 障害情報の横展開
- 14-4-3 ヒヤリハット情報の横展開
- 14-4-4 安定化のためのガイドラインと点検
第15章 銀行オンラインシステムの今後のゆくえ
- 15-1 災害対策機能の強化
- 15-1-1 取引集中による業務停止
- 15-1-2 電力の供給に対する認識の甘さ
- 15-2 オンラインシステムのソフトウェア構成は変わるか
- 15-2-1 現状の形態が続く場合の予想
- 15-2-2 共同システムに乗り換える場合の予想
- 15-2-3 システム全体を再構築する場合の予想
- 15-3 全銀システムの24時間化
- 15-4 海外の銀行などを参考としたシステム
- 15-4-1 clearXchange
- 15-4-2 Faster Payments
- 15-4-3 デビットカードの普及