概要
多くの周辺モジュールを内蔵し機能が大幅に拡張され,格段に高機能になった8ピンPICマイコン。本書はこの8ピンのPICマイコンを使った,高機能で実用的な作品の作り方を紹介した入門書です。簡単なLEDボードの製作から,液晶表示器や温湿度センサの使い方,パソコンとの通信,Wi-Fiを使ってクラウドにデータを送信しグラフ表示させるところまで,具体的な製作方法を紹介しています。なお,今回はブレッドボードを使いましたので,簡単かつすぐに試すことができます。
プログラムの開発にはすべてフリーの開発環境を使い,もっとも応用のきくC言語を使って進めます。さらに,最新のコード自動生成ツールであるMCCを使いましたので,グラフィカルな画面で,設定するだけで周辺モジュールの初期化関数や制御用関数をC言語で自動生成してくれます。
こんな方におすすめ
- 電子工作を楽しみたい方
- プログラミングを学習したい方
- フリーのC言語で解説したものを探している方
目次
第1章 PICマイコンの概要
- 1-1 PICマイコンの特徴
- 1-2 PIC16F1ファミリの内部構成と動作
- 1-3 ハードウェア設計ガイド
- 1-4 プログラム開発環境
- 1-5 MCCのインストール方法
第2章 プログラムの作り方
- 2-1 MCCによるプログラム作成手順
- 2-2 プロジェクトの作成とMCCの起動
- 2-3 クロックとコンフィギュレーション設定
- 2-4 MCCにより生成されるプログラムの構成
- 2-5 コンパイルと書き込み実行
- 2-6 実機デバッグの仕方
第3章 入出力ピンの使い方
- 3-1 入出力ピンとは
- 3-2 LEDボードのハードウェア製作
- 3-3 LEDボードのプログラム製作
第4章 I2C通信とI2Cモジュールの使い方
- 4-1 I2C通信とI2Cモジュールの使い方
- 4-2 製作例 温湿度計の構成と機能仕様
- 4-3 温湿度計のハードウェアの製作
- 4-4 温湿度計のプログラム製作
第5章 タイマと割り込みの使い方
- 5-1 内蔵タイマの構成と使い方
- 5-2 周波数カウンタの構成と機能仕様
- 5-3 周波数カウンタのハードウェアの製作
- 5-4 周波数カウンタのプログラムの製作
第6章 シリアル通信とEUSARTモジュールの使い方
- 6-1 シリアル通信とEUSARTモジュールの使い方
- 6-2 GPSモニタの構成と機能仕様
- 6-3 GPSモニタのハードウェアの製作
- 6-4 GPSモニタのプログラム製作
第7章 アナログ信号とA/Dコンバータの使い方
- 7-1 A/Dコンバータの使い方
- 7-2 水準器の構成と機能仕様
- 7-3 水準器のハードウェア製作
- 7-4 水準器のプログラム製作
第8章 IoTターミナルの製作
- 8-1 IoTターミナルのシステム構成
- 8-2 Ambientクラウドの使い方
- 8-3 IoTターミナルのハードウェア製作
- 8-4 IoTターミナルのプログラムの製作
- 8-5 グラフ設定方法とインターネット公開