Google I/Oまとめ
カリフォルニアのマウンテンビューで、5月17日から19日まで恒例のGoogle I/Oが開催されました。開催期間中に発表された中で、今回は「Google Home」「Google Assistant」「Daydream」をピックアップしてご紹介します。
Google Homeの日本語対応時期が明らかに
Google Homeが夏以降、年内発売とGoogle I/Oで明らかになりました。日本語版Amazon Alexaの発売時期は明らかになっていないので、スマートスピーカで先行するAmazonの先手を打つことになります。
発売時期を明示しないのは、Google Homeのコアとなる会話型AIアシスタント「Google Assistant」の日本語対応を待ってからと考えられます。これの対応言語の拡大は、日本語、フランス語、ドイツ語、プラジルポルトガル語は夏以降、イタリア語、スペイン語、韓国語は、その後年内となっています。また、対応言語だけではなく、対応サービスとの調整を済ませてからになるはずで、Google Homeのローンチは、外野から見ているよりも手間と時間のかかる話しなのかもしれません。
Google Assistantは、iOS向けのアプリがリリースされて、米国では即日利用可能になりました。Android版とは違い、OSに統合されておらずアプリを起動して使います。
Daydream対応のスタンドアロン型Vヘッドセットが登場
Daydreamは、スマホをヘッドセットに挟み込んで使うDaydream Viewだけでしたが、年内には、PCやスマホだけではなく、ケーブル接続すら必要としないスタンドアロン型のVRヘッドセットの発売がアナウンスされました。
Googleは、スマホを使うものを「Smartphone VR」とし、スタンドアロン型を「Standalone VR」として区別して呼んでいます。
Standalone VRのヘッドセットは、HTCとLenovoと協力して開発を進めており、両社から対応ヘッドセットが発売されます。Daydream Standalone VRのウェブサイトには、ヘッドセットのイラストが公開されており、HTCの方はHTC VIVEに似たデザインで、Lenovoの方はPlaystation VRに似たデザインです。これのリファレンス機にはSnapdragon 835が搭載されており、ハイエンドスマホと同等の性能を持ちます。
また、外部センサーなしに位置トラッキングができる技術「WorldSense」を搭載しています。これは、ARプラットホーム「Tango」で使われている技術の応用で、YouTubeにはプロモーションビデオが公開されています。
Smartphone VRは、流行りに乗り遅れないように、ひとまず手を付けた感がありました。
Standalone VRは、単独動作だけでなく外部センサーなしで位置トラッキングができるなど、使い易さも重視されており、気合いの入り方が違うことがうかがえます。
Daydream 2.0を発表
Daydream 2.0は、VR体験を向上することを目標としています。
Standalone VRへの対応や体験を共有する仕組みが取り入れられましたが、注目はVRに最適化したユーザインターフェースです。
Smartphone VRでは、別のコンテンツを観るために、一度、現実世界に戻り、再セットした後、仮想世界へ戻るといった感じで煩わしいものでした。しかし、Standalone VRでは、VRに最適化されたユーザインターフェイスで全てを操作できるので、仮想世界だけで完結できるようになり、仮想世界で1日過ごすと言ったことが現実になります。
日本では、Daydream Viewすら発売されなかったので、Daydream 2.0対応のヘッドセットが早期発売されることを期待したいです。
今週は、このあたりで、また来週。