Android Pではノッチと2画面をサポートする?
Bloombergは、Android PからiPhone Xなどにあるディスプレイ上部のノッチをOSがサポートする予定であると伝えています。
スマホに搭載されるディスプレイのトレンドは、ベゼルレスから全面ディスプレイに移り、いまやこれでない端末は古くさく感じるほどです。ディスプレイ上部のノッチは、筐体全体にディスプレイを広げたいが、現在の技術レベルではカメラや必要なセンター類をディスプレイの下に搭載できないので、ディスプレイの一部を切り抜くことでできた妥協の産物です。
Androidでは、EssentialのEssential PhoneやシャープのAQUOS R compactに、ディスプレイ上に滴のような形をしたノッチがあります。Androidでは、この部分にはステータスバーがありますが、メーカーが独自カスタマイズを行い通知アイコンがノッチを避けるような造りになっています。
Bloombergは、今回の話をGoogleに精通した人物からの情報として伝えており、これでは、ディスプレイのノッチだけではなく、ドコモの2画面スマホ「M Z-01K」のような2画面もサポートする予定であるとしています。いずれも端末の大型化に歯止めをかける策として有用な手段です。よって、OSが標準機能として取りこむのは当然の流れとも言えます。
ノッチに対する見方は冷ややか
しかし、ノッチに対しては冷ややかな見方もあります。
中国では、ノッチが原因で画面が小さく見えるとして、iPhone Xの人気が下降しており、今年の秋にはデザインを見直した新モデルが登場すると、KGI證券のアナリストMing-Chi Kuo氏の予測をAppleInsiderが伝えています。
iPhone Xよりも先んじてノッチを搭載した、Essential社のEssential Phoneは発売から半年の出荷台数が8.8万台にとどまっていると、米国の調査会社 IDCの調査ディレクターであるFrancisco Jeronimo 氏が自身のTwitterで公開しています。Google Pixelシリーズは2017年に390万台出荷しており、かつてAndroidチームを率いたAndy Rubin氏が手掛けた端末として見ると期待外れです。
Essential Phoneは、ソフトウェアの作り込みが甘い部分が露呈して評価を落としたのも振るわなかった要因で、ディスプレイのノッチがすべての要因ではありませんが、端末の販売状況を見ると肯定的な意見や反応が多くを占めているとは言えない状況です。これで、2画面のM Z-01Kも販売が振るわなければ、Galaxy S8シリーズのように、上下のベゼルが極端に狭い端末が正解ということになるかもしれません。
Google、Gmail GoをPlayストアに公開
2月12日、Googleは新興市場向けのAndroid Oreo Goエディション端末向けの「Gmail Go」をPlayストアに公開しました。
これは、他のGoアプリと同様にストレージの使用量が少なく、データ通信量を節約する機能を持っています。たとえば、アプリサイズを比較すると通常版のGmailは約20Mバイトに対して、Go版のGmailは約9.5Mバイトとなっています。また、同期の頻度を減らすことで、データ通信量を削減する工夫もされています。
GmailとGmail Goで機能的には違いはなく、Gmail Goはスクロールがスムーズになっているというレビューもあります。こうなると、Android Oreo Goエディション端末以外でも使えないかと考えますが、残念ながらすべての端末で使えるワケではなく、原稿執筆時点では、インストールが100から500で非常に限られた端末でしか使われていないようです。
今週は、このあたりで、また来週。