新年あけましておめでとうございます。 今年もLibreOfficeやApache OpenOfficeの動きを紹介します。
昨年のLibreOfficeはあまり大きなトピックはなく,
では,
- 注意
- 本稿で記述している日付はJSTであったりUTCであったり,
はたまたほかのタイムゾーンであったりするため, 最大で1日程度の差があることをご了承ください。また多数リンクがありますが, 中にはご覧になっている時点でリンク切れのものもありえます。こちらもあらかじめご了承ください。そのほか, 行き交うメールの量が膨大すぎて全部に目を通せないため, 見落としているものもあるかもしれません。何かお気づきの点があればコメントいただけますと幸いです。
2017年のLibreOffice
リリース状況
LibreOfficeは昨年もたくさんのリリースが行われました。以下が一覧です。開発版は含んでおらず,
リリース日 | バージョン |
---|---|
1月26日 | 5. |
2月1日 | 5. |
3月9日 | 5. |
3月16日 | 5. |
4月6日 | 5. |
5月9日 | 5. |
5月11日 | 5. |
6月27日 | 5. |
7月28日 | 5. |
8月3日 | 5. |
8月31日 | 5. |
8月31日 | 5. |
10月5日 | 5. |
11月2日 | 5. |
11月9日 | 5. |
12月20日 | 5. |
このように16回のリリースが行われました。一昨年は行われなかったX.
- ※1
- The Document Foundationが提供しているバイナリを使用している場合です。Linuxディストリビューションなどで提供されているバイナリはこの限りではありません。
Linux用パッケージの配布方法の多様化
Linux用のパッケージは従来の形式であるRPMとDebのほか,
Flatpakとsnapに関しては以前から用意されていましたが,
AppImageはThe Document Foundationがリリースしているバイナリを再パックし,
- ※2
- これが実に便利で,
かつさまざまなバージョンでリリースしているため, 後に紹介する図3と図4はAppImage版を使用しています。
ミュンヘン市での動き
Linux Daily Topicsの
ミュンヘン市はただLibreOfficeを使うだけでなく,
- ※3
- ちなみに現段階では使いものにならないそうです。
The Document Foundationも2月に声明を発表したり,
救いがあるとすれば,
台湾での動き
すでに台湾ではLibreOfficeが広く使われるフェーズに入っています。LibreOffice Conference 2017
また,
同じCJKとしてまとめられる台湾の状況から,
- 政府や地方自治体など,
広く公共団体で使われるようになる - 翻訳者や言語固有のバグを修正する開発者を増やす
- 普及・
啓蒙活動
であるという認識を新たにします。現状はどれも全く足りていません
- ※4
- 日本語の組版処理を仕様のまま実装してくれる人とかいないものでしょうか……。きれいに組めなくて頭を抱えることが多いです。
余談ではありますが,
- ※5
- ついでにいうと翻訳者も無償でやる必要はなく,
恩恵を受けている企業が人を出して行うのがベストだと思います。安定的にできるのと, オフィススイートに精通していることがその理由です。筆者を含む現在のボランティア翻訳者は, 必ずしもオフィススイートに精通しているわけではありません。