組込みプレス Vol.6

[表紙]組込みプレス Vol.6

2007年2月3日発売
B5判/216ページ
定価1764円(本体1680円)
ISBN 978-4-7741-3016-3

特集1
Cプログラマのための
組込みC++実践入門

Cの延長上にあるオブジェクト指向言語といえばC++。実際の開発でも,カプセル化や多相性などのオブジェクト指向の手法を取り入れることで,複雑かつ大規模なソフトウェアを整理・再編することができます。ひいては生産性や信頼性の向上といった実益にも結びつくことでしょう。この特集では,組込み開発におけるC++の取り扱い方を中心に,オブジェクト指向の旨みやC資産のC++上での活用方法などを紹介していきます。

特集2
文系エンジニアのためのハードウェア講座
測定器,使えてますか?

本特集では,組込み開発現場にある基本的な「測定器」を取り上げ,時代の流れとともに少しずつ変化している機器の背景や使い方を図解満載でお伝えします。測定器と仲良くなるための簡単なチャレンジコーナーも設け実験もできるようにしました。さらなる測定器の魅力をお楽しみください。

特集3
ライセンス問題から具体事例まで
はじめての組込みLinux

組込み機器においてLinuxが採用されるケースが増えています。しかし,組込みLinuxを取り巻く環境は,限られたアーキテクチャを対象としたエンタープライズ系と異なり,多様多種のハードウェアリソースが対象となっており,敷居が高いのも事実です。そこで本特集では,組込みLinuxに関連したOSS(オープンソースソフトウェア)のライセンス問題からプラットフォーム選定や開発環境の構築,ミドルウェアも含めたアプリケーション開発までをご紹介します。

特集4
データ量が増えるシステムに最適な
組込みDBの利用法

データベース(DB)というとエンタープライズ系での利用が代名詞のソフトウェアですが,組込み系のDBの歴史も10年以上になります。また,携帯電話に代表される情報端末が扱うデータ量の増大を考えると,その必要性も増してくることでしょう。そこで本特集では,組込み分野でのDBの必要性を改めて考察するとともに,そのアーキテクチャや実際のプログラミングについてわかりやすく解説します。

特別企画1
工程別にモデリングのポイントを詳説!
[事例]UMLベースのプロダクトライン開発

本特別企画では,IP電話の開発をベースとしたプロダクトライン開発実践のポイントをご紹介します。第1章でUMLベースのプロダクトライン開発方法論の1つである「PLUS」における開発フローを整理してから,第2章以降では「要求モデリング」「分析モデリング」「設計モデリング」「プロダクト導出」のそれぞれについて,具体的にモデリングがどのように行われているかを工程別に詳しく解説しています。

特別企画2
新しい技術や手法に翻弄され続けるマネージャに贈る
現場が共鳴する開発管理の姿

昨今の組込みソフトは,ロングテールのような市場の変化やカスタマ要求が多様化することによって,個別対応要求が増大しています。それに対して,開発現場は乗り遅れ,かつ開発技術の変革ができないでいます。本特別企画では,なぜ変革できないのか現場の状況を考察するとともに,現行のCMM主導/PMBOK主導の開発管理にあえてオブジェクションし,開発現場中心の開発管理の必要性と実戦的管理のためのヒントを提示します。