Backlog World 2021で見えたこれからのプロジェクト管理とツールの未来

03:Backlog World 2021開催への道、「旅」伴にした運営チームのインサイドストーリーレポート

2021年3月13日、Backlogのユーザコミュニティ「JBUG」が開催した「Backlog World 2021」のメンバーが運営の裏話しをお届けするインサイドストーリーレポートです。

Backlog World 2021
https://jbug.info/backlogworld2021/

Backlog World 2021およびGood Project Award 2021については、イベントレポート編をご覧ください。

走り出せなかったBacklog World 2021

大きな反響をいただいたBacklog World 2021でしたが、スタートから順調に進んでいた訳ではありません。例年、運営委員長が決定して企画に向けて走り出すのですが、その運営委員長がなかなか決まらなかったのです。

2ヵ月に1回開催していたJBUG全国リーダー会議で、継続的に全国の支部でやりとりはできていました。前回のBacklog World 2020 re:Unionで運営委員長をつとめられた西馬さんからバトンを引き継ぐのが誰になるのか、リーダー会の大きな課題でした。

開催意思はあるものの誰からも運営委員長に手が上がらないリーダー会が続いていました。状況に見かねて、手を上げてくれたのがJBUG広島リーダーの中道さんでした。開催直前に公開された中道さんのnoteに当時の本音が詰まっていました。

“面倒臭そうな代表なんかやりたくない。でも、誰も手を上げない空気に耐えられないから”

致し方なく就任した運営委員長でしたが、副委員長の駒田さん(JBUG大阪リーダー)、井上さん(JBUG広島運営メンバー)、コミュニティマネージャの谷山さんの三役が決まり、何とか運営執行部が走り出しました。もう秋も深い頃でした。

運営委員長就任から開催までの取り組み、どう感じたのかは中道さんご自身の言葉を是非ご覧ください。

引き継がれた運営委員長の登壇と新たな取り組み「ライブ配信」

過去の運営委員長から引き継がれた伝統があります。運営委員長が他流試合で登壇する伝統です。前委員長の西馬さんは、拠点が関東だったこともあり、委員長就任から多数のコミュニティや勉強会でJBUGの取り組みやBacklog Worldを紹介し、認知度の向上に努められました。

かたや、中道さんは広島、地の利も効きにくく期間もない中で、運営チームとしても士気が上がる出来事がありました。大規模なエンジニアカンファレンスの1つ「Developers Summit」への登壇です。開催が1ヵ月に迫ったタイミングで、運営メンバーが中道さんのオンライン応援に集っていたのが印象に残っています。多くの方にJBUGとBacklog Worldを知っていただくきっかけになりました。

もう1つが、オンラインの強みを生かしたライブ配信です。⁠JBUGライブ」としてどなたでも視聴できるJBUGトークセッションを複数回お届けしました。

開催前は運営メンバーの紹介、登壇者の方とのトークセッション、開催後はバックステージ編として運営メンバーの振り返りをお届けしました。Backlog Worldのコンテンツは13回のライブ配信、再生回数も延べ4,700回を超え、非常にたくさんの方にBacklog Worldを知っていただく機会になりました。ご出演いただいた皆さん、ありがとうございます。

開催前夜の振り返り

立ち上がってからのチームは、誰もが自律的に動けるメンバーで驚くほどスムーズに準備が進みました。迎えた開催日前日、イベント開催に向けたBacklogの課題は整然と片付いていて、残すは本番のみという状態でした。

前回のBacklog World 2020 re:Unionでオンラインフルリモートカンファレンス運営を経験した多くのメンバーが運営に連続参加したこと、中道さんがチームのカルチャーとしてすえた「失敗を許容しできるものでいいじゃないかの精神」が大きかったと感じます。

そして、Backlog World 2021運営チームを象徴するイベントが開催前夜の決起集会で行った「振り返り」でした。イベントのパートナーであるヌーラボさんからオンライン作図ツール「Cacoo」を提供いただいて運営メンバーで付箋紙に書いて実施しました。

Backlog World 2021の開催前夜に行った、前回の振り返り
Backlog World 2021の開催前夜に行った、前回の振り返り

KPTでもYWTでもなく、独自の振り返りボードです。振り返りのボックスは6つでした。

  • もうちょっとこうすればよかったって思うこと
  • これはよかった!うまくいったって思うこと
  • 次回のワールドではこうしたいなって思うこと
  • 個人としてよかったこと!
  • 個人としてよくなかったこと
  • すきなことを書いていい枠

もう1つ、全メンバーの名前が入ったサンクスカードボックスがあり、開催前夜に皆で感謝の言葉を贈り合いました。⁠本番イベントを楽しむ」気持ちが高まるとても大切な夜になりました。

「天神放送局」の圧倒的安心感の中で本番配信

ライブ配信ユニット「天神放送局」さんとのタッグは前回に続き2年目でした。エンジニアの松井さんとプロデューサーの新藤さんのお二人のバランスは、この1年の多数のライブ配信実績を経てさらに磨きがかかっており、とても進めやすかったです。

ライブ配信のリハーサルでも終始的確なアドバイスをいただき、クオリティアップに大きな力になりました。前回確立した手法も今回新たにチャレンジするスタイルも運営チームが望んだことはほぼ全て実現いただけました。6時間に渡る配信をノントラブルで実施できたのは天神放送局さんあっての結果でした。ありがとうございます。

運営としてBacklog World 2021を振り返って

執行部の4名、天神放送局さん、Good Project Awardで花を添えていただいたヌーラボさん、そして運営メンバーとして伴に歩んだ村中さん、中野さん、栗原さん、巻さん(本レポート第1回執筆⁠⁠、むらじゅんさん、宮地さん、全員がそれぞれの役割をまっとうして実現できたライブ配信体験だったと改めて感じました。皆さん、おつかれさまです。

何よりもともに「旅」した参加者の皆さん、ありがとうございます。最後に皆さんの「温かい声」がつまった2つのまとめをご紹介します。是非、次回のBacklog Worldでもご一緒しましょう。

皆さんのリアルタイムの声がつまった公式ツイートまとめ
https://togetter.com/li/1682892
皆さんの感想ブログを集めたJBUGマガジン
https://note.com/beajourneyman/m/m2f69a9e5b247
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