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2018年3月27日,アドビ システムズ株式会社と小学生のためのプログラミングスクール「Tech Kids School」が主催した「Kids Creator's Studio 「未来の創り手」成果報告会 - Final Presentation Day -」が開催された。
Kids Creator's Studio 「未来の創り手」成果報告会 - Final Presentation Day -とは?
Kids Creator's Studioとは,株式会社CA Tech Kidsが運営する小学生向けのプログラミングスクール「Tech Kids School」と,アドビ システムズ株式会社のコラボレーション・プロジェクト。
SwiftによるiPhoneアプリ開発,Photoshop・Illustrator・Adobe XDなどのレクチャーやプロのデザイナーによるデザイン講義など,小学生が生み出したアイデアを実践的に行うためのスクールとなっている。2017年10月にスタートし,今回小学3~5年生の男女計5名が半年間にわたって本格的クリエイター育成を目指すプログラムに参加し,この日,成果報告をする運びとなった。
株式会社CA Tech Kids代表取締役社長 上野朝大氏

アドビが2018年1月に発表した調査結果によれば,日本国内ではツールや研修,知識習得の機会が充分でないと感じている教員が多数いるとのこと。こういう状況において,アドビとしては教員の育成に関する取り組みと企業による子どもたちの育成の両輪からアプローチして,状況改善に取り組んでいる。
Adobe, Worldwide Education Sales, Senior Director,Lisa Graham氏

今回の「Kids Creator’s Studio」は,「自分たちはクリエイティブだと言えるZ世代を増やしたい」という強い思いを込めたプログラムとなっている。
小3~小5の計5名の子どもたちが創造的なアプリを発表
冒頭での挨拶後,今回のプログラムに参加した5名の小学生たちによる成果発表のプレゼンテーションが行われた。

毎日の料理を楽しくサポートする
「たべガチャ」を開発。IllustratorとAdobe XDを使ってデザインを行ったとのこと。
吉田たくと君(小学校4年生)

日々の料理を記録し,家族間で評価も行えるシェアリングフォトアプリ「イートデイリー」を開発。アプリ開発のきっかけはアメーバピグに触れたことから。
斉藤みりさん(小学校3年生)

初めてのプログラミングはScracth。自分自身のプログラミングを学ぶ環境も作りたいという思いから今回作ったのが「プログラ」。
曽田柑君(小学校4年生)

自身の勉強中に暗記シートの使い勝手を改善したいと思い,生み出した「メモリス」。自分の課題を解決するというまさに実践的創造力の成果が見られたアプリだった。
高橋温さん(小学校5年生)

「人に役立つアプリを」という思いで開発した,刺繍の設計図作成をサポートするアプリ「写刺繍 Sha-Shi-Shu」。すでにプログラミング歴3年という経験に基づく高品質なアプリが生まれた。
菅野晄さん(小学校5年生)
皆,小学生とは思えない品質のアプリ企画・開発を行い,Kids Creator’s Studioが目指すゴールを達成できた結果となった。
5名の発表の後は,来賓ゲストもふまえたトークセッションが行われ,これからの日本を支える子どもたちの創造力,そして,周りの大人たちのサポートなどについて議論しながら,今後の子供たちのさらなる可能性に大きな期待が持てる成果報告会となった。
トークセッションの様子
