知りたい!サイエンスシリーズ宇宙は“地球”であふれている
―見えてきた系外惑星の素顔―
―見えてきた系外惑星の素顔―
2008年2月28日紙版発売
井田茂,佐藤文衛,田村元秀,須藤靖 著
四六判/224ページ
定価1,738円(本体1,580円+税10%)
ISBN 978-4-7741-3367-6
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書籍の概要
この本の概要
夜空に輝く星々の周りを惑星が回っているなんて,一昔前は考えられなかった。だが今や太陽系の外の惑星=系外惑星が次々と発見されている。ベールを脱いだそれは予想を遙かに超える姿だった。そして私たちの住む地球は特別な存在か?
本書は系外惑星研究の第一人者たちに系外惑星探しの最新事情について熱く語ってもらう。
こんな方におすすめ
- 太陽系外にある惑星について興味のある方
- 地球外生命に思いを馳せる方
- 恒星や惑星,最新の太陽系生成論などの天文学を知りたい方
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- 宇宙は地球であふれている?--太陽系以外に存在する惑星の姿がみえてきた--
- 近年の天文学は,観測技術の向上とともにめざましい進展を遂げてきました。それによって明らかになってきたことがあります。その一つは,標準的な宇宙理論の正しさが裏づけられるとともに,宇宙を構成するエネルギーのうち96%は未解明であること。
目次
はじめに 「宇宙の果て」の拡大と「系外惑星」の発見
第1章 系外惑星発見の時代
- 1-1 私たちの太陽系を遠くから眺めると
- 1-2 1930年代からの系外惑星探し
- 1-3 ダストの円盤をまとうがか座β星
- 1-4 パルサーをまわる小さな天体?
- 1-5 恒星になれなかった褐色矮星
- 1-6 1995年,ペガスス座51番星に初の系外惑星が発見される
- 1-7 アンドロメダ座υには3つの惑星があった(多重惑星系)
- 1-8 系外惑星による食(トランジット)が検出された
- 1-9 続々と発見されている惑星系
第2章 見えない惑星を見つける方法
- 2-1 直接法と間接法
- 2-2 恒星の位置の「ゆれ」をとらえる ― アストロメトリ法
- 2-3 恒星の光の「ゆれ」をとらえる ― ドップラーシフト法
- 2-4 恒星の「食」をとらえる ― トランジット法
- 2-5 惑星による「空間のゆがみ」をとらえる ― 重力マイクロレンズ法
- 2-6 発見されやすい惑星,発見されにくい惑星
- 2-7 系外惑星の軌道と質量の関係
- 2-8 何%の恒星に惑星がある?
第3章 惑星系と生命誕生のシナリオへ
- 3-1 私たちの太陽系の姿
- 3-2 原始惑星系円盤でダストから微惑星が誕生する
- 3-3 微惑星の成長から,地球型惑星・巨大ガス惑星・巨大氷惑星の誕生へ
- 3-4 大移動する惑星 惑星落下問題とホット・ジュピター
- 3-5 はじきとばされる巨大ガス惑星 ジャンピング・ジュピターモデル
- 3-6 太陽系のように安定する条件は
- 3-7 惑星の運命を握る中心星
- 3-8 海を持つ地球型惑星(ハビタブル・ゾーンの惑星)
第4章 トランジット観測で系外惑星を探れ
- 4-1 HD209458b トランジット惑星発見とその意義
- 4-2 トランジット惑星が教えてくれるもの
- 4-3 トランジットで惑星の大きさと密度を求める
- 4-4 系外惑星の大気の組成を探る
- 4-5 反射光で系外惑星を見る
- 4-6 ロシター効果で惑星系の情報を得る
- コラム「系外惑星HD209458bの公転軸はちょっぴり傾いていた」
- 4-7 系外惑星のリングと衛星
- 4-8 アマチュアによるトランジット観測
- コラム「トランジット法観測入門」(←分量調整用・未確定)
第5章 近い将来の系外惑星探査計画
- 5-1 すばる望遠鏡+コロナグラフで直接観測にチャレンジ
- 5-2 アルマで惑星系誕生の現場を押さえる
- 5-3 宇宙からトランジット法で系外惑星の検出をめざす
- 5-4 宇宙から地球型惑星を検出し生命に迫る
- 5-5 系外惑星に生命の兆候を探す
- 5-6 SETIの必要性と必然性
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