もう迷わない! Wordで作る長文ドキュメント
【2007/2003/2002対応】
【2007/
2009年5月8日紙版発売
西上原裕明 著
B5変形判/256ページ
定価2,508円(本体2,280円+税10%)
ISBN 978-4-7741-3853-4
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書籍の概要
この本の概要
Wordで長い文書を作成するとなると,苦労させられることが多いもの。「見映えの統一がとにかく面倒」「項番を振るのが面倒・勝手に振られて不愉快」「後から修正が入ると,何度も同じ作業を繰り返すハメに」……。これらの問題は,すべてスタイル機能に関係しています。Wordは,本来「文章主体の長文」向きに作られていて,その中心軸がスタイル機能なのです。スタイル機能をマスターすれば,長文作りが驚くほど楽になります。本書ではスタイル機能の使い方を軸に,アウトラインや相互参照,目次索引作成など,長文ドキュメントを作るために必須の機能を,詳しく解説しています。
こんな方におすすめ
- Wordで論文,レポート,仕様書,設計書,マニュアルなどを楽に作りたい方
- 長い文書を作るのに苦労している方
- インデントを揃えるのにタブやスペースを使っている方
- 項番を自力で入れている方
目次
Part0 わかって使えばWordも便利
0-1 長文作りで知っておきたいこと
- 長文作りのおすすめ手順
- 書式設定の基本単位は「段落」
- 長文の書式設定は「スタイル」で処理
- ページ書式は[標準]スタイルとの関係で決まる
- ページ番号や柱の書式は「スタイル」で統一
- ページ参照,目次作成……処理の決め手は「スタイル」
- 同種の文書書式は「テンプレート」で統一
0-2 最初にやっておきたいこと
- 余計な機能は「封印」しよう
- 「編集記号」を表示させよう
- 「使用単位」のオプションを確かめておこう
- Column 「字」と「行」の大きさはページ設定で決まる
- 文書の使い回しを考えて,ファイルの保存形式を決めておこう
- よく使う文書の保存フォルダをWordに登録しよう
Part1 こうすれば迷わない~アウトライン表示モードを使いこなす
1-1 アウトライン表示モード~最初に知っておきたいこと
- 内容構成の立案に便利な「アウトライン」表示モード
- アウトライン表示モードと段落スタイルとの関係
1-2 文書のアウトラインを作る
- アウトライン表示モードに切り替える
- 見出しを入力してレベルを決める
- 見出しの順序を入れ替える
- アウトラインレベルに見出し番号を付ける
1-3 アウトラインの表示方法を使いこなす
- アウトラインの表示オプションを変える
- アウトラインの表示フォントとフォントサイズを変える
- アウトラインの表示レベルを絞り込む
- Column 「印刷レイアウト」表示モードで段落を前後に移動する
- 本文の1行目だけを表示する
- アウトラインの一部だけ下位レベルを表示する・隠す
- Column 「アウトライン」表示モードで複数段落を移動する
- Column ほかの場所を確かめながら執筆するのに便利な「画面分割」
Part2 こうすれば迷わない~ページの書式を決める
2-1 ページ書式は最初に決める
- ページ書式設定のおすすめ手順
- 最初にプリンタの仕様を確かめる
- [標準]スタイルのフォントサイズを決める
- 用紙サイズや印刷形式を決める
- 印刷形式によって余白の付き方が異なる
- Column [とじしろ]の使いみち
- 1ページの基本行数を決める
- 行数指定では行送りはなりゆきがおすすめ
- Column ページ設定の[フォントの設定(F)...]ボタンは要注意
- 1行の文字数指定では設定方法とフォントに注意
- Column Wordの「行送り」は「行高」の誤り
- 多段組みの使いみちとWordでのポイント
- 多段組みでは「セクション区切り」の扱いに注意
2-2 ヘッダー・フッターを使いこなす
- ヘッダー・フッター画面を呼び出す
- 柱やページ番号の縦位置はページ設定で決める
- 見開きでヘッダー・フッターの体裁を変えるにはオプションを使う
- 表紙だけページ番号を省略するにはオプションを使う
- ページ番号はヘッダー・フッターに置く
- ページ番号の種類と起番を変える
- 柱やページ番号の書式は専用のスタイルで決める
- Column ヘッダーとフッターのスタイルを一覧に呼び出す(Word2007)
- 見開きでページ番号の位置を変えるには段落書式かタブ文字を使う
- 章見出しの柱は「スタイル参照」フィールドが便利
- 目次と本文でヘッダー・フッターを変えるにはセクションを使う
- セクション区切りの種類変更は[ページ設定]ダイアログボックスで
- セクションに分けた場合のヘッダー・フッターは要注意
- Column ヘッダー・フッターの文書パーツ(Word2007)
Part3 こうすれば迷わない~見出しや本文の体裁を整える
3-1 段落スタイルを使いこなす
- あらかじめ知っておきたいスタイルの知識
- スタイルを適用する場合は選択範囲に注意
- 既存のスタイルの書式を変えて利用する
- 新しいスタイルを作る場合はスタイルの種類に注意
- Column 「本文のフォント」「見出しのフォント」は使わない
3-2 本文,見出し,箇条書きのスタイルを使いこなす
- 本文には[本文]スタイルがおすすめ
- ページ設定の基本行送りを本文に反映させるにはオプションが大切
- ページ設定で字送りを指定した場合はオプションに注意
- 「カーニング」は欧文フォントの文字間隔調整に使う
- 本文は「禁則処理」と「ぶら下げ」の扱いにも注意
- Column 段落の先頭はスペース? インデント?
- 見出しに番号を付ける確かな手順と注意点
- 新しい番号書式を作るには,既存の書式をアレンジする方法が確実
- 見出し番号と見出し文の位置は番号書式のオプションで決める
- Column よく使うスタイルをいつも表示させる方法
- 見出しスタイルは改ページと改行のオプションがポイント
- 箇条書きのスタイル操作は割り切りが必要
- [箇条書き]スタイルの書式内容を変える(Word2002/2003)
- 箇条書き用のスタイルを新しく作る(Word2007)
- 箇条番号の振り直しはショートカットキーが便利
- Column スタイルの異なる段落間を自動的に空ける
- リストスタイルは使わない
- 「リスト段落スタイル」は扱いに注意(Word2007)
- Column 箇条書きから本文への戻り方
- スタイルセット」は使わない(Word2007)
- スタイルの適用はショートカットキーが便利
3-3 知っておきたい書式統一の技
- 書式の不統一を調べる
- 同じ書式の選択機能を利用する
- 文書内の書式をまとめて段落スタイル本来の書式に戻す
- 特定のスタイルの箇所をまとめて別のスタイルに変える
- 書式を検索してスタイルを適用する
- 検索置換用の特殊文字を活用して文書を整形する
- 「ワイルドカード」を使って文字列のパターンを検索する
- Column 「書式検索」→「文字置換」は要注意
- Column 各行末で強制改行された文書を置換で成形する
- 蛍光ペンでマーキングしてから置換する
- コマンドの合わせ技でカタカナや英数字の全角半角を統一する
Part4 こうすれば迷わない~図表を配置する
4-1 図を自在に配置する
- 配置形式の基本は「行内配置」と「浮動配置」
- 図をなりゆきでレイアウトするには「行内配置」が手軽で便利
- レイアウトに凝るなら「浮動配置」形式を使う
- 「浮動配置」は図どうしの重ね順に注意
- 「浮動配置」の図はページ内に連結されている
- 「浮動配置」の図を扱うコツは「アンカー」の固定
- 「浮動配置」の図の横位置を決める
- 「浮動配置」の図の縦位置を決める
- 「浮動配置」の図の挙動はオプションで決まる
- 「浮動配置」の図では本文との空きも調整できる
- Column よく使う配置形式をWordに登録する
- 説明図には描画キャンバスが便利
- Column Word2007とWord2003以前では写真の扱いが異なる
- 「行内配置」形式の図に図表番号を付ける
- 「浮動配置」形式の図に図表番号を付ける
- 「行内配置」形式の描画キャンバスへの番号付けは要注意(Word2007)
- 描画キャンバスと図表番号段落をセットで「文書パーツ」に登録する
- Column 図をテキストボックス内に配置する簡単な方法
4-2 表を自在に配置する
- 表の配置形式には2つの種類がある
- 表挿入時の配置形式は作り方によって異なる
- 段落間に置く表の位置は左右配置とインデントで決める
- 本文の横に置く表の位置決めは基準と「直前の段落」がポイント
- 表の分割を防ぐには「テキストボックス」が簡単
- 段落間に置いた表に番号を付ける
- 本文の横に置いた表に番号を付ける
- 表の書式統一には「表スタイル」が便利
- 「表スタイル」の書式設定は全体から細部へ
- 「表スタイル」を使って表分割を防ぐテクニック
- 「表スタイル」は段落スタイルとの関係に注意
Part5 こうすれば迷わない~相互参照,脚注,引用文献
5-1 相互参照を活用する
- 相互参照できるのは段落スタイルとブックマーク
- 相互参照は更新が大切
- 参照先の訂正は要注意
5-2 脚注と文末脚注を活用する
- 脚注と文末脚注の表示場所と番号の付け方を決める
- 脚注,文末脚注の挿入はショートカットキーが便利
- 番号を振った本文と脚注がページ内に収まらない場合もある
- 脚注,文末脚注の境界線と,次ページへ続く場合の表示を変える
- 脚注番号,脚注,文末脚注の体裁は段落スタイルで決める
5-3 引用文献機能を活用する
- Word2002/2003方式の引用文献は「隠し文字」の扱いに注意
- 引用文献一覧の体裁は段落スタイルで決める
- Word2007方式の引用文献機能は文献情報の一元管理が特徴
- Word2007方式の文献目録は見出しの扱いに注意
Part6 こうすれば迷わない~目次,索引を作る
6-1 目次を作る
- Word2007方式の目次を作る
- 目次操作は「スタイル」がポイント
- Word2002/2003方式の目次を作る
- [図表番号]スタイルを使っていれば図表目次作りは簡単
6-2 索引を作る
- 索引用語の登録には蛍光ペンによるマーキングが便利
- ショートカットキーを使って索引用語を素早く登録
- 索引用語の読みを訂正するにはフィールドを直接操作する
- 索引の書式は[索引]スタイルで決める
Part7 こうすれば迷わない~長文をチェックする
7-1 見出しや文章内容をチェックする
- 見出し構成のチェックに便利な「見出しマップ」
- 見出しや図表,相互参照などのチェックに便利な「ジャンプ」機能
- 文章校正機能は基準設定時の文字カーソル位置に注意
- 文章表現,入力ミス,英単語のスペルを自動チェックする
- Column 自動スペルチェックをオートコレクトで利用する
- 文章表現,入力ミス,英単語をダイアログボックスでチェックする
7-2 書式やレイアウトをチェックする
- 各所の段落スタイルをひととおりチェックする
- 「縮小表示」で文書全体のレイアウトを一望する
Part8 こうすれば迷わない~複数文書を扱う
8-1 複数の文書の書式を統一する
- 複数文書の書式統一は専用テンプレートが決め手
- 専用のテンプレートを作る
- スタイルの作成・書式変更を「添付」テンプレートにも反映させる
- テンプレート間,文書間でスタイルをコピーする
- 「添付」テンプレートなしでも文書は配布できる
8-2 グループ文書機能を活用する
- グループ文書機能は複数文書の一括処理に便利
- ひとつの文書を複数の文書に分ける場合は[見出し]スタイルが決め手
- 複数の文書をグループ化する場合はスタイルの書式に注意
- グループ文書で作業する場合はサブ文書の「展開」を忘れずに
- サブ文書で作業する場合は見出し番号とページ番号に注意
- サブ文書の中身をグループ文書側に移行することもできる
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