テック・ライブ!シリーズ最新ケータイを支える技術
〜超薄型・高性能の裏側をのぞく

[表紙]最新ケータイを支える技術 〜超薄型・高性能の裏側をのぞく

A5判/216ページ

定価(本体1,580円+税)

ISBN 978-4-7741-3982-1

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書籍の概要

この本の概要

手のひらに収まるサイズなのに,ネットが使えて,音楽が聴けて,写真も撮れて,テレビも見れる。そんな“あたりまえの高性能”の裏には,こんな技術とこだわりがある ――

普段なにげなく持ち歩いている“小さなハイテク機器”ケータイの舞台裏を,家電ジャーナリスト・西田宗千佳が徹底取材。なかなか聞けない現場のプロフェッショナルの“生の声”から

  • 「作っているのは端末メーカーだけじゃない」
  • 「どうして金属ボディにできないのか」
  • 「作りやすい色,作りづらい色」
  • 「“気持ちよさ”を左右する決め手とは」
  • 「待ち受けと通話の時間にここまで大きな差が出る理由」
  • 「ケータイカメラと普通のデジカメの差はどこにあるか」
  • 「日本のケータイとiPhone,GoogleケータイはXXXXXXが“最も”違う」

など,意外と知らない秘密が見えてくる!

こんな方におすすめ

  • 身近なものの裏側にある「なぜ」を知りたい方
  • ものづくりの現場に興味のある方

目次

はじめに 携帯電話には日本の「ものづくり」のこだわりが詰まっている

1章 携帯電話はこうして作られる ―商品企画から内部構造まで―

1 すべての始まりは商品企画から

  • あなたのケータイはだれが作るのか
  • 携帯電話というビジネスに求められること
  • 花形・フラッグシップモデルの企画はこうして詰められる
  • メーカーの想いが企画をリードする
  • リスクを飲んで革新を狙う
  • 異なる市場で勝負をかける

2 携帯電話の内側をのぞく

  • ケータイはあらゆる技術の結晶
  • 内側で繰り広げられる競争
  • 「基盤ソフト」が開発を支える
  • 「きちんと動くサービス」を作る難しさ
  • 携帯電話は「合作」であり「総力戦」

2章 感性をゆさぶる「デザイン」と「機構」の秘密 ―こだわりと技術の狭間で―

1 デザイン以前に考えておくべきこと

  • そのデザインは本当に「商品化」できるのか
  • 「あたりまえ」の上で〝驚き.を演出する努力
  • ユニークさは「品質を落とす言い訳」にならない
  • 同じ結果を,別のアプローチで,よりシンプルに実現する

2 デザインを形にする技術

  • 「薄型でも強く」するために
  • 見栄えと電波と耐久性のせめぎ合い
  • 「割れない」「きれい」の矛盾を超えろ
  • 犠牲になった空間をいかにカバーするか
  • 設計はまるでテトリス!?
  • つなぐ空間さえももったいない
  • 閉じ込められた熱をいかに逃すか
  • 浸水を防ぐ「両面テープ」の秘密

3 感性を形にする舞台裏

  • 塗料1つにさまざまな問題が
  • 明るい色ほど難しい
  • 細かい配慮で「20色同時発売」をまとめ上げる
  • 「音の品位」が気持ちよさを決める!?
  • 材料ひとつで条件は変わる
  • コピーメーカーは提案力で倒せ
  • 「ジワッと変わる」のが高品位の秘密
  • いかに「感触を量産」するか

3章 手の平に最先端を詰め込む技術 ―「省電力」と「高性能」のせめぎ合い―

1 電気を制するものがケータイを制す

  • 「より小さく,より長時間に」への挑戦
  • まずは「液晶」を攻めろ
  • 絵にあわせて光と色を操る
  • 周囲の明るさから「最適な見やすさ」を決める
  • 電気はどこかへ「漏れて」いる
  • なぜ「待ち受け時間」と「通話時間」に大きな差ができるのか
  • 「気づかせないほど速く」電源を制御しろ
  • パワーがあっても使わせない
  • 進化の秘密はデジタル家電にあり

2 「安全」を勝ちとるために

  • どこまでやれば「安全」なのか
  • 強度と容量のジレンマを超えて
  • 「数の論理」と進化に向き合う

3 手の平で高機能カメラを使える理由

  • 「井戸の底で光を受ける」ような状況で
  • 画素数だけでは「いい絵」にならない
  • 処理は「丸投げ」,結果がわかればそれでいい
  • 違う機種でもデジカメ機能が似ている理由
  • 「数が出る」から勝負ができる
  • メリットは時間軸の長さで変わる

4章 ソフトウエアがすべてを決める ―「開発効率」と「新機能」の矛盾を超えて―

1 ハードの出来もソフトが握る

  • 3万件から50万件にもふくれ上がった検証項目
  • 「プラットフォーム統一」で乗り切るパナソニック
  • 部門の壁を「メリット」で壊す
  • 「ブランド借り」ではなく本物を組み込む
  • ソフトもLSIも「一緒に開発」
  • “先読み開発”が高品質を作る

2 ソフトウェア開発を支える「開発基盤」

  • 「UIの抽象化」が自由を生む
  • 操作をソフトに「翻訳」する
  • 「まったく新しい」からこそ改革できる
  • ブラウザが「プラットフォーム」になる
  • 「サービスまでの開発環境整備」も必要に
  • 「動作検証」「チューニング」は総力戦

5章 変化と成長を生み出すもの ―ケータイの進化とグローバル化と―

1 日本の携帯電話が抱える問題

  • 日本はこれまで「さぼっていた」?
  • iPhoneショックの秘密
  • 過去の「資産」が「足枷」にもなる
  • 「古い部品」が最新ハードウエアを殺す
  • 「パソコンのルール」と「家電のルール」の違いが変化を阻む
  • 安定性をとるか,柔軟性をとるか
  • 古い基盤に新しいものを積み上げる難しさ
  • 「ゲーム優先」が使いやすさの進化を阻む
  • 「スペック重視」が産む問題

2 産業構造の問題をいかに乗り越えるか

  • 日本のケータイが高いわけ
  • 何が日本を世界から遠ざけたのか
  • 割賦制が国内市場を落ち込ませる
  • 新たな成長は変化の先に

著者プロフィール

西田宗千佳(にしだむねちか)

1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。得意ジャンルは,パソコン・デジタルAV・家電,そしてネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。主要新聞,週刊誌,パソコン雑誌,ウェブ媒体などに寄稿するほか,テレビ番組・雑誌などの監修も手がける。

著書に『クラウド・コンピューティング仕事術』『クラウドコンピューティング ウェブ2.0の先に来るもの』(朝日新聞出版),『美学 vs. 実利「チーム久夛良木」対任天堂の総力戦15年史』(講談社),『家電&デジタルAV業界がわかる』(技術評論社),『デキル人は知っているウェブの知識40』(ブックマン社)がある。