サポートページ

1.表計算ソフト新仕様の概要と本書の対応

この記事を読むのに必要な時間:およそ 1 分

表計算ソフト仕様の改訂と「平成23年度 基本情報技術者のよくわかる教科書」の対応

去る7月11日に,情報処理技術者試験センターから,この秋期試験より新たな「表計算ソフトの機能・用語(以下「新仕様」と表記⁠⁠」を適用する旨が発表されました。突然の仕様変更であったため,現在の「平成23年度 基本情報技術者のよくわかる教科書(以下,本書と表記⁠⁠」では,新仕様への対応ができておりません。

そこで当記事では,本書を使い,平成23年度秋期試験を受験される方に向けて,新仕様で変更・追加になった項目を解説していきます。

(新仕様の全文は,情報処理技術者試験センターのWebページに掲載されている試験で使用する情報技術に関する用語・プログラム言語など Ver 2.0の,⁠表計算ソフトの機能・用語(基本情報技術者試験用⁠⁠」をご覧ください)

新仕様の主な変更点

今回の仕様改訂は,表計算ソフトの機能追加が主となっています。この機能追加は,大きく2つに分けられます。ひとつは,従来からある関数(本書p.11~16参照)の機能が増え,さらに新しい関数が仕様に加えられたこと。もうひとつは,⁠マクロ」として「擬似言語」で記述した処理を,表計算ソフト上で使用できる』と定義されたことです。

特に,マクロの仕様追加は,プログラム言語の学習経験が浅い受験者にとって,気が重い変更です。ただし,午後試験ではアルゴリズム問題(問8)として擬似言語が必須解答問題となっているため,選択する言語の種類に関わらず,すべての受験者が擬似言語を習得する必要があります。そう考えると,C言語やJavaなどのプログラム言語を一から勉強するよりは,⁠表計算ソフト+擬似言語」で受験した方が,学習の負担は少ないでしょう。

新仕様・本書・当記事の対応表

2.関数の機能追加と新関数の定義<その1>
  • 『対策Point4 1標準偏差を求める「標準偏差関数」p.12~13』←関数名変更・新関数追加
  • 『対策Point5 5条件を付けて個数を求める「条件付個数関数」p.15~16』←書式変更
  • 「条件付合計関数」←新関数追加
  • 「切上げ関数」←新関数追加
  • 「切捨て関数」←新関数追加
  • 「四捨五入関数」←新関数追加
  • 「結合関数」←新関数追加
  • 「乱数関数」←新関数追加
3.関数の機能追加と新関数の定義<その2>
  • 「順位関数」←新関数追加
  • 「表引き関数」←新関数追加
  • 「照合検索関数」←新関数追加
  • 「照合一致関数」←新関数追加
  • 「垂直照合関数」←新関数追加
  • 「水平照合関数」←新関数追加
4.新しいマクロ機能の追加
  • マクロでの擬似言語使用
  • 「擬似言語マクロ」の仕様
  • マクロ擬似言語を使った処理の例