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3.関数の機能追加と新関数の定義<その2>

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「順位関数」←新関数追加

新仕様で新たに定義された関数で,⁠照合値(引数1)が,照合範囲(引数2)のなかで何番目か」という値を求めます。さらに,引数3の「順序の指定」によって,⁠昇順(小さい値から順に⁠⁠」と「降順(大きい値から順に⁠⁠」の,どちらで順位を数えるのかを選択することができます。

同順の場合の順位番号の付与方法

さらに,同順の場合の順位番号は,⁠同順の場合は同じ値を返し,次の順位は同順の個数だけ加算した値を返す」と定められています。

例:順位(23,A1~B3,0)    結果は4

「表引き関数」←新関数追加

新仕様で新たに定義された関数です。⁠表引き関数」は,引数1の「セル範囲」の中から,引数2「行の位置」と,引数3「列の位置」で指定したセルの値を返す関数です。行位置はセル範囲の上端から行数を,列位置はセル範囲の左端から列数を数えた値で指定します。

例:表引き(B2~D3,2,2)    結果は10

「照合検索関数」←新関数追加

新仕様で新たに定義された関数です。⁠照合範囲(引数2⁠⁠」の上(または左)から,⁠照合値(引数1⁠⁠」が最初に出現するセルを探し,同じ位置関係にある「抽出範囲」のセルの値を返す関数です。

この関数では,⁠照合範囲」「抽出範囲」は,1列(または1行)のみしか指定できないことに注意!

例:照合検索(>50,A1~C1,B3~D3)    結果は10

「照合一致関数」←新関数追加

新仕様で新たに定義された関数です。まず,セル範囲(引数2)にあるセルから,⁠照合値(引数1)と一致する値⁠⁠,または「照合値(引数1)以下の最大値⁠⁠,または「照合値(引数1)以上の最小値⁠⁠,が最初に出てくるセルを見つけます。どの値のセルを見つけるのかは,⁠検索の指定(引数3⁠⁠」で指定します。

さらに,検索条件に合致するセルが,照合範囲(引数2)の上(列の場合)または左(行の場合)から数えて何番目になるのかを数え,その値を返します。この関数で指定できる照合範囲(引数2)は,単独の列または行のみだということに注意しましょう。

例:照合一致(50,B1~D1,-1)    結果は2

「垂直照合関数」←新関数追加

新仕様で新たに定義された関数です。⁠垂直照合関数」は,照合範囲の左端列で照合値(引数1)を検索します。検索で見つかったセルと同じ行で,列位置(引数3)で指定した列にあるセルの値が結果として返されます。

「検索の指定(引数4⁠⁠」を使い,⁠照合値と一致するセルを探す:0⁠⁠,または「照合値以下で最大となるセルを探す:1」のどちらかを選ぶことができます。

値が一致するセルを探す(引数4「検索の指定」が0)

例:垂直照合(B1~D3,64,3,0)    結果は11

値以下で最大値のセルを探す(引数4「検索の指定」が1)

例:垂直照合(A1~D3,50,4,1)    結果は57

「水平照合関数」←新関数追加

新仕様で新たに定義された関数です。名前から推測できるように,前述の「垂直照合関数」が縦(列)でセルを指定する範囲を設定するのに対して,⁠水平照合関数」は横(行)で範囲を設定します。行われる操作の順序は,⁠垂直照合関数」と同じです。

値が一致するセルを探す(引数4「検索の指定」が0)

例:水平照合(A1~D3,22,3,0)    結果は3

値以下で最大値のセルを探す(引数4「検索の指定」が1)

例:水平照合(A2~D3,20,1,1)    結果は11