人工知能の作り方
―「おもしろい」ゲームAIはいかにして動くのか
2016年12月6日紙版発売
2016年12月20日電子版発売
三宅陽一郎 著
A5判/352ページ
定価2,728円(本体2,480円+税10%)
ISBN 978-4-7741-8627-6
書籍の概要
この本の概要
「ユーザーの心をとらえるゲームAIはどのように作りだせばよいのか?」ビッグタイトルや壮大なMMOを除けば,じつは現在も80~90年代のAI技術をベースに多くのゲームは制作されています。しかし,世界に通用する優れたゲームを提供するためにはより自由さを表現することが必要となっています。
本書はFFシリーズはじめ,最新ゲームテクノロジーの事例を用いて,より高度な「~らしさ」を求めるAI制作のため,認知科学や自然科学の分野まで縦横無尽に思考していきます。ゲーム開発者のみならず,人工知能に興味をもつすべての人におすすめできます。著者初,渾身の書き下ろし。
こんな方におすすめ
- 人工知能に興味のある人
- ゲームAIについて学びたい人
- 最新ゲーム開発の動向を知りたい人
著者の一言
たくさんの他の学問の知見を利用し,ゲームに必要な人工知能をつくる。それは最終的な解答でないにしても,知ることとつくることのリズムによってわたしたちは進歩するのです。そして,逆の見方をすれば,あらゆる自然科学(サイエンス)が宇宙とは何か,という問いによって結ばれているように,あらゆる人間についての科学は知能とは何か,という問いによって結ばれているのです。
(中略)
この本を読みながら,知識よりも問いを大切にすること,問いを抱えて歩けば,必ず知能という森の内奥へたどり着けることを学んでいただければと思います。この本に入り,この本から出るときに,新しい出口から出られるよう,知能の冒険を用意しましょう。(「序章」より一部抜粋)
この書籍に関連する記事があります!
- 人工知能(AI)とデジタルゲームのかかわり
- デジタルゲームのなかで,人工知能(AI)はどのような役割を果たしているのか,どんな想像をみなさんはしますか?
この本に関連する書籍
-
その仕事、AIエージェントがやっておきました。 ――ChatGPTの次に来る自律型AI革命
細かく指示を出さなくても,自分で考えて動くAI。 「AIエージェント」というSF世界のような技術が,今まさに花開こうとしています。本書では,ChatGPTに代表される「チ...
-
ゲームAI技術入門 ──広大な人工知能の世界を体系的に学ぶ
本書は,ゲームで使われる人工知能(AI)がどのようなしくみになっていて,どうやって作るのかを解説した書籍です。ゲームの内部に登場するキャラクターは,まるで意識...
-
ディープラーニングがわかる数学入門
ディープラーニング(深層学習)は,人工知能(AI)分野で活躍したい,多くの人たちに注目されています。ディープラーニングは,今後ますますの発展が予想される人工知...
-
はじめての深層学習(ディープラーニング)プログラミング
本書は,わずか11行のプログラム解説からはじまります。たったそれだけで深層学習を体験できるのが,いまの状況です。自らがハマってコードを書いて習得した著者が,Dee...