Ubuntu Weekly Recipe

第50回 NetBookを使いこなす(2):Xubuntu・LXDEの利用

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LXDEでのupdate-notifier

LXDE環境にログインして注意深く通知領域を観察すると,図3のように,ソフトウェア・アップデートを通知するためのアイコンが表示されていないことに気づくと思います。

図3 LXDEの標準の通知領域

図3 LXDEの標準の通知領域

これはLXDE環境ではupdate-notifierが起動されていないためです。

update-notifierはUbuntu環境でソフトウェアの更新をチェックするためのソフトウェアで,GNOME環境であれば画面の右下に表示されているアイコンがそれです。LXDEで自動起動されないのはupdate-managerの自動起動エントリにおいて,GNOME・XFce環境でのみ起動するように設定されているためですbug#300463⁠。これはKDE環境で起動しないようにするための設定なのですが,巻き添えでLXDEでも起動しなくなってしまっています。

9.04の開発版にはこの問題を改善したものが投入されていますので,9.04では問題がなくなる見込みです。

9.04までの回避策として,bug#300463で行われた改善と同じ改変を行いましょう。

/etc/xdg/autostart/update-notifier.desktopを手動で編集し,⁠OnlyShowIn=GNOME;XFCE;」という行を「NotShowIn=KDE;」に書き換えるか,あるいは以下のコマンドを実行してください。

$ sudo sed 's/OnlyShowIn=GNOME;XFCE;/NotShowIn=KDE;/' -i /etc/xdg/autostart/update-notifier.desktop

ログインし直すことでupdate-managerが起動し,図4のようにソフトウェアアップデートの通知を受け取ることができるようになります。

図4 update-notifier on LXDE

図4 update-notifier on LXDE

LXDEのカスタマイズ

デフォルトではLXDEは必要最小限の環境しか準備しません。NetBookを含むノートPCなどではバッテリモニタも表示されませんので,ある程度自分でカスタマイズを行う必要があります。今回はNetBookで利用するための最低限の機能を紹介します。

バッテリーモニタ

NetBookなどの廉価なノートPCではバッテリー容量にあまり余裕がなく,こまめにバッテリ残量を確認しながら作業を行う必要があります。こうした環境ではバッテリーの残量を通知領域などに表示させておくと便利なのですが,LXDE環境ではGNOMEと異なり,デフォルトではバッテリー残量が表示されません。

タスクバー上で右クリックし,⁠Panel Applets」タブで「追加」ボタンを押してプラグインの選択ダイアログ(⁠⁠Add plugin to panel⁠⁠)を表示させ,⁠Battery Monitor」を追加してください図5⁠。

図5 Battery Monitorの追加

図5 Battery Monitorの追加

また,デフォルト状態ではあまりにも細く見づらいので,幅を調整してください。一覧に追加された「Battery Monitor」「編集」を行い,⁠Size」をある程度大きな値にし,さらに「Border width」も2~3程度に調整します。図6ではSizeを23に,Border widthを3に設定しています。

図6 Battery Monitorの表示サイズの調整

図6 Battery Monitorの表示サイズの調整

これはBorder widthが0のままだとCPUモニタとほとんど区別が付かないためです。

図3・図4などで時計の左隣(通知領域の各種アイコンの右端)に表示されている緑色のバーがバッテリーモニタですが,通知領域の左端に表示されているCPUモニタとかろうじて区別が付くようになっていることが分かるでしょうか。

なお,このアイコンは,AC電源を接続した状態ではバッテリーの残量が緑色,放電状態(バッテリーで駆動している状態)では黄色で表示されるようになっています。これらは「Charging color」⁠Discharging color」といった設定項目でRGB値で指定することで,自分の好きな色に設定できます。

マルチモニタの設定

プロジェクタや外部モニタへの接続をコントロールするには,第48回で紹介したlxrandrを用います。ターミナルなどから起動して使うのが通常です。

自動起動の制御

LXDE環境ではGNOMEなどと同じく,ユーザ単位で「ログイン時に自動起動する」アプリケーションを設定することができます。設定ファイルを置くべき場所もGNOMEなどと同様で,~/.config/autostart/以下に.desktopエントリを配置することで行います。

自動起動したいアプリケーションの名称が分かっていれば,以下のようにして.desktopファイルを探し,見つかったものを~/.config/autostart/以下へコピーすることで設定することも可能です。

$ locate .desktop  | grep app-install

が,これは面倒なので,GNOMEの「セッション」設定ソフトウェアであるgnome-session-propertiesを利用しましょう。以下のように,端末などから直接起動してください。

$ gnome-session-properties 

操作そのものはGNOME環境の時と同様です。第14回を参照してください。

また,GNOME環境でセッションの設定をすでに行っている場合や,ubuntu-mobileを導入している環境ではLXDEの起動時にDevils Pie(ubuntu-mobileで利用される,自動的に各ウインドウを最大化するためのソフトウェア。第37回を参照してください)が起動してしまい,すべてのウインドウが勝手に最大化されてしまう,などといった問題に遭遇するかもしれません。このような場合もgnome-session-propertiesを起動し,該当のエントリを削除してしまってください。

著者プロフィール

吉田史(よしだふみひと)

Ubuntu Japanese Team Member株式会社創夢所属。システム管理を中心にWindows/PC Unixを併用している。Ubuntu Japanese Teamではパッケージサーバの管理や翻訳などの作業を担当。