図解でわかるシリーズはじめての電子回路
2002年3月11日紙版発売
大熊康弘 著
A5判/360ページ
定価2,508円(本体2,280円+税10%)
ISBN 4-7741-1422-7
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書籍の概要
この本の概要
本書は半導体の原理やトランジスタ回路の考え方を,基礎から丁寧に説明しています。計算や数式の説明は,1行ずつ途中の過程を省かず示しています。理解を助ける図を随所に入れています。初学者以外にも,苦手意識のある人や,やりなおそうという人にもぴったりです。
こんな方におすすめ
- 初めて電子回路を作る学生
- 電子回路の仕組みを知りたい方
目次
第0章 計算と回路の基本
- 0-1 文字の入っている式の計算
- 0-2 指数計算と接頭語
- 指数
- 接頭語
- 0-3 常用対数
- 積の対数値は対数の和
- 0-4 電子部品の図記号と外形
- 0-5 電流と電圧
- 0-6電気の基本計算式
第1章 ダイオード
- 1-1 半導体とは
- 1-2 半導体の構造と電流
- 1-3 真性半導体・p形半導体・n形半導体
- 真性半導体
- p形半導体
- n形半導体
- アクセプタとドナー
- 1-4 キャリヤ・多数キャリヤ・少数キャリヤ
- キャリヤ
- 多数キャリヤと少数キャリヤ
- 1-5 pn接合ダイオード(ダイオード)の構成と内部動作
- 基本構造
- 拡散と空乏層
- 1-6 ダイオードに電源を付けてみよう
- 順方向電圧,順方向電流
- 逆方向電圧,逆方向電流
- 1-7 ダイオードの基本特性
- 電気的特性
- 拡散電位と電位障壁
- 整流作用
- アバランシェ現象とツェナー効果
- 1-8 ダイオードの図記号と実際の外形
- アノードとカソード
- 1-9 その他いろいろなダイオードの紹介
- 発光ダイオード(LED)
- ツェナーダイオード(定電圧ダイオード)
- 1-10 整流回路
- 交流
- 直流
- 半波整流回路
- 全波整流回路(両波整流回路)
- 脈流とリプル
- 1-11 平滑回路
- コンデンサを用いた平滑回路
- コイルを追加した平滑回路
第2章 トランジスタの基本
- 2-1 トランジスタの基本構造
- 2-2 トランジスタの動作
- 2-3 トランジスタの接地法
- 増幅と減衰
- 増幅度と利得
- 電流利得G_i,電圧利得G_vを導こう
- 利得は便利
- 2-4 トランジスタの増幅作用と増幅率
- トランジスタの増幅作用
- 増幅率
- ベース接地増幅回路の電流増幅率h_FB,h_fb
- エミッタ接地増幅回路の電流増幅率h_FE,h_fe
- ベース接地の電流増幅率αとエミッタ接地の電流増幅率βの関係
- 2-5 トランジスタの静特性とhパラメータ
- トランジスタの静特性
- 第1象限 VCE−IC特性
- 第2象限 I_B−I_C特性(電流伝達特性)
- 第3象限 IB−VBE特性(入力特性)
- 第4象限 VCE−VBE特性(電圧帰還率)
- 2-6 トランジスタの等価回路
- 等価回路
- hパラメータの測定
- 2-7 hパラメータと増幅度
- ●電圧増幅度A_v
- ●電流増幅度A_i
- ●電力増幅度A_p
- 2-8 バイアス回路
- バイアス回路の必要性
- バイアス回路のいろいろ
- 2-9 簡単な低周波増幅回路の設計
- 負荷線と動作点
- 最適な動作点の決定
- 2-10 増幅回路の負荷をトランスで結合する
- トランスによるインピーダンスの変換
- トランス結合増幅回路の設計
- 2-11 直接負荷増幅回路とトランス結合増幅回路の電源効率
- 2-12 コレクタ損失P_C
- 2-13 周波数特性
- 低域が下がる理由
- 高域が低下する理由
- 2-14 負帰還増幅回路の特徴
- 負帰還回路の効果
- 2-15 B級プッシュプル電力増幅回路
- クロスオーバー歪み
- B級プッシュプル電力増幅回路の電源効率η
- 2-16 その他の半導体(主にトランジスタ)
- (1)電界効果トランジスタ
- (2)サイリスタ
- (3)その他のトランジスタの名前の紹介
- 2-17 トランジスタの便利な使い方
- (1)ダーリントン接続
- (2)トランジスタの並列接続
第3章 Op.Amp
- 3-1 Op.Ampの基本
- Op.Ampの電気的特徴
- Op.Ampの図記号と端子名
- Op.Ampの電源の与え方
- オフセット電圧
- Op.Ampの基本動作
- 仮想短絡と仮想接地
- 3-2 ボルテージコンパレータ(電圧比較器)
- 3-3 反転増幅回路
- 3-4 非反転増幅回路
- 3-5 ボルテージフォロワ回路
- 3-6 反転加算回路
- 3-7 減算回路(差動増幅回路)
- 3-8 Op.Ampの外形とピンアサイン
第4章 2進数と16進数
- 4-1 2進数と簡単な計算
- 2進数とは
- 10進数←→2進数
- 2進数の演算
- 4-2 2進数の負値と2の補数
- 2の補数
- 2の補数の求め方
- 8bitで表現できる10進数の数
- 4-3 2進数の小数
- 4-4 16進数
- 16進数の数
- 2進数→16進数
- 16進数→2進数
- 16進数→10進数
- 10進数→16進数
- 16進数同士の足し算
- 16進数の引き算
- かけ算
- わり算
第5章 論理回路
- 5-1 論理回路の規則
- 図記号と真理値表
- 0,1と規則
- 5-2 OR回路 −論理和−
- 5-3 AND回路 −論理積−
- 5-4 NOT回路 −否定−
- 5-5 EX−OR −排他的論理和−
- 5-6 NOT回路と組み合わせましょう
- NOR回路
- NAND回路
- NOT回路作ろう
第6章 パルスと発振回路
- 6-1 パルス
- 6-2 発振の原理
- 6-3 パルス発振回路
- トランジスタを用いた無安定マルチバイブレータ
- インバータ(NOT)回路を使ったパルス発振回路
- R_Sの必要性
第7章 変調と復調
- 7-1 電波
- 7-2 変調とは
- 7-3 AM変調方式
- 周波数スペクトラム
- AM変調回路
- SSB変調回路
- 7-4 FM変調
- 7-5 PCM変調
- 7-6 AM復調
- 復調とは
- 希望の周波数を選択
- 復調の原理
- SSB復調の原理
- 7-8 FM復調
- 7-9 PCM復調
- コラム
- どっちがアノード・カソード?
- 指数が前に出て掛けられるわけ
- 添字について
- 動作点は静止点
- 2進数などの10進数以外の表現方法
- コンピュータの計算結果は絶対?
- ヘルツとは
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