イラスト・図解シリーズそこが知りたい 電磁波と通信のしくみ
2006年8月12日紙版発売
鈴木誠史 著
四六判/336ページ
定価1,958円(本体1,780円+税10%)
ISBN 4-7741-2860-0
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書籍の概要
この本の概要
電磁波は目に見えないため,初心者にとってわかりずらかったり誤解しやすい点があった。本書では,直感でわかるように実験を交えながら,目に見えない電磁波と通信を,やさしく図解しています。むずかしい数式は登場しないので,すらすらと読める入門書です。
目次
1章 波とは何?
- 1.1 いろいろな波
- 1.2 波をあらわす情報
- 1.3 波は伝わると弱くなる
- 1.4 身近な波の作られ方
2章 電気と磁気の関係
- 2.1 電気と磁気の共通する性質
- 2.2 電流で生じる磁界,磁界が作る電流
3章 電波の性質,光の性質
- 3.1 電流から電波へ
- 3.2 光速や電波の速度は何で決まる?
- 3.3 種々の電磁波
- 3.4 光の性質
4章 波長(周波数)で違う電波の用途
- 4.1 低い周波数の電波から使われた
- 4.2 波長(周波数)による電波の分類と性質
- 4.3 電波の周波数帯ごとの主な用途
- 4.4 電波を使うためのルール
5章 電波の伝わり方
- 5.1 電波が伝わる空間
- 5.2 自由空間の伝搬
- 5.3 大気圏の伝搬
- 5.4 電波の伝搬を妨げる自然
- 5.5 電離層の役割
6章 電波を検出する
- 6.1 電波の存在を検知する
- 6.2 初期の通信を支えたコヒーラ
- 6.3 鉱石ラジオ
7章 送信と受信の仕組み
- 7.1 真空管の発明で発展した無線通信
- 7.2 送信機の構成
- 7.3 受信機の構成
8章 電波で情報を送る変調
- 8.1 電波に情報をのせる
- 8.2 振幅変調と角度変調
- 8.3 振幅変調と角度変調の特徴
- 8.4 デジタル変調の例
9章 送る信号−ベースバンド信号
- 9.1 種々の情報源とベースバンド
- 9.2 デジタル化の利点
10章 理想の通信−移動体との通信
- 10.1 移動通信の進歩−大から小へ
- 10.2 移動通信の種々の形態
- 10.3 移動通信とゾーン・伝搬
- 10.4 能率的に回線を利用する−多元接続方式
11章 人工衛星による通信
- 11.1 衛星通信のはじめ
- 11.2 衛星の姿勢をコントロールする
- 11.3 人工衛星が地球を回る理由
- 11.4 軌道から見た通信用衛星の分類
- 11.5 衛星通信の諸問題
12章 放送もデジタルに
- 12.1 デジタルテレビ
- 12.2 OFDMとその特徴
- 12.3 チャンネル割り当てが簡単なOFDM
- 12.4 ワンセグ
- 12.5 中波帯,短波帯ラジオのデジタル化
13章 電波をつなぐアンテナ
- 13.1 基本的なアンテナ
- 13.2 アンテナの利得と指向特性
- 13.3 八木・宇田アンテナの場合
- 13.4 パラボラアンテナ
- 13.5 ホーンアンテナ
- 13.6 アンテナの実効長(高)
- 13.7 受信アンテナ
- 13.8 アンテナにおける工夫のかずかず
- 13.9 アンテナのまとめ
14章 電波で測る
- 14.1 電波による計測
- 14.2 計測における電波の利用の仕方
- 14.3 反射を測定するレーダー
- 14.4 どこにいるのかを測る−測位−
- 14.5 自然の電波を利用する計測(測地)
- 14.6 電波で合わせる時計
15章 電波で温める−電磁環境問題
- 15.1 電波で熱する
- 15.2 熱で接着する−誘電加熱
- 15.3 身近になった電磁調理器−誘導加熱
- 15.4 人体への熱効果
- 15.5 電波の人体への影響
- 15.6 超低周波(ELF)の影響
- 15.7 電磁環境問題
16章 電波と雑音
- 16.1 いろいろな電波雑音の発生源
- 16.2 雑音と通信
17章 電波と無線に囲まれた世界?
- 17.1 ますます深まる生活の中の無線と電波
Appendix 補足
- A.1 共振の原理
- A.2 電気,電波でよく使われるギリシャ文字
こらむもくじ
- エーテルが光を伝えた?
- 送信所には温水プールがあった
- 便利な単位dB(デシベル)
- 携帯電話はどこへ
- 国際電話は短波を使った
- 単位の接頭語
- 洗面器の中を覗く屈折の実験
- アメリカ−キューバ間の散乱波通信回線
- 常識とは違う雨粒の形
- 電波の記念日
- 配線を整理する!
- 短波の受信機を持っていると罰せられた
- 流れ星で情報を送る!
- 真空管の発明にもエジソンが貢献?
- 受信回路と高層ビルのエレベータの類似点
- 「宇宙の天気予報」がある
- 移動通信のデジタル化は警察無線から
- 無線局は半世紀で2万倍になった
- 高速回線では電波や電気が早く走る?
- 飛行船を通信に使う
- 陸上の移動通信はシカゴから?
- 北欧は移動通信の先進国?
- テキカンミユ
- 通信はデジタルで始まった
- 静止通信衛星はSF作家のアイデア
- 関東大震災と無線通信
- カバレッジが日本だけ?の放送衛星
- 人工衛星の寿命
- 宇宙から電力を地上へ送る
- 初期のカラーテレビは移動禁止だった
- 音を追いかける電波
- アンテナと無線機をつなぐ給電線
- パラボラアンテナとスーパーボール
- 縦に置かれたアンテナ
- レーダーは兵器として開発された
- 将来が期待されるITS
- 日本の時刻はどこで決めているのか?
- 10万年に1秒狂う?
- ICタグ,ICチップは人も管理する?
- 鉱石ラジオも高値の花だった
- 劇場映画もデジタル化へ
- 電波のエネルギーを使う兵器
- アンテナは高くなる?
- タイタニックと遭難信号