これからはじめるプログラミング 実践の基礎
2003年5月2日紙版発売
谷尻豊寿 監修,谷尻かおり 著
A5判/304ページ/CD1枚
定価1,958円(本体1,780円+税10%)
ISBN 4-7741-1731-5
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書籍の概要
この本の概要
本書は「これからはじめるプログラミング基礎の基礎」に続く実践編です。プログラミングが特殊な知識を前提とするものではなく,誰にでも書けるものなんだというコンセプトのもとに,C言語を用いて実際にプログラミングを行い,プログラムの作り方や局面での考え方,手順を学んでいきます。
付属のCD-ROMにはC言語コンパイラも同梱されていますので,プログラミングがまったくはじめてという方にも,プログラムを作成する際の考え方,プログラミング記述における手順,そして実際のプログラミングを,段階的に考えそして実践する学習を,すぐにでもはじめることができます。
こんな方におすすめ
- プログラム作りを基本的な考え方からしっかり学びたい方
- はじめてプログラミング言語に触る方
目次
第1章 コンピュータとプログラムの関係
- 1 プログラムにもいろいろな種類がある
- 2 コンピュータの中で何が起こっている?
- 3 コンピュータはプログラムを読めるの?
- 4 どんな言葉ならコンピュータに通じるの?
- 5 プログラミング言語とマシン語の溝を誰が埋めるの?
- 6 マシン語に翻訳するってどういうこと?
- 7 コンピュータが動くしくみ
- 8 コンピュータにできること
- 9 プログラムには何を書いたらいいの?
- 10 本当にプログラムを書けるようになるの?
第2章 プログラミングに必要な道具
- 1 プログラミング言語の種類
- 2 プログラミング言語の選び方
- 3 これから学ぶC言語
- 4 Cプログラミングに必要な道具
- 5 コンパイラを手に入れるには
- 6 Cプログラミングの環境を作ろう
- 6-1 GNU Cコンパイラとは
- 6-2 GNU Cコンパイラの実行環境
- 6-3 Cygwinのインストール
- 6-4 Cygwinの起動
- 6-5 ルートディレクトリ
- 6-6 ホームディレクトリとカレントディレクトリ
- 6-7 覚えておきたいUNIXのコマンド
第3章 はじめてのプログラム
- 1 プログラミングの手順
- 2 プログラミングの手順を覚えよう
- 2-1 はじめて作るプログラム
- 2-2 作業用ディレクトリの作成
- 2-3 ソースファイルを作成する――コーディング
- 2-4 マシン語に翻訳する――コンパイル
- 2-5 エラーが発生したら――コンパイルエラーの修正
- 2-6 プログラムを実行する――テスト
- 2-7 プログラムを修正する――デバッグ
- 2-8 おさらい
- 2-9 実行形式ファイルの名前を変更する方法
- 3 プログラムの約束事
- 3-1 ソースファイルの名前
- 3-2 プログラムの基本形
- 3-3 ヘッダーファイルのインクルード
- 3-4 命令文の書き方
- 3-5 ブロックの書き方
- 3-6 インデント/空行の使い方
- 3-7 コメントの書き方
- 3-8 C言語はフリーフォーマット
第4章 コンピュータに値を記憶させよう
- 1 値を記憶する場所――メモリ
- 2 値を記憶するしくみ――変数
- 3 変数の使い方
- 3-1 入れ物を用意しよう――変数の宣言
- 3-2 入れ物の種類――データ型
- 3-3 変数名の付け方
- 3-4 変数を宣言する場所
- 3-5 入れ物に値を入れる――代入/代入演算子
- 3-6 変数に入れられるデータ
- 4 練習しよう
- 4-1 問題1:整数を扱う変数
- 4-2 問題2:浮動小数点数を扱う変数
- 5 Q&A
- 5-1 宣言せずに使うとどうなるの?
- 5-2 データ型を間違うとどうなるの?
- 5-3 値を代入せずに使うとどうなるの?
- 5-4 繰り返して値を代入するとどうなるの?
第5章 コンピュータとやりとりしよう
- 1 標準入出力とは
- 2 標準入出力処理を行うには
- 3 printf関数の使い方
- 3-1 画面にメッセージを出力する
- 3-2 画面に変数の値を出力する
- 3-3 文字列の途中に変数の値を出力する
- 4 scanf関数の使い方
- 5 練習しよう
- 5-1 問題3:整数の入出力
- 5-2 問題4:浮動小数点数の入出力
- 6 Q&A
- 6-1 書式指定文字と画面に出力する変数のデータ型が違うとどうなるの?
- 6-2 複数の変数の値を画面に出力するにはどうするの?
- 6-3 書式指定文字と画面に出力する変数の個数が異なるとどうなるの?
- 6-4 小数点の桁数を決めて出力できないの?
第6章 コンピュータで計算しよう
- 1 計算の仕方――算術演算
- 1-1 計算に使う記号――算術演算子
- 1-2 計算式の書き方
- 1-3 注意すること
- 1-4 割り算の商と余り
- 2 計算の順番――演算子の優先順位
- 2-1 1+2×3の答えは?
- 2-2 ( )の使い方
- 3 練習しよう
- 3-1 問題5:計算式の書き方
- 3-2 問題6:余りを求める計算
- 3-3 問題7:変数を使った計算式
- 3-4 問題8:足し算と掛け算が含まれる計算式
- 3-5 問題9:( )を使った計算式
- 3-6 問題10:小数点を含んだ計算
- 3-7 問題11:キー入力した値を計算に使う
- 4 コンピュータも計算を間違う
- 4-1 塵も積もれば山となる――実数誤差
- 4-2 数の数え方――2進法
- 4-3 誤差が発生する理由
- 4-4 計算誤差を減らす方法
- 5 プログラマの間違い
- 5-1 予想外の答え――オーバーフロー
- 5-2 答えが見つからない――ゼロ除算
- 5-3 答えがおかしい――データ型
- 6 ちょっと特殊な計算式
- 6-1 便利なたし算とひき算――インクリメント,デクリメント
- 6-2 計算と代入を一度に行う――代入演算子
- 7 Q&A
- 7-1 割り算の答えがおかしいんだけど?
- 7-2 データ型が違ったらどうしたらいいの?
- 7-3 計算式の( )の中に( )があったらどうなるの?
第7章 もしも…のときに何をする?
- 1 プログラムの分かれ道
- 1-1 分かれ道があるプログラム――条件判断構造
- 1-2 分岐のきっかけ――条件式
- 2 2つの値を比較する――比較演算
- 2-1 比較に使う記号――比較演算子
- 2-2 値を比較する方法――条件式の書き方
- 2-3 比較した答え――真と偽
- 3 条件式の使い方
- 3-1 もしも…なら――if文
- 3-2 プログラムの実行順序
- 3-3 2つのうちのどちらかを選ぶ――if〜else文
- 3-4 もしも…がたくさんあるとき――if〜else if文
- 3-5 分かれ道を作るもう一つの方法――switch文
- 3-6 分かれた先に分かれ道――if文のネスト
- 4 練習しよう
- 4-1 問題12:もしも…なら
- 4-2 問題13:もしも…なら,そうでなければ
- 4-3 問題14:どちらが大きいか
- 4-4 問題15:どちらが大きいか(等しいときの処理を追加)
- 4-5 問題16:一番大きい値を調べる
- 4-6 問題17:一番大きいのは誰かを調べる
- 4-7 問題18:switch文を使った条件分岐
- 4-8 問題19:範囲を調べる
- 5 Q&A
- 5-1 条件判断を作るとき,どこに注意したらいいの?
- 5-2 if〜else if文とswitch文は,どう違うの?
- 5-3 if〜else if文とswitch文は,どう使い分けるの?
- 5-4 もっと効率よく範囲を調べる方法はないの?
- 5-5 「AまたはB」のどちらかが正しいときの処理はどうするの?
- 5-6 真と偽ってどんな値?
第8章 同じ道を何度も通る
- 1 同じ処理の繰り返し――繰り返し構造
- 2 決まった数の繰り返し――for文
- 2-1 繰り返すかどうかを決める3つの文
- 2-2 プログラムの実行順序
- 3 回数はわからないけれど繰り返す
- 3-1 〜の間,繰り返す――while文
- 3-2 必ず一度は実行する――do〜while文
- 3-3 注意すること
- 4 何度も何度も繰り返す――繰り返し構造のネスト
- 5 練習しよう
- 5-1 問題20:決まった回数,繰り返す
- 5-2 問題21:繰り返しの中で計算する
- 5-3 問題22:カウンタの値を計算に使う
- 5-4 問題23:〜の間,繰り返す
- 5-5 問題24:正しい値が入力されるまで繰り返す
- 5-6 問題25:繰り返しをネストする
- 5-7 問題26:外側のカウンタを利用したネスト
- 6 Q&A
- 6-1 どうしてfor文のカウンタはiなの?
- 6-2 カウンタの初期値は0,それとも1?
- 6-3 2つおきに数えるには?
- 6-4 カウントダウンはできないの?
- 6-5 もしかして,ずっと繰り返したまま?
- 6-6 繰り返しの途中でやめることはできないの?
第9章 プログラムの部品を作ろう
- 1 Cプログラムは職人の集団
- 1-1 関数とは
- 1-2 関数への入力情報――引数
- 1-3 関数の出力情報――戻り値
- 1-4 プログラムの実行順序――関数の呼び出し
- 1-5 関数の種類――標準関数と自作の関数
- 2 関数を作ろう
- 2-1 関数を作る手順
- 2-2 関数の考え方
- 2-3 関数の使い方を決める――関数のプロトタイプ宣言
- 2-4 関数の本体を作る
- 3 作った関数を利用しよう
- 4 練習しよう
- 4-1 問題27:引数が1つ
- 4-2 問題28:答えを返す
- 4-3 問題29:答えを浮動小数点数で返す
- 4-4 問題30:複数の引数を使う
- 4-5 問題31:関数の戻り値を利用する
- 5 Q&A
- 5-1 関数のどこが便利なの?
- 5-2 関数のプロトタイプを宣言しないとどうなるの?
- 5-3 関数を利用するときに,戻り値や引数のデータ型を間違えるとどうなるの?
- 5-4 関数を呼び出すときに,引数の個数を間違えるとどうなるの?
- 5-5 同じ名前の変数を使ってもいいの?
- 5-6 引数がない関数もあるの?
- 5-7 戻り値のない関数もあるの?
第10章 実力テスト
- 1 課題:四捨五入プログラム
- 2 四捨五入のしくみ
- 2-1 データ型のおさらい
- 2-2 四捨五入の方法
- 3 プログラムの設計
- 4 処理の順番
- 5 プログラム例
- 6 使い方
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